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清武弘嗣がセビージャで背番号10なのはユニフォームが売れるから? 一体誰が買っているのか?

kiyotake0627
『明日への足音』(小学館)

 清武弘嗣の移籍先であるセビージャは、スペインの中でもバルセロナ、レアルマドリード、アトレティコマドリードに次ぐ第4のクラブであり、ヨーロッパリーグ3連覇中の名門だ。そんな強豪クラブで、なんと清武は今季から背番号10を背負うことになったとスペイン有力紙「アス」などが伝えている。

 リーガエスパニョーラは、中村俊輔や城彰二など、数々の日本人スタープレーヤーが挑戦したリーグだが、いまだかつて大活躍を果たせた選手はいない。強いて言えば昨季エイバルに移籍した乾貴士が奮闘中だが、2年目の来シーズンで真価が問われるといったところだろうか?

 日本人にとって鬼門である世界最高峰のリーグで、しかも4番目に強いクラブのセビージャの10番を背負うということは、とんでもない名誉。かつては伝説のストライカー、ディエゴ・マラドーナもつけたエースナンバーだ。しかし、いくら清武がブンデスリーガで10番を背負っていたとはいえ、ハノーファーとセビージャではクラブの格が違いすぎる。たくさんの名選手がいる中、なぜ清武なのだろうか?

「もちろん実力があるからなのは間違いないですが、ユニフォームの売り上げといった収益面を考慮してというのは大きいでしょうね。10番とそれ以外の番号では、ファンの購買意欲が違いますから。セビージャも清武を獲得した時にマーケティング面についてはしっかりと触れています。日本人のユニフォームは売れるんですよ。香川真司も本田圭佑も、ドルトムントとミランという人気クラブでそれぞれ一番の売り上げを上げています。香川に至っては世界でもトップ10に入ってますから本当にすごいですよね。清武のユニフォームも相当売れると思います」(スポーツライター)

 いくら日本人が買うからといって、それだけで香川が世界トップ10に入るのはどうも釈然としない。一体なぜそんなに売れるのだろうか?

「日本代表がW杯アジア予選で弱小国と試合をした後に、相手国の選手からユニフォーム交換をお願いされるシーンをよく見かけます。タイやシンガポールなど、あまりサッカーが強くないアジアの国のサッカーファンにとって、日本の選手たちは憧れなんですよ。ありがたいことに同じアジアである日本に誇りを持ってくれているんです。そのおかげで日本だけではなく、アジア中で日本人選手のユニフォームが購入されてこういう結果になるんです」(同)

 おそらく清武は自分が背番号10をもらういきさつを知っているはずだ。ただでさえプレッシャーのかかる背番号10だが、今回のようなケースで活躍できないと“マーケット要員”のレッテルをすぐに貼られてしまう。それでも清武は「この番号を背負うというのは10得点10アシストを目指すということ」と、意欲のほどを語っている。少し地味なイメージのある清武だが、実力は香川や本田にもまったく引けをとらない。背番号10がスペインで躍動する姿を心から願う。
(文=沢野奈津夫)

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