星野源の魅力は「どう考えてもニュータイプ」、童貞風ルックスと有能ぶりのギャップ
10月から放送開始されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で一躍大ブレイクを果たした俳優・シンガーソングライターの星野源。今や日本中の女子が最も熱狂している芸能人の一人だが、その魅力がいまいち理解できない男性陣の声も目立つ。「全然イケメンじゃないのに」「モテる理由がわからん…」と頭を抱える男性たちに聞いて欲しいことがある。いやいや、薄い顔(塩顔)はモテるのだ。小さい目でもモテるのだ。背が高くなくても全体のバランスが良いから問題などないのだ。なにより、星野にはルックス以外にモテて然るべき理由がある。
まず、星野の華々しい交際遍歴を振り返ってみる。最も有名なのが、もはや大御所と呼んでいいレベルのベテランでありながら若々しさを失わない恋愛楽曲の名手・aikoとの熱愛だろう。二人の交際が発覚したのは2011年で、aikoの自宅マンションに星野が訪れていたことが報じられ、仲睦まじく外出している姿も激写されていた。いつしか破局を迎えていたようで、昨年10月には女優・モデルの二階堂ふみとの熱愛が発覚。映画『地獄でなぜ悪い』の共演で知り合い、その後ウェブ動画での再共演がきっかけで交際を始めたようなのだが、13歳年下の人気女優をあっさり落としてしまうあたり、さすがのモテっぷりだ。そのほか、女優の夏帆との仲が噂されたこともあった。ちなみに二階堂ふみの元カレは新井浩文、その新井は現在は夏帆と“結婚秒読み”という、内輪でグールグルな関係性も面白い。
ドラマ『逃げ恥』では童貞役だし、主演映画『箱入り息子の恋』でも童貞役だった星野源。いわゆる童貞顔をしている、あるいは童貞役にハマる空気感を醸しだしているということになるが、そのイメージと裏腹に明るく付き合いやすい実像が見えてくる。さらに、あらためてそのスペックを分析してみれば、モテるべくしてモテていることが分かる。
一つ目が俳優としての存在感である。『逃げ恥』では基本的にコミカルながら、しんみり涙を誘うシーンの表情も巧い。契約妻であるみくり(新垣結衣)がベッドに残した匂いに包まれて挙動不審になったりする様は「童貞よりも童貞っぽい」と高い評価を得ていた。もともと劇団大人計画に所属し、20歳前後から舞台に立ち実力を磨いてきた。大人計画といえば喜劇であり、星野はコント番組での評判も上々だ。
次に、シンガーソングライターとしての実力も折り紙つき。当初はインストゥルメンタルバンドで活動していたものの、2010年にソロデビューすると楽曲が次々にヒットして、2015年には『NHK紅白歌合戦』への出場も果たしている。草食系を連想させるキャラクターに合った優しい歌声で多くの女性ファンを獲得しているようだ。嵐など他アーティストへの楽曲提供もしており、NHKEテレの幼児向け番組『みぃつけた!』で今春に流れていた星野作曲・宮藤官九郎作詞の『グローイング アップップ』は全国のパパママを号泣させる掛け値なしの名曲だった。
星野のファッションセンスも注目されているらしい。とあるサイトで行われた「彼氏に真似してほしいファッションの男性芸能人は?」というアンケートでは、無難系の向井理や奇抜系のオダギリジョーを抑えて1位に輝いたこともある。星野のファッションは派手すぎず地味すぎない“ほどほど感”が特徴だが、ポイントは常に清潔感に溢れているところ。ミュージシャンとしての才能に抜群の演技力、さらに清潔感ときたらモテない理由がない。また、コラムニストとして作家活動もしており、5冊の著書をリリースしている。「なんとなく頭が良さそう!」という印象まで与えてくるとは……。
そんな星野の魅力を2006年にすでに見抜いていたのが、『SCOOP!』などで知られる映画監督の大根仁だ。大根はブログで「星野君の表現スタイルはどう考えてもニュータイプ」「バランスが良いとかそういうことではなく、音楽的才能と役者的才能が生まれつき同じ分量で備わっている」と、役者とミュージシャンの二刀流で活躍する実力を絶賛。さらにその上で、星野の魅力について「これは世代的なことが大きいのだけれど、変な自己主張やがっつきが無いこと。『俺、なんでもやれちゃうもんねえカッコ良いだろう』という邪気がまったくない」というように語っていた。
一見目立たないが才能の塊、というのは男女問わず「私が見つけた!」と言いたくなるもの。結局のところ一番モテるのは、そんな“私だけの彼氏”ポジションの男性なのかもしれない。しかもそばにいてほしくなるような優しげなオーラと清潔感を備えている星野がブレイクしたのは必然だった。もちろん、あくまでも大衆が見ているのは彼の「イメージ」に過ぎないのだが。
(ボンゾ)