藤原紀香を笑いものにした嵐・櫻井翔「水素水…藤原紀香と一緒じゃん!」
11月17日放送の番組『VS嵐』(フジテレビ系)で、気になる場面があった。
番組の冒頭、まだゲストが登場する前のオープニングトークで「朝起きて必ずすること」を嵐メンバーがめいめい話したのだが、松本潤が「僕、水飲みますね」と答えると、櫻井翔が「いや俺ちょっと違うと思うよ。水じゃない……水素水」と突っ込んだ。
松本「(苦笑)あのねー水素水のサーバがあるんですよ家に」
櫻井「えっ、藤原紀香と一緒じゃん!」
ここで観覧客もメンバーも大爆笑。松本は笑いながら「違う違う」と大袈裟に腕を振り、頭を抱えてしゃがみ込んだ。そして「水素ではなくて、酵素を最近取り寄せてるのがあるから、それを入れて」と、水素水サーバはあるが、飲んでいるのはあくまでも水素水ではなく「酵素水」であることを強調し、「それはもはや水じゃない」とメンバーから突っ込まれたのだった。
たったこれだけ、わずか数分のトークなのだが、驚いたのは「藤原紀香」というワードが笑いのネタ化していることである。日本のインターネット上では共通認識である「藤原紀香はちょっと変」というネタを、同じ芸能界にいる嵐までもが共有し、テレビで馬鹿にしてしまった。正確には、「水素水を飲むなんて藤原紀香みたいに意識の高いことを習慣化している松潤を馬鹿にして笑いをとった」のだが、水素水といえば健康効果の怪しい商品だという認識も櫻井の突っ込みは前提としていただろう。
藤原紀香を笑いものにすることの是非でいえば、それは非で、櫻井の性格の悪さが滲み出る一場面だったが、他方、とかく芸能人は「広告塔になるのがお仕事」。それゆえどんな商品も基本的には馬鹿にしない、「へえ~すごいですね~」と褒めるスタンスをとる。だからブログを利用したステルスマーケティングは大問題となったし、怪しげな商材をばんばん流通させてしまう面で芸能人は罪深かった。しかし報道キャスターも務める櫻井であるから、そうした怪しい商材やインチキ科学への疑いの眼差しも培っているのだろう。
いずれにしろ全国ネットで笑われてしまった水素水ラヴァー・藤原紀香だが、片岡愛之助との結婚披露宴でも引き出物に水素水生成器を贈るほどで、まだその熱は冷めていない様子。これくらいのことで彼女の水素水愛は損なわれないだろう。
(清水美早紀)