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49億円もらってホームシックでトンズラ? テベスの中国脱出大作戦は成功するのか

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上海申花公式サイトより

 昨年末、母国アルゼンチンのボカ・ジュニアーズから中国の上海申花へ移籍した元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが世界中のサッカーファンの間で話題になった。年俸49億は、レアルマドリードのクリスティアーノ・ロナウドやバルセロナのリオネル・メッシをもお凌ぐダントツの世界一だ。しかし、そんなテベスが、早くも中国からの脱出プランを考えている可能性があるという。

 中国での生活になじめていないとたびたび報じられてきたテベスだが、先日のアジアチャンピオンズリーグ敗退からチームや監督にまで不満を抱いており、アルゼンチン復帰を考えているとアルゼンチン誌「Ole」が報じている。しかし、週給でおよそ100万ドルという莫大な給料をもらっているテベスは、そんな簡単に母国アルゼンチンへ戻れるのだろうか?

 実はテベスと上海申花との間には特別な契約が結ばれていた。それは“中国になじめなければ、2017年11月までにボカ・ジュニアーズが上海申花に支払った移籍金の6割である約7億8,000万円を支払えば、引退、もしくはボカ・ジュニアーズに戻ることができる”というもの。これは、なかなか珍しい契約条件だ。一体なぜテベスはこのような契約を盛り込んだのだろうか?

「テベスは何も、相手が中国だからこの契約内容にしたわけではありません。イタリアでもイングランドでも、同様の契約を交わしていたといわれています。なぜなら、そのワイルドな風貌からは想像もできないのですが、すぐにホームシックにかかってしまうからなんです。そのことはファンの間ではかなり有名ですよ。テベスの代理人は今のところ移籍を否定していますが、十分にあり得る話だと思います。言葉が通じるヨーロッパでさえダメだったんですから、中国が無理なのは当然のことだと思います」(スポーツライター)

 かといって、今までイタリアやイングランドではその権利を行使したことはない。果たして今回はあり得るのだろうか?

「この違約金をテベスが払うのか、ボカ・ジュニアーズが払うのかはわかりませんが、テベスはすでにこの2カ月で7億8,000万円を払えるほど、十分に週給でもらっています。なので今帰っても、テベスもボカも損はありません。さらに、契約のギリギリ11月までいれば40億円以上も儲けることもできるんです。さすがにそこまでするとは思えませんが『ケガをしたから、治療をするために11月までアルゼンチンに帰る』という手だってあるんですよ。イタリアやイングランドでそれをやると一生消えない汚名を着せられることになってしまいますが、サッカー後進国の中国相手だったら、0%とは言い切れませんね。なにせテベスは、金で中国へやってきたわけですから」(同)

 上海申花は、テベスを要しながらアジアチャンピオンズリーグのプレーオフで敗退してしまった。チームとしての士気はかなり下がっているといわれている。いつ移籍を決断するかはわからないが、目標のないまま中国に居座り続ける可能性も、それほど高くないように思える。
(文=沢野奈津夫)

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