毒舌というよりボケている? あらゆる言動がおかしい和田アキ子
週刊誌で毎年組まれる「女が嫌いな女」特集で、他の追随を許さず1位に君臨し続ける女王・和田アキ子(65)。8月の「週刊女性」(主婦と生活社)に掲載された「嫌いな女性有名人ランキング」でも、7月に「週刊文春」(文藝春秋)が発表した「女が嫌いな女2015」でも、断トツの首位に輝いている。いずれも雑誌読者を対象としたアンケート結果で、和田嫌いからのコメントとして「偉そう」との文句が目立つ。
確かに和田アキ子は偉そうである。どういうわけか、“ゴッドねえちゃん”“芸能界のご意見番”という肩書きを持っていて、本人もそのことに何の疑問も抱いてなさそうである。周囲を固める芸人やタレントたちは、彼女がどんなにおかしな発言をしても笑って受け流す。あるいは彼女を称える。そんな光景を見せ付けられても面白くもなんともないので、いち視聴者としては黙ってテレビを消すしかない。
冠番組であるワイドショー『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、このところ特に暴言が目立つ。7月上旬、宇多田ヒカルが出産を公表したことに対して同番組のネタとして取り上げ、和田は「妊娠したことも言わなかったのに、どうして産んでから……。やっぱり新曲のあれかね? プロモーション?」と発言。妊娠した段階で「アッコさん、頑張りますんでひとつよろしくお願いします!」とか挨拶しておかなければならなかったのか? アッコファミリーだとして和田からたいそう可愛がられているあびる優は、妊娠発表を正月特番『夜もアッコにおまかせ!本番後の女子会トーク』の収録中に行い、番組宣伝に貢献したうえアッコの顔を立てて喜ばせたが、宇多田もそうすれば良かったのに……ということだろうか。
また、ピース又吉直樹が小説『火花』で芥川賞を受賞すれば、和田は「『純文学の匂いがする』とか『文章に純文学を感じた』というけど、何も感じなかったね」と首をかしげ、フリーアナウンサーの山岸舞彩が結婚と芸能界引退を表明した話題で「山岸のネットでのあだ名は?」とクイズを出されると真顔で「ムーミンでしょ?」と答える(正解は『肩さん』)。毒舌なのかボケのつもりなのか、あるいは体調不良かもしれないと心配にもなる。
さらに、6日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)にゲスト出演した和田は、共演したこれまたアッコファミリー・勝俣州和によって、今年4月に開かれた安田美沙子の結婚披露宴での暴挙を明かされた。いわく、「和田は大勢でいる場が苦手で、披露宴に招かれ出席しても決まって料理や酒に手をつけない」そうだ。披露宴ではお祝いのフルコースが振舞われるのが普通であり、そこに出席して何も飲み食いしないって相当失礼な習慣だと思うが、和田はまったく悪びれず、安田に「(披露宴を)2時間で終えろ」と伝えたうえ、その後に少人数で安田と食事をするための飲食店を予約していたという。安田とその夫にとっては自分たちの結婚式・披露宴で、ゲストをもてなすための準備を散々してきた(いかにもてなしの心を尽くしたか当人たちがブログにしたためている)のに、早々に切り上げて和田ファミリーでの食事会に移動しろとは……。
のみならず、和田は披露宴会場で「芋(焼酎)くれや」と酒を飲み始めて酔っ払い、祝辞を読み上げるゲストに対して「長いわ」「つまらんわ」と文句を垂れたうえ、スタッフに「腹が減ったから、早く飯屋に行きたい」とゴネたという。これにより、新郎の友人として特別ライブを披露する予定となっていたロックバンド・BUMP OF CHICKENの演奏曲数が1曲減らされたそうである。もういろいろとひどい。そのほか、新婦であった安田からも番組宛に“告発”が届いており、浜田雅功が読み上げた。披露宴で乾杯の音頭をとってもらった御礼にと、後日、和田を自宅に招いて料理を振る舞った安田。しかし和田は、安田の手料理にいちいち文句をつけ、ほとんど食べなかったとのこと。
このエピソードを放送するということは、和田本人もアッコファミリーもスタッフも、「アッコさんだからしょうがない→笑えるエピソードだ」と考え、一切その言動を問題視していないからなのだろう。確かに「こういうヤバイお年寄り、親戚の結婚式にいるかも……」と思えば苦笑いできなくもないネタではある。
冒頭に記したように女が嫌いな女ランキングではもう何年にもわたって首位を独走し続けている和田。それにもかかわらず、姉御肌のご意見番というポジションでテレビの中に君臨ということは、もしかして和田アキ子は「男が好きな女」上位なのか? 「若者を抑えつけて豪快に振る舞う元気なお年寄り」としての和田アキ子を支持するのは、そう考えてみれば、類友なおじさん方かもしれない。
(清水美早紀)