イメージ画像(Thinkstockより)
韓国政府の研究機関のトップが“親日発言”をしたことで、韓国のネットが大炎上している。問題の発言をしたのは、環境政策・評価研究院(KEI)のイ・ジョンホ国家気候変化適応センター長。イ氏は先日、世宗(セジョン)市で開かれた環境問題に関するワークショップに出席し、いきなり「私は親日派の子孫だ」と発言。「天皇陛下万歳!」を三唱したという。イ氏の祖父は日本統治時代に東洋拓殖株式会社(編註:日本の朝鮮統治時代に朝鮮における拓殖資金の供給および拓殖事業を目的とした、半官半民の特殊事業会社)の高位役員だったようで、自分も親日派だとカミングアウトしたわけだ。
ワークショップの参加者たちは、植民地時代に鳴り響いていた“天皇陛下万歳”三唱を、まさか21世紀の韓国で、しかも政府関係者の口を通じて聞くとは夢にも思わなかっただろう。イ氏の突拍子もない発言に、その場にいた全員があきれた様子だったとか。
このことがニュースで報じられると、早速ネット上では非難の声が上がった。「また公務員がやらかしたのか。この国は腐ってるぞ」「こいつを今すぐ更迭しろ」「そんなに日本が好きなら、日本に帰れ。お前は日本人だから」と、怒りの声が後を絶たない。
KEIは、韓国政府が設立し、国民の税金で運営されている研究機関。環境に関わる政策や技術を、研究・開発している。つまり、イ氏は国家公務員同然の身分ということ。そんなイ氏は、もともと気候変動などに関する日本の政策に対して好意的な立場だったそうで、最近は韓国の国務総理(日本の首相に相当)から賞まで受賞している。
それだけに、イ氏の親日発言に対する国民の怒りは一段と大きいようだ。野党も「日本から独立して70年が過ぎた今、国民の税金で食べている政府関係者としては、あるまじき行動だ。正気ではない。まるで第2次世界大戦時にドイツに占領されたフランスの政府関係者が21世紀になって“ハイル・ヒトラー”と唱えたことと同じ」というコメントを発表した。城南市のイ・ジェミョン市長も自身のTwitterで、「不届き者たちが支配する国なだけに、こういう気の狂った人が暴れる」とコメントして批判した。
イ氏はこのような批判を受けて「単なる冗談だった。昔、祖父が親日的な仕事に携わったことがあると聞いたが、定かではない。食事会で気楽に話すうち、酒の勢いに任せた冗談が度を過ぎたようだ。今後は発言に十分気をつける」と弁明するも、批判の声は収まる気配を見せず、今度は「事実ではない。ワークショップには参加したことがない」と、自らの発言どころか、ワークショップに参加したこと事態ももみ消そうと躍起に。メディアはもちろん、ほとんどの国民が、まったく理解に苦しむといった反応だ。
それにしても、最近の韓国は、何かとダメな公務員が目立つ。税金を預かり、社会に奉仕するという自覚が欠如している彼らに、大事な行政を任せることなど、はたしてできるのだろうか?
(文=S-KOREAhttp://s-korea.jp>)
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