青山テルマ「そばにいるね」以降のヒット曲ゼロでも充実ライフ
11月23日、歌手の青山テルマ(28)が自身のインスタグラムに投稿した、ダボついたトレーナーにチノパンという格好をして、自動販売機の前でヤンキー座りをしている姿が別のサイトに貼られ、「俺の地元のマイルドヤンキーにいそう」「“そばにいるね”の時は、もっと綺麗な服を着てるイメージがあったけどなー」など、すっかりイメージが変わってしまったと嘆くコメントがいくつも書き込まれた。2008年にリリースした2ndシングル『そばにいるね feat. SoulJa』(NAYUTAWAVE RECORDS)がオリコンチャート1位を獲得、着うたフルで史上初のダウンロード数200万件突破を達成するなど爆発的に売れ、その年の第59回NHK紅白歌合戦にも出場した青山。当時、今よりも数多くあった地上波の歌番組にも多く出演し、青山の知名度は一気に高まった。
楽曲の魅力のみならず、トリニダード・トバゴ人と日本人のクォーターというエキゾチックなルックスと可愛らしいファッションセンスは特に同世代の女性ファンを惹き付け、青山のファッションを真似する“テルマー”と呼ばれるファンまで現れていた。だが『そばにいるね feat. SoulJa』以降、ヒット曲に恵まれず、12年以来シングルをリリースしていないことから、ネット上ではすっかり“一発屋”扱いを受けているようだ。前述のコメントをした人にとって、『そばにいるね』PVでの彼女しか記憶に残されていないのかもしれない。
確かに、『そばにいるね』で大躍進し、一気にトップアーティストの仲間入りを果たしたものの、以降はヒット曲に恵まれていない。12年にリリースした最後のシングル『君に会えるから… feat. SPICY CHOCOLATE,RYO the SKYWALKER』(ユニバーサルJ)はオリコンチャート180位と散々な結果だった。去年には、尼崎で開催された競艇『SG・第49回ボートレースクラシック』のスペシャルライブで営業をする姿を目撃されるなど、かつて紅白に出場したことを考えれば、落ちぶれた印象を受けてしまうかもしれない。
「しかし爆発的なヒットでスターダムに上がってから、継続的にヒット作品を飛ばすことのほうが難しい。青山のように抜群の歌唱力をもっていても、大衆を長く惹き付けておくメジャーソングを量産する才能とイコールではありません。青山と『そばにいるね』で共演したSoulJaもまた、その後はヒット作に恵まれておらず、ライブでの地道な活動が続いています」(音楽業界関係者)
とはいえ、ヒット曲がないからといって、別に「闇に落ちた」ワケではない。青山のインスタを少し覗くだけでも充実した生活ぶりは伺える。現在の青山は、本来の好みである個性的なファッションを自由に楽しみつつ、シンガーとしての日々を送っている。もとから男ウケを狙った歌手活動など試みておらず、髪を赤くしたりサイドを刈り上げたり“仮屋崎省吾風”にしてみたりと、たびたび変えるヘアスタイルがいくらネット上コメントで「迷走しすぎ」等と言われても、どうでもいいことなのである。リリースペースは早くないが、今年は9月に清水翔太や降谷健志とコラボレーションしたミニアルバムを発表している。
「もちろん、あまりに“金を産まない”アーティストになってしまえば、楽曲制作やライブ活動などの継続も難しくなるため、せめてオリコン50位以内を目指したいところです。ただでさえ今の時点で一般的には『あの人は今?』状態ですから……」(同)
28歳までにグラミー賞授賞を目指しているとかつて語っていた青山だが、つい先日、その28歳の誕生日を迎えた。今が正念場かもしれない。