小中学生が人文字で「大統領ラブ!」 朴槿恵“中国人ファンクラブ”のまゆつば度
小学生たちの人文字(ハートの中のハングル3文字は左から「パク」「ク」「ネ」)
韓国の朴槿恵大統領に、とあるファンから手紙と動画がプレゼントされた。USBメモリに入れてで送られた動画には、小学生60人が登場。彼らは“人文字”でハートマークと「パク・クネ」の名前をハングルで作っている。
一見どころか、何度見ても異様としか思えない奇妙な動画を作ったのは、韓国人ではない。なんと、中国の“朴槿恵ファン”だ。
韓国大統領府(青瓦台)のFacebookによると、最近、金融業に従事するある中国人が「両国の友好に小さな力を与えたい」として、パク大統領に手紙を送ってきたという。彼は手紙に、2012年の大統領選の際、朴大統領のファンになり、普段からSNSなどを利用して大統領の活動に関心を寄せる朴槿恵ファンだと書いた。
そんな彼の友人で、小学校の教師をしている中国人が、前出の動画を送ったそうだ。動画には人文字だけでなく、小学生が韓国の歌に合わせて踊り、「アイ・ラブ・ユー」と一斉に叫ぶシーンもあったとか。小学生たちが望んで参加したのか、強制的にやらされたのか定かではないが、手紙には「私たちみな、大統領をとても愛しています。最近痩せられたので、もっとたくさん食べてほしい」などと書かれていた。額面通り受け取るのであれば、小学生たちも朴槿恵ファンということだろう。
中国のファンからのプレゼントに韓国人は感動……するどころか、朴大統領へのバッシングが始まっているから面白い。ネット民たちは、「なぜ? なんのために? 韓流アイドルと錯覚したのか?」「一体いくら払って作らせたのか。悪い冗談はよせ」「子どもたちが成長して真実を知ったら、大人たちをどれだけ恨むか」などとコメントを寄せている。中国の、しかも小学生たちが、韓国大統領のファンになるわけがないという主張だ。
今年1月末にも、朴大統領は中国のファンからプレゼントを受け取っている。2月2日の誕生日に合わせて、手紙や詩を添えた64ページの冊子や卓上カレンダーを送られたのだった。パク大統領はそのプレゼントをFacebookで紹介。「遠く離れていますが、信頼してくれる“槿恵連盟(ファンクラブの名称)”のみなさん、今年は祝福と喜びを共にできる1年になることを期待しています。いつかみなさんと共に過ごせる時間が訪れることを期待しながら……」などとつづった。
だが、このときもネット民たちは「ほかに自慢することがないのか?」「国民を怒らせようとしているのかな?」などと猛バッシング。中国との外交にほころびが出始めていた時期だっただけに、風当たりが強くなったのだろう。
いずれにせよ、中国のファンからのプレゼントくらいしか、自慢するところがなさそうな最近の朴大統領。マリオ姿で世界から称賛された安倍首相とは、大きな差ができてしまっているようだ。