楳図かずお映画監督デビュー! 母との深い関係を描いた映画『マザー』を通して創作の秘密を語る
【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
恐怖漫画界の巨匠・楳図かずおが映画監督デビューをした。デビュー作『マザー』は、楳図監督自身を主人公に、母との関係性を描いたホラー映画。楳図かずお漫画のおどろおどろしい世界を、楳図本人が映画でどう表現するのかと思ったら、強烈な恐怖の世界をエンタテインメントとして成立させ、怖いけれど楽しい仕上がりになっている。その監督デビュー作『マザー』の裏話を、楳図かずお監督に語ってもらった。(撮影/髙橋明宏)
――楳図監督の映画監督デビュー作、拝見させていただきました。怖いのですが、同時にとても楽しい作品でした。映画を監督することになったのはどういった経緯があったのでしょうか?
楳図かずお監督(以下、楳図)怖いけど楽しいと言ってもらえるのが一番ありがたいので、うれしいです! 映画監督の話は前からいただいていたのですが、これまでは実現には至らなかったのです。今回は旧知のプロデューサーから依頼があって、わりと急な話だったのですが、自分自身は心の準備ができていたので、焦ることなく映画監督の仕事に向き合うことができました。