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Amazonに先駆け……脱北者発案「ドローン宅配」が南北の架け橋に

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“ドローン”が、韓国と北朝鮮の架け橋になっているという。

「朝鮮日報」が報じたところによると、最近、韓国映画やドラマの入ったUSB・SDカードを乗せたドローンが、北朝鮮人民の家を訪ねているそうだ。

“ドローン宅配”を行っているのは、ジョン・グァンイルさん(54)。彼は2000~03年まで北朝鮮の政治犯収容所に収監され、04年に韓国へ渡った脱北者である。韓国で生活するようになってからは、人権運動家として、北朝鮮国内に世界の情報を届ける活動をしてきた。

 そんなジョンさんがドローン宅配を始めるようになったのは、北朝鮮当局の国境監視強化によって、人を使って情報を送り込むことが難しくなったからだ。「金正恩体制に替わった後、北朝鮮に人を忍び込ませる費用が、数百~1,000万ウォン(数十万~約100万円)にまで暴騰している。だったら、人よりドローンを活用したほうがいいと判断した」という。

 ドローン配送で送っているのは、韓国映画・ドラマをはじめ、脱北者の韓国での生活やアメリカの大統領選挙戦の動画、国連の北朝鮮人権決議案などが入ったUSB・SDカードと、それを視聴できるタブレット・スマホ。1台のドローンに、約2キログラムまで搭載できるそうだ。

 それを受け取った北朝鮮の若者たちは、つかの間の娯楽を楽しみ、USBやSDカードを闇市場に売り出して小銭も稼ぐという。

「最近は、映画『仁川上陸作戦』が人気。また、“新しい韓国映画や海外映画を送ってほしい”と注文を受けることもある」と、ジョンさん。

『仁川上陸作戦』とは、朝鮮戦争中に北朝鮮軍が韓国の地域をほとんど占領した中、国連軍が仁川(インチョン)に上陸し、ソウルを奪還した歴史上の戦闘を描く映画で、韓国では観客動員数700万人を記録している。

 そんな映画が北朝鮮人民に人気だというのは、少し皮肉な気もするが、とにかく同じ歴史を共有することに意味があるのだろう。

 ジョンさんは、「北朝鮮当局の取り締まりが強化されるほど、外部の情報に対する人民たちの好奇心は膨らむ」という。彼はアメリカ合衆国国連大使のサマンサ・パワー氏にもドローンを活用して情報を送り込むことのメリットをアピールし、「ドローン配送を積極的に支援する」との約束をもらった。

 当面は活躍が期待できそうなドローン配送。ドローンが朝鮮半島に平和をもたらしてくれるか、注目が集まる。

イノベーションか、それとも凶器か――人間とロボットの共生のカギを握る『ドローンの衝撃』

<p> 4月に起こった、首相官邸ドローン落下事件を覚えているだろうか?</p>

<p> ネガティブな事例であったためか、同事件はドローンの名を日本で広く知らしめる契機となった。あれから約3カ月。ドローンという言葉は、一般に広く定着したかのように見える。現在、日本ではドローンに対する世論が二分されている。ドローンを商業や趣味に積極的に採用しようという企業や個人が増えつつある一方で、自治体を中心に飛行制限・禁止するための議論が活発に行われている。イノベーションか、規制か――。これまで世界を変えてきたテクノロジー同様、ドローンもまた、メリットとデメリットを推し量られながら、社会における立ち位置を見定められているという状況にある。</p>

海の家、露天風呂……ドローン普及で懸念される“盗撮”問題「秋葉原では盗撮技術のアドバイスも」

<p> 小型無人機「ドローン」の使用が各地で物議を醸している。4月に首相官邸に発炎筒を搭載したドローンが侵入した威力業務妨害事件に続き、長野では善光寺で9日の法要中に落下事故があり、阿部守一県知事が公園などでの使用禁止を検討する条例案を明かした。15日から開催の東京・浅草三社祭でも主催団体からドローン撮影の自粛が呼びかけられ、こうした規制の動きはほかでも続々とみられる。<br />
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善光寺に続き国会議事堂でドローンを飛ばそうとした“いわくつき15歳”の素性とは――

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 手に余るとは、このことを言うのか……。5月14日午後、国会議事堂近くでドローンを飛ばそうとした少年N(15)が、警察に厳重注意されるというニュースが流れた。

 Nは今月9日にも長野県の善光寺で御開帳の法要中にドローンを落下させ、警察の指導を受けたばかり。実はNはネット上では“いわくつきの人物”として有名。「ニコニコ動画」などで自身の突撃取材の様子を生中継しては、トラブルになることもしばしばだった。

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