香里奈4年ぶり連ドラ主演で「アノ写真をなかったことに」できるのか
モデルで女優の香里奈(31)が、10月スタートの連続ドラマ『結婚式の前日に』(TBS系)で、2011年の月9『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)以来、4年ぶりに連続ドラマの主演を務めることがわかった。ドラマ出演自体、13年のこれまた月9『SUMMER NUDE』(同)以来となる。
結婚式の100日前に脳腫瘍を宣告されたOLを演じる香里奈は、その役どころについて「役柄は仕事も対人関係も一生懸命で凄く真っすぐな女性。ひとことで言うと“いい娘”。一瞬にしていろいろな苦悩を抱えてしまう主人公ですが、共感できるようなリアリティーを求めて役づくりをしたい」と語っている。
ネット上ではこの主演抜擢に、「今の香里奈に“いい娘”役をやらせるなんて皮肉ききすぎ」「事務所パワーでアノ写真の存在は消したのか」などの声が上がっている。アノ写真とは言わずもがな、昨年3月に週刊誌に見開きで大きく掲載された、パンツ一枚での“大股開き”の寝姿写真だ。写真は彼女がハワイへ短期留学した時に撮られたもののようだった。それ以降、雑誌やファッションイベント以外には変わらず登場しているものの、CMやイベント、テレビへの露出が激減しており、一時は引退までささやかれるほどであった。破廉恥な写真のせいで、あまりにイメージが悪い、というのである。
確かに女優業はイメージがモノを言う商売だが、香里奈は何か犯罪を犯したワケでもなく、酔って寝ている姿を写真に撮られ、それを週刊誌に売られた立場。言ってみれば被害者である。彼女にも隙があったのかもしれないが、あのような写真を撮り流出させた側が一切咎められることなく、彼女が悪者呼ばわりされて仕事を制限させられるのは何かおかしい。「なかったこと」にせずとも、「それが何か?」と堂々としていて良いのではないか。
気がかりなのは、この連ドラ主演が復帰の契機ではなく、逆にピンチにもなりかねないという点だ。昨今の連続ドラマはどれも視聴率が低迷気味だが、とりわけ一桁台前半にまで落ち込むとメインキャストが叩かれるパターンが多い。今回の彼女の主演ドラマは、病と闘う花嫁にまつわるストーリーだが、すでに「目新しさがない」「あの写真とのギャップがあり過ぎる」と批判めいた指摘があり、先行きは不安である。しかしドラマ自体の評判が良ければ、泥酔写真のイメージを一新するチャンスにもなり得る。香里奈には再び女優として邁進してほしいものだ。
(ルイコスタ松岡)