「リアルサウンド」の記事一覧(40 / 64ページ)

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EXILEドラマが見せる、成熟した男たちの群像劇 『ワイルド・ヒーローズ』の可能性と課題とは

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YouTube、過去10年の再生ランキングから見えた傾向とは? AKB48らの作品から考察

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浅田真央を現役続行に導いた、ドリカムの楽曲群 人々に勇気を与えた歌詞を読む

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HAPPYは音楽シーンの風景を変えるか? 最新作のサウンドが感じさせる「覚悟」と「凄味」

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【リアルサウンドより】

 60〜70年代の洋楽ロックに深く根ざしたサイケデリック&ポップな音楽性や、日本の同世代のバンド群とは一線を画すその根っからの楽観主義とラブ&ピースを体現したような独特の佇まいやライブパフォーマンスによって、同世代のリスナーのみならず、幅広い世代の音楽ファンから注目を集めているHAPPY。昨年8月のファーストアルバム『HELLO』以来のリリースにして、インディーズ最後の作品とアナウンスされている5曲入りの新作E.P.『To The Next』は、そんな彼らの「現在」と「未来」を繋ぐ架け橋のような作品だ。

 古くはベイ・シティ・ローラーズ(「Turn On The Radio」)から最近ではSEKAI NO OWARI(「インスタントラジオ」)まで、ポップソングにおける王道のテーマといえるラジオについて真っ正面から歌ったリード曲「R.A.D.I.O.」は、彼らの過去の曲では「Lift This Weight」に連なるエレクトリックダンスチューン。「流行なんてどこ吹く風」といった超然とした姿勢がHAPPYのカッコよさではあるが、ロックでもポップでもここ数年世界的に大流行りの「オーオーオー!」の大合唱コーラスも見事にキマっている。既にライブでもクライマックスを彩る重要曲となっているが、今後も彼らの代表曲の1つとしてリスナーから愛されていくだろう。

 しかし、バンドとしての覚悟、もっと言うなら凄味をより感じさせるのは、「The world began with a number」「Swinging Singer Star」「To The Next」といった、ゆったりとしたグルーヴとドリーミーなシンセサウンドで、じわじわと世界をレインボーカラーに染め上げていくような楽曲たちだ。「狭い日本、みんなそんなにやたらとBPMを速めて、言葉やコード展開を詰め込んで、一体どこに行こうとしてるんだ?」とでも言いたげなその悠然としたサウンドは、「Swinging Singer Star」にいたっては往年のローリング・ストーンズやクラッシュがそうであったように、ルーツロックレゲエのリズムにまで接近している。

 アルバム『HELLO』同様、今回も全曲バンドによるセルフプロデュース。レコーディング時はすべてが手探りだったという『HELLO』の時と比べると、本作でのサウンドプロダクションもAlecとRicのボーカルも格段にレベルアップしていて、このままのペースで成長していったとしてもバンドの未来には期待が大いに膨らむ。一方で、果たしてメジャーという新しいフィールドとそこで求められるスケールが、彼らのこの何があっても微動だにしそうにない理想主義的音楽に何をもたらすのかについても興味は尽きない。もともと彼ら5人にはマニアックな音楽をやっていこうという意識はまったくなく、自分達がやっているのはポップのど真ん中だという認識で音を鳴らしているバンドだ。もしHAPPYの音楽がシーンの端っこで鳴っているように聴こえるとしたら、それはHAPPYが端っこにいるのではなく、シーンそのものがズレている。きっと彼らはそう思っているだろうし、そんな天動説を信じているようなバンドだけが、音楽の世界に大きな変革をもたらすことができるのだと思う。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

■リリース情報
『To The Next』
発売:2015年5月13日
QYCL-10004 ¥1,200(税抜)
1. R.A.D.I.O.
2. The world began with a number
3. Cation
4. Swinging Singer Star
5. To The Next

■ライブ情報
「HAPPY Tour 2015 To The Next」
5月21日(木) 東京・新代田FEVER
5月26日(火) 岩手・盛岡the five morioka
5月28日(木) 札幌・BESSIE HALL
5月30日(土) 仙台・MACANA
5月31日(日) 新潟・CLUB RIVERST
6月2日(火) 石川・金沢VANVAN V4
6月4日(木) 岡山・CRAZYMAMA 2ndRoom
6月6日(土) 福岡・DRUM SON
6月7日(日) 熊本・DRUM B9. V2
6月11日(木) 静岡・浜松MESCALINE DRIVE
6月13日(土) 広島・ナミキジャンクション
6月14日(日) 香川・高松DIME
6月16日(火) 愛媛・松山SALONKITTY
6月20日(土) 名古屋・APOLLO BASE
6月21日(日) 大阪・JANUS
6月23日(火) 兵庫 神戸・太陽と虎
6月24日(水) 京都・磔磔 ※ワンマンライブ
6月26日(金) 東京・恵比寿リキッドルーム ※ワンマンライブ

http://happyofficial.com/

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