米アカデミー賞、『レヴェナント:蘇えりし者』が最多12部門でノミネート
アカデミー賞ノミネートが発表され、『レヴェナント:蘇えりし者』が12部門で最多となった。1823年を舞台にハンターのヒュー・グラスの半生を描いた同作は、来月28日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される同式典で最高賞となる作品賞をはじめ、主演のレオナルド・ディカプリオの主演男優賞、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの監督賞、トム・ハーディの助演男優賞など計12部門の候補に挙がった。
そして『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が10部門と続いており、出演者こそノミネートはなかったものの作品賞のほか、ジョージ・ミラーが監督賞に名前を上げた。また、『オデッセイ』は作品賞とマット・デイモンの主演男優賞など7部門で後に続いている。
一方で主演女優賞にはケイト・ブランシェット、ブリー・ラーソン、ジェニファー・ローレンス、シャーロット・ランプリング、シアーシャ・ローナンがノミネートされ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ルーニー・マーラ、レイチェル・マクアダムス、アリシア・ヴィキャンデル、ケイト・ウィンスレットが助演女優賞を争う。
ディカプリオとマットがノミネートされている主演男優賞には、ほかにもブライアン・クランストン、マイケル・ファスベンダー、エディ・レッドメインが名を連ねており、監督賞にはミラーとイニャリトゥのほかに『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、『ルーム』のレニー・アブラハムソン、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシーが候補に挙がっている。
作品賞をかけては『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『ブリッジ・オブ・スパイ』『ブルックリン』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』『ルーム』『スポットライト 世紀のスクープ』が競い合うことになる。
そんな中、長編アニメーション賞では米林宏昌監督によるスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』がノミネートを果たしている。
全24部門におけるノミネート者は米映画芸術科学アカデミー会長のシェリル・ブーン・アイザックスとジョン・クラシンスキー、ギレルモ・デル・トロ、アン・リーによって発表された。クリス・ロックが司会を務める第88回アカデミー賞式典は2月28日に開かれる。
第88回アカデミー賞ノミネート一覧
作品賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『ブルックリン』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『ルーム』
『スポットライト 世紀のスクープ』
主演男優賞
ブライアン・クランストン『トランボ』
マット・デイモン『オデッセイ』
レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』
マイケル・ファスベンダー『スティーブ・ジョブズ』
エディ・レッドメイン『リリーのすべて』
主演女優賞
ケイト・ブランシェット『キャロル』
ブリー・ラーソン『ルーム』
ジェニファー・ローレンス『ジョイ』
シャーロット・ランプリング『さざなみ』
シアーシャ・ローナン『ブルックリン』
監督賞
アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
レニー・アブラハムソン『ルーム』
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』
トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
助演女優賞
ジェニファー・ジェイソン・リー『ヘイトフル・エイト』
ルーニー・マーラ『キャロル』
レイチェル・マクアダムス『スポットライト 世紀のスクープ』
アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』
ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』
助演男優賞
クリスチャン・ベイル『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
トム・ハーディ『レヴェナント:蘇えりし者』
マーク・ラファロ『スポットライト 世紀のスクープ』
マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルヴェスター・スタローン『クリード チャンプを継ぐ男』
外国語映画賞
『大河の抱擁』
『裸足の季節』
『サウルの息子』
『ディーブ』
『ア・ウォー』
作曲賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『キャロル』
『ヘイトフル・エイト』
『ボーダーライン』
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
脚本賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『エクス・マキナ』
『インサイド・ヘッド』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『ストレイト・アウタ・コンプトン』
脚色賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『ブルックリン』
『キャロル』
『オデッセイ』
『ルーム』
美術賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『リリーのすべて』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
編集賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
『スポットライト 世紀のスクープ』
視覚効果賞
『エクス・マキナ』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
長編アニメーション賞
『アノマリサ』
『インサイド・ヘッド』
『映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』
『父を探して』
『思い出のマーニー』
短編アニメーション賞
『ベア・ストーリー』
『プロローグ』
『サンジェイズ・スーパーチーム』
『ウィ・キャント・リブ・ウィズアウト・コスモス』
『ワールド・オブ・トゥモロー』
短編実写映画賞
『アヴェ・マリア』
『デイ・ワン』
『エブリシング・ウィル・ビー・オーケー』
『ショク』
『スタッターラー』
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『100歳の華麗なる冒険』
『レヴェナント:蘇えりし者』
短編ドキュメンタリー映画賞
『ボディ・チーム12』
『チャウ・ビヨンド・ザ・ラインズ』
『クロード・ランズマン:スペクターズ・オブ・ザ・ショア』
『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー:ザ・プライス・オブ・フォーギブネス』
『ラスト・デイ・オブ・フリーダム』
録音賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
音響編集賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『ボーダーライン』
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
衣装デザイン賞
『キャロル』
『シンデレラ』
『リリーのすべて』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『レヴェナント:蘇えりし者』
長編ドキュメンタリー賞
『エイミー』
『カルテル・ランド』
『ルック・オブ・サイレンス』
『ニーナ・シモン 魂の歌』
『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』
主題歌賞
『アーンド・イット』―『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
『ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー』―『ザ・ハンティング・グラウンド』
『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』―『007 スペクター』
『マンタ・レイ』―『レーシング・イクスティンクション』
『シンプル・ソング3』―『ユース』
撮影賞
『キャロル』
『ヘイトフル・エイト』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『ボーダーライン』