昔の少年犯罪は今よりも残酷で不気味…! 戦前の恐るべき事件をノンフィクションライターが紹介
【不思議サイト「トカナ」より】
少年や少女による、痛ましい事件が続いている。同様の事件の再発を防止するためには、日頃から大人はどのように少年たちに向き合っていくべきか、真剣に問われなければならないだろう。
一方で「少年法をさらに厳罰化せよ」という声も上がっている。かつてはしつけも厳しく、未成年による犯罪は少なかった。今は子どもたちは甘やかされて育ち、ゲームやスマホで人間性を失い、ちまたに溢れる様々な刺激で道徳心を失っている。そんな思いから、そのような主張が生まれているのだろうか。それなら、教育勅語で育てられていた戦前の子どもは、犯罪を犯さなかったのか? そんな疑問に答えたのが、少年犯罪データベース主宰の管賀江留郎著『戦前の少年犯罪』(築地書館)だ。昭和4年の岡山では、おやつの餅を食べられたことに腹を立て、9歳の男子が6歳の男子を猟銃で射殺するなど、現代では考えられないような事件が起きている。少年による殺人は、今よりもずっと多かったのだ。
同書を参照しつつ、戦前の恐るべき未成年の犯罪の3例を紹介しよう。