「哀川翔」の記事一覧

「ただ酒乱なだけ」柳葉敏郎・哀川翔の“プロレスラー乱闘”との武勇伝、実際は……

<p> 俳優の哀川翔が12日放送のテレビ番組で、柳葉敏郎と一緒にプロレスラーの天龍源一郎、三沢光晴さん(故人)と乱闘寸前になった逸話を明かしたが、当時の目撃者からは「事実と違う」という異論が出ている。</p>

<p>「プロレスラーの言動に怒ってケンカを吹っかけた武勇伝みたいに言ってましたけど、実際には酔った2人が一方的に暴れだしただけで、天龍さんたちはそれをなだめていた感じだった」と目撃者の女性。</p>

著名人”25人”の証言から探るVシネ帝王の真の顔……哀川翔ってナニモノだ!?【後編】

――1989年、東映ビデオ株式会社が、劇場公開を前提としないレンタル専用映画「Vシネマ」の制作を開始した。邦画不況の当時にあって、制作スタッフや役者を育てながらクオリティの高い作品をつくり続けることを目指し、ハードボイルド路線を突き進んだVシネマを、一躍ブレイクさせたのが哀川翔初主演作『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』シリーズだった。その後活躍の場を広げ、テレビバラエティや映画、ドラマへ出演を重ねる哀川翔が、今年2014年に東映Vシネマ25周年を記念して作られたオールスター作『25 NIJYU-GO』で主演を張る。この「哀川翔」という男は、いったいどんな人物なのだろうか? 彼を知―る各界の人物25人に尋ねてみた。

前編は【コチラ】

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哀川翔(あいかわ・しょう)
1961年5月24日、鹿児島県出身。一世風靡セピアの一員としてデビュー。88年、ドラマ『とんぼ』(TBS)で注目を集め、90年に『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』でブレイク。以後人気シリーズに出演を重ね、「Vシネマの帝王」と呼ばれる。近年では映画やドラマ、バラエティにも多く出演。釣りやゴルフ、昆虫採集ほか多趣味であり、特にカブトムシには情熱を注いでいる。なお、本ページのカブトムシは哀川画伯の手によるもの。

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【証言15】谷 桃子『”破天荒キャラ”のきっかけは「ゼブラーマン」でした』
哀川さんの出演作では『ゼブラーマン』がとても印象的です。Vシネマの帝王とまで呼ばれ、数々の“アニキ”役をやってこられた哀川さんが三枚目のヒーローをやることが衝撃的でした。私が『ゴッドタン』に挑戦して、空気の読めない破天荒(!?)キャラをいただくきっかけにもなっているんですよ。グラビアからステップアップしたくてキャラクター作りに悩んでいた時に『ゼブラーマン』を観て、「哀川さんはキャラクターがこんなに出来上がってる人なのに、それを壊すんだ!」と思ったことが、背中を押してくれました。

谷 桃子
1984年9月9日、茨城県生まれ。タレント、女優。『ゴッドタン』(テレビ東京)などのバラエティではド天然かつ破天荒なキャラを見せる。『厳選いい宿』(テレビ東京)出演中。主演映画『鬼灯さん家のアネキ』公開中。


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【証言16】鮫肌文殊『哀川翔アニキ頼みのテレビバラエティ』
俳優・哀川翔も凄いが、私の職場であるテレビのバラエティ番組の現場でもアニキは本当にすごい。 とにかく多趣味。有名な、趣味のキャンプの様子を追うだけで一本番組ができてしまう濃さ。ヲタッキーなカブトムシの飼育もしかり。友人が多い。トーク番組でネタに困ったことがない。夫婦ゲンカネタも豊富。子育て論も傾聴に値する。全身どこを切っても番組になってしまう稀有なテレビタレント。哀川翔アニキ、まだまだテレビはアニキに甘えると思いますが、これからも夜露死苦!

鮫肌文殊
1965年、兵庫県生まれ。放送作家。『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)、『さまぁ~ずの世界のすげぇにツイテッタ~』(MBS系)などを手がける。毎週木曜20時『決定!レコ歌ベストテン』(中央エフエム)放送中。


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【証言17】西森路代『「マイナーなままメジャーになる」宣言の実現』
三池崇史は東映60周年のインタビューで「映画産業を支えていた映画会社の力が弱まり、台頭してきたVシネマという時期がなければ僕は監督やってないだろうな」と語っていたが、混沌とした時代のVシネマはパワーに満ちていて、その中のひとつが哀川翔という俳優だったと思う。哀川は、Vシネマの世界に飛び込んだ当時「俺はマイナーなままメジャーになる」と宣言したそうだが、誰が見ても実現していると言えるだろう。先見の明があり、ワクワクすることに敏感だからこそ、哀川翔は見ている人を何年も飽きさせないのかもしれない。

西森路代
1972年、愛媛県生まれ。ライター/人気評論家。アジア系エンタメや女性と消費に関するテーマなどを執筆。著書に『Kポップがアジアを制覇する』(原書房)、『女子会2.0』(共著/NHK出版)など。


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【証言18】遠野なぎこ『遊び心と役者魂のバランス感覚に憧れます』
バラエティで披露される遊び心と、画面からビシバシ伝わってくる役者魂……。バランス感覚が抜群に魅力的で、老若男女問わず惹きつけられてしまう方だなぁ、と思いながらご活躍を拝見しています。どのようにして“オンリーワン”の道を歩むことができたのか、ブレない男気や色気は一体どこからくるものなのか……。“男にモテる男”の基盤となる生き方は、どう形成されてきたのか。とにかく気になることがたくさん。いつかお芝居でご一緒させていただき、そのエネルギーを間近で体感させてください!

遠野なぎこ
1979年、神奈川県生まれ。女優。99年、連続ドラマ小説『すずらん』(NHK)でヒロインに抜擢、映画『日本の黒い夏 ─冤罪─』(01年)で日本映画批評家協会新人賞受賞。母との葛藤を綴った自伝小説も話題に。


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【証言19】小島みなみ『やっぱり小さい頃からかっこよかったんですか?』
テレビや映画などで哀川さんのお姿を拝見していて、演技中もバラエティでの素っぽい表情も素敵だな、と思っています! 以前『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジ)で「男気ジャンケン」をしているのを見ましたが、ジャンケンをしている姿までかっこよかったです。やっぱり小さい頃からかっこよかったんでしょうか? それがとても気になります。オフの姿も見てみたい方ですね。哀川さんのような男気あふれる男性に「俺についてこい」と言われたら、どこまでもついていっちゃいます(ハート) 

小島みなみ
1992年、神奈川県生まれ。AV女優。11年デビューし、紗倉まなとユニット「乙女フラペチーノ」としても活動中。出演映画『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』公開中。


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【証言20】島田秀平『手相の線までも濃い、人生を楽しむ自由人』
以前に手相を見せてもらいましたが、とにかく線が濃い。これは濃ければ濃いほど、自分をしっかり持っている証拠です。中身は、まず「モテ線」が長い。人から愛され支持されるということですね。それと「KY線」。これは芯が強く、周りにあまり合わせない、ということ。それから、自由で、気持ちに正直で、雲のような人にできる「ビアラシビア線」。あとは、周りを楽しませるサービス精神旺盛な「ユーモア線」。つまり手相的に総合すると、哀川さんは「皆から愛される、少し空気の読めない、人生を心から楽しんでいる自由人」といえますね。

島田秀平
1977年、長野県生まれ。96年から08年までコンビ「号泣」で活動したのち、手相観や都市伝説をネタにしたピン芸人に。『エンタメ〜テレ 超ムーの世界』(名古屋テレビ)等に出演中。


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【証言21】宮崎 学『誰もが認める、演技力と人柄を兼ね備えた人物』
哀川さんとは、拙著を映像化した『喧嘩の極意~突破者番外地~』にご出演いただいた時から何度かお会いしているが、初対面から礼儀正しく好感が持てた。「冬の時代」と言われる映画業界で活躍するには演技力は不可欠だが、人柄はさらに大切だ。哀川さんが双方を兼ね備えていることは誰もが認めると思う。「東映」のヤクザ映画は、単なるドンパチだけではなく「ヤクザの悲哀」を描き出した名作も多かった。Vシネマも同様で、スタッフの皆さんがいい作品を作ろうと努力してきたからこその25周年であろう。哀川さんとは、拙著を映像化した『喧嘩の極意~突破者番外地~』にご出演いただいた時から何度かお会いしているが、初対面から礼儀正しく好感が持てた。「冬の時代」と言われる映画業界で活躍するには演技力は不可欠だが、人柄はさらに大切だ。哀川さんが双方を兼ね備えていることは誰もが認めると思う。「東映」のヤクザ映画は、単なるドンパチだけではなく「ヤクザの悲哀」を描き出した名作も多かった。Vシネマも同様で、スタッフの皆さんがいい作品を作ろうと努力してきたからこその25周年であろう。

宮崎 学
1945年、京都府生まれ。ヤクザの組長の息子として生まれ育ち、96年『突破者─戦後史の陰を駆け抜けた50年』で作家デビュー。近著に『突破者 外伝──私が生きた70年と戦後共同体』(祥伝社)ほか。


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【証言22】水崎綾女『夜中の撮影、睡魔と戦う姿が可愛かったです♡』
実は私、小学生の頃から「好きな有名人」の欄には「哀川翔」と書いていたんです(笑)。映画の撮影で哀川さんの相手役を演じたとき、ロケ地の周囲が森だったので、空き時間にカブトムシを取っていらっしゃって、キスシーンの撮影の合間にもカブトムシ知識を披露しておられました(笑)。翔さんはいつも夜8〜9時頃には寝て朝4時に起きるそうで、撮影が夜中に及ぶとウトウトするんです。「俺は21時過ぎたらろれつが回らねぇ」と睡魔と闘いながら撮影されていたのが、大先輩ですが可愛かったです。

水崎綾女
1989年、兵庫県生まれ。05年にグラビアアイドルとしてデビューし、以後は女優として『特命戦隊ゴーバスターズ』などに出演。15年公開の映画『進撃の巨人』、ドラマ『彼岸島』に出演予定。


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【証言23】増田俊也『さりげない俠気と色気が内面から滲み出る』
哀川さんの出演する作品を見ていると、さりげない俠気と色気が内面からじわりじわりと滲み出ています。今の俳優にはこれが出せない。男の色気というのは、繊細さがないと醸し出せない。ああいった男くさい演技をできる人は、私生活では実は繊細な人であることが多い。その私生活上の優しさも画面で見てみたい。一緒にお仕事をするとしたら、僕の活字作品の映画主演をお願いできたらどんなものになるのか楽しみ。特に女性が絡んだ恋愛もので組んでみたい。抑制された大人の恋愛を演じられる数少ない俳優だと思います。

増田俊也
1965年、愛知県生まれ。作家。06年デビュー。12年ノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)で第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞をダブル受賞。


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【証言24】般若『共演する機会があれば、盾になって死ぬ役をやりたい』
哀川さんの出演作品で印象に残っているのは、長渕剛さん主演の『とんぼ』 (TBS)です。哀川さんが演じたツネ(水戸常吉)は、僕ら世代では永遠です。テレビや映画を観ていて思うんですが、哀川さんはその都度に応じて完璧な対応を取られていると思うんですよ。でも、そのすべてが“哀川翔”なんですよね。お会いしたことはないんですが、普段どんな方なのか、すべてが気になる存在です。もし、今後共演する機会があったのなら、僕が哀川さんの盾になって死ぬ役を演じたいです。

般若
日本を代表するヒップホップMC。04年のファーストアルバム『おはよう日本』リリース以降、コンスタントに作品を発表。08年には自身が主宰するレーベル「昭和レコード」を設立し、精力的に活動を展開している。


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【証言25】岩田和明(「映画秘宝」編集長)『アクションヒーローと茶目っ気の両面性』
僕はVシネ直撃世代ではないので、哀川さんのファーストインパクトは『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(99年)でした。すでにこの時点で、座長の存在感を存分に発揮するアクション・ヒーローという印象で、それと同時に『D.O.A』のようなアバンギャルドな狂乱作品にも嬉々として参加する茶目っ気を併せ持つ、懐の深い俳優という印象も持ちました。強面ヤクザ役を凄みのある表情で演じているのに、甲高くて茶目っ気あふれる声質とのギャップもあって、そのユーモア性こそ、哀川さんにしか醸し出せない独特の個性だと思います。

岩田和明
1979年生まれ。演劇スタッフ、月刊誌「GON!」編集部(ミリオン出版)などを経て、06年より「映画秘宝」(洋泉社)編集部に所属。12年より編集長に就任。(画像/月刊「映画秘宝」12月号は税込1080円で10月21日発売)


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<映画紹介>
『25 NIJYU-GO』©2014東映ビデオ
監督/鹿島勤 脚本/柏原寛司ほか 出演/哀川翔、寺島進、温水洋一、高岡早紀ほか 製作/東映ビデオ配給/東映 公開/11月1日
主演の哀川翔のほか、小沢仁志・和義兄弟、寺島進、石橋蓮司、大杉漣、本宮泰風、竹中直人などなど、Vシネマで活躍した俳優たちが大挙出演する、東映Vシネマ25周年を記念して製作されたピカレスクロマン。

カネに困った悪徳刑事コンビ(哀川&寺島)、60億円の巨額横領事件を起こした公務員(温水)、彼が入れあげた高級クラブママ(高岡)、組織の掟に背いてドラッグの取引を進めるヤクザ、取り引き相手の中国マフィア(竹中)、金を強奪しようとする半グレ集団……と、25者25様の悪人が、25億円の金をめぐって奔走する。

著名人”25人”の証言から探るVシネ帝王の真の顔……哀川翔ってナニモノだ!?【前編】

――1989年、東映ビデオ株式会社が、劇場公開を前提としないレンタル専用映画「Vシネマ」の制作を開始した。邦画不況の当時にあって、制作スタッフや役者を育てながらクオリティの高い作品をつくり続けることを目指し、ハードボイルド路線を突き進んだVシネマを、一躍ブレイクさせたのが哀川翔初主演作『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』シリーズだった。その後活躍の場を広げ、テレビバラエティや映画、ドラマへ出演を重ねる哀川翔が、今年2014年に東映Vシネマ25周年を記念して作られたオールスター作『25 NIJYU-GO』で主演を張る。この「哀川翔」という男は、いったいどんな人物なのだろうか? 彼を知―る各界の人物25人に尋ねてみた。

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哀川翔(あいかわ・しょう)
1961年5月24日、鹿児島県出身。一世風靡セピアの一員としてデビュー。88年、ドラマ『とんぼ』(TBS)で注目を集め、90年に『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ〜』でブレイク。以後人気シリーズに出演を重ね、「Vシネマの帝王」と呼ばれる。近年では映画やドラマ、バラエティにも多く出演。釣りやゴルフ、昆虫採集ほか多趣味であり、特にカブトムシには情熱を注いでいる。なお、本ページのカブトムシは哀川画伯の手によるもの。

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【証言1】名越稔洋『”本物”以外の何者でもない自然体の無邪気さ』
哀川さんとはゲーム本編では、『龍が如く5 夢、叶えし者』でキャスティングしてからのお付き合いになります。以前からゲームシリーズのファンの方々から「次の作品では哀川翔さんを起用してほしい」というリクエストがあったんですが、僕自身、「哀川さんにはどのような配役が適役だろうか。単純な起用の仕方ではご本人にもファンにも申し訳ない」と思い、実現するまでには結構時間がかかったんですね。その後結局、哀川さんに“表向きはコワモテだけど、どこか人間味がある借金取り”の高杉浩一役を演じてもらいました。すでに脚本を書いている時点で、高杉の台詞は哀川さんの声で再生されていたので、現場での収録は、その再生音との答え合わせのようでした(笑)。常に少年の心を忘れない方で、仕事も無邪気にこなされていました。現場でカブトムシの話を延々と聞かされたのですが(笑)、「幼少期の趣味や夢を大人になっても続けている」という意味では、“本物”以外のなにものでもないと思うんですよね。しかも無理せず自然体で、カブトムシのために畑を買う、なんてところは最大級の愛情を感じました。僕は無趣味な人間なので、次にお会いしたときは、僕にでもできそうな趣味をご教示いただきたいですね。……カブトムシ以外で(笑)。
(写真/江森康之)

名越稔洋
1965年、山口県生まれ。89年に株式会社セガに入社。『龍が如く』を筆頭に、多彩なジャンルのゲームをプロデュースしている。来春にはシリーズ最新作『龍が如く0 誓いの場所』の発売が控えている。


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【証言2】高岡早紀『また翔さんならではの作品でガッツリ組んでみたい』
哀川さんと初めてお会いしたのは友人宅でのパーティーで、その時も「とても気さくな方だな」というような印象でした。今回共演させてもらった『25』の現場でも、休憩時間のたびにゴルフの話で盛り上がっていらっしゃって、ゴルフをやらない私にまで熱心に指導してくれました……(笑)。哀川さんのかっこいいところは、人に優しいところじゃないかと思っています。また今作のような、翔さんならではの作品で、今度はもっとガッツリ組んでみたいと思います。

高岡早紀
1972年、神奈川県生まれ。女優。89年に映画デビュー。94年、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などを受賞し、以後現在まで、映画、テレビ、舞台、CMなど幅広い分野で活躍する。


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【証言3】波岡一喜『爆破シーンできれいに飛んでみせる翔さんに驚き』
現場で見てると、翔さんも兄ぃ(小沢仁志さん)も身体がよく動くんですよ。今回爆破シーンがあって、結構でかい規模の爆破で、熱風も来る。で、僕が最初に飛んで転がったあと、「寺島さんと翔さんは吹き替えたりするんだろうな」と思ってたら、まぁふたりとも綺麗にやってましたね。翔さんにいたってはクルッと回ってましたから。「回ったほうが痛くねぇんだよ」って言ってて、「確かにな」と。打ち上げでもトランプマジックを急に始めたりして(笑)、何やってもマイペースでカリスマ性にあふれてるな、と改めて思いました。

波岡一喜
1978年、大阪府生まれ。05年に『パッチギ!』で映画デビュー。『クローズZERO』『十三人の刺客』『探偵はBARにいる』など数多くの作品に出演。今作『25』にも重要な役どころで出演し、P26よりインタビュー掲載。


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【証言4】的場浩司『サングラスをプレゼントしてもらった記憶』
プライベートでお会いしたことはありませんが、現場での翔さんはとにかく自然体なところがかっこいいと思いますね。初めて翔さんとご一緒させていただいたのは映画『獅子王たちの夏』(91年)でしたが、その時はお互いカタキ役だったので、最初に挨拶した以外は話した記憶がないんですよ。でも、その後、確か『実録新宿の顔 新宿愚連隊物語』(97年)だったかな、僕の主演作でまた翔さんとご一緒させていただいた時、翔さんがサングラスをプレゼントしてくれて、それがとてもうれしかったのを今でも覚えてますね。

的場浩司
1969年、埼玉県生まれ。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。以降映画、ドラマ、Vシネマで活躍。スイーツマニアとしてバラエティ番組への出演や、ガイド本の出版など活動の幅を広げている。


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【証言5】安 めぐみ『「なんでも本気でやるからね」の笑顔が素敵』
「太陽に負けないように」と早寝早起きをしたり、次の人のことを考えて、トイレットペーパーはなくなったら必ず替えるとか、真面目な哀川さんの性格が好きです。役者さんとしてはとにかくかっこいいですし、バラエティでは目を輝かせてカブトムシの話をしたり、大人と少年の両方の顔を持っていて魅力的。最近、お仕事でお会いしたとき、トランプマジックを披露してくれ、そのトランプを「あげるよ」と突然くださいました。なんでそんなに上手なのか尋ねたら、「なんでも本気でやるからね」と。そのときの素敵な笑顔が忘れられません。

安 めぐみ
1981年、東京都生まれ。CM、テレビ番組などタレントとして活躍する一方、女優としてドラマ、映画にも出演を重ねる。現在、『カンニングのDAI安☆吉日』(BSフジ)にレギュラー出演中。


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【証言6】花香よしあき『初対面時は殺されるんじゃねーかと思った』
初対面のとき、会ってすぐ「どうも哀川です」とモノマネをしたんです。そしたら「ちっちゃいねー。似てるかなー。オレは、そんなに声高くねーよ!」とすごい高い声で言われたんですが、その目を見たとき、殺されるんじゃねーかと思いました。今ではよくご自宅にもお邪魔しています。実は、一度聞いたことがあるんです。「翔さんはすごくモテるのに、なぜ浮気をしないんですか?」と。すると翔さんが「結婚するときに奥さんに約束したんだ。浮気をしないって。その約束を守ってるだけだよ」。かっこいいです。天然なところもありますけど。

花香よしあき
1979年、千葉県生まれ。02年よりモノマネ芸人として活動を開始。哀川翔をはじめ、的場浩司や石原良純、中尾彬、亀田興毅など、あらゆる分野のモノマネをこなす。バラエティ番組をメインに幅広く活躍中。


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【証言7】吉井 怜『オーラと気さくさ、スマートなアクションが同居』
撮影現場で初めてお会いしたときも、テレビで拝見していた「哀川翔」さんそのままで、青白く輝くオーラをまとっているみたいでした! それでいて優しく、気さくにお話してくださいます。さらにある作品では、哀川さんがすごく重い衣装をまといながら、スマートにアクションをされている姿を見て、そのギャップも含めてとてもかっこよかったです。ラリー競技に参加されているとお聞きしているので、今後映画やドラマ等で哀川さんがレーサー役、自分は妹なのかチームメンバーなのか、応援する役どころとしてご一緒してみたいです。

吉井 怜
1982年、東京都生まれ。女優。96年のデビュー以降順調に活動を続けていた00年、白血病で倒れる。約2年の闘病を経て復帰。代表作に映画『LOVE MY LIFE』ほか。『仮面ライダードライブ』(テレ朝)出演中。


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【証言8】高橋健一(キングオブコメディ)『特定外来生物を食べる姿に勝手な親しみ』
釣りのイベントで何度かご一緒させていただいた時、釣果が渋い状況でもいつも大物を釣り上げ、上位に食い込まれている姿を見て、釣り師であると同時に本当にスターなんだなと再確認しました。それでいて、昆虫好きはもちろんのこと、テレビ番組で、喜々としてウチダザリガニを捕獲しつつ食されている姿を見て、行動力と好奇心の強さに驚きました。特定外来生物を捕らえて食べたいという方が私以外にもいることに驚き、それが、かの哀川翔さんであるということに勝手な親しみを感じました。

高橋健一
1971年、東京都生まれ。お笑いコンビ・キングオブコメディとして『キングオブコント2010』優勝。愛称はパーケン。サイゾーテレビ『ニコニコキングオブコメディ』出演中。


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【証言9】松江哲明『自分のモノ作りに影響を与えたVシネの自由さ』
哀川翔さんのことを皆はアニキと呼ぶ。もちろん僕もそう呼ばせてもらっているが、教わったのは魅力的な監督たちからだった。黒沢清、瀬々敬久、三池崇史……まるで「最近、こんな監督と会ってさ」と言わんばかりに、作品を通して新しい才能を紹介してくれた。僕が映画学校に通い、将来を考えていた頃、Vシネの自由さを体験できたことは、現在のモノ作りに大きな影響を受けている。アニキが看板を張ってくれるから監督たちはやりたいことができたのかもしれない。結果として「オリジナル」な作品が生まれた。これも帝王の仕事だ。

松江哲明
1977年、東京生まれ。ドキュメンタリー監督。99年に在日コリアンである自身の家族を撮った『あんにょんキムチ』でデビュー。作品に『あんにょん由美香』(09年)、『フラッシュバックメモリーズ3D』(13年)など。


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【証言10】横山美雪『身を委ねたくなるような器の大きさに♡』
哀川さんのイメージは、「今も昔もずっとイケてるアニキ」。静観してるかと思いきや、鋭いツッコミ(やん(ハート))、サングラスの奥に見える優しい瞳、身を委ねたくなっちゃうような器の大きさ。それでいて少年のようにはしゃぐお姿……その魅力に引き込まれまくりです。私もVシネマに出演させていただくようになって5年が経ちました。Vシネマからバラエティ、映画やドラマと活躍の幅を広げ続ける哀川さんからは、常に大きな希望と目標をいただき、生意気ながらも自分はまだまだ始まったばかり! と改めてビンビン感じている次第です。

横山美雪
1989年、東京都生まれ。08年にAV女優としてデビューし、ドラマ『闇金ウシジマくん』(TBS)や映画『ストロベリーナイト』など話題作に出演し、女優業も並行。主演を務めた映画『HO~欲望の爪痕~』が発売中。


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【証言11】森下悠里『上司にしたい芸能人ナンバーワンです』
哀川さんとは、08年に映画『平凡ポンチ』でご一緒させてもらいました……といっても、その頃自分はまだ演技の経験も少なく、ただ「映画に出られる!」と喜んでいたくらいの時期でした。なので、その現場で会う哀川さんは、言ってみればほぼ「初めて会う大物芸能人」ということで、「取り巻きの人を連れてきたりするのかな?」なんて勝手な想像をしてました(笑)。実際にいらっしゃると、オーラはもちろんすごいし、現場の空気を一瞬で変えてしまう「スター」なんですが、すごく気さくでオールアップ後の記念撮影ではスタッフの方にも「もっとこっち来なよ」とか丁寧に声をかけていたり、とっても優しい方でした。お話をする機会はありませんでしたが、よく覚えています。テレビのバラエティで拝見するまま、フレンドリーで、周りにいる人をハッピーな気持ちにする雰囲気を持ってらっしゃるんですよね。そんな経験から、私の中では哀川さんは「上司にしたい芸能人」第一位です。最近私もVシネマで竹内力さんや小沢和義さんと共演させてもらいました。いつか哀川さんとも、Vシネマやバラエティでぜひご一緒したいです!(写真/江森康之)

森下悠里
1985年、東京都生まれ。女優、グラビアアイドル。T160・B90(Gカップ)・W55・H90のプロポーションで、05年からグラビアアイドルとして活躍。女優としても『映画版 ふたりエッチ』など、出演を重ねている。


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【証言12】カブトムシゆかり『お孫さんが「虫の日」に生まれる引きの強さがかっこいい!』
哀川さんの出演作では『昆虫探偵ヨシダヨシミ』が一番印象的です。本当に虫がお好きで、撮影が楽しそうだなぁと伝わってくる映画でした。バラエティでも、『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ)の昆虫採集企画で、夢中になるあまりカメラにドンかぶりする翔さんがとってもおちゃめだったのを覚えています。お孫さんが「虫の日(6月4日)」に生まれたり、引きが強いところもかっこいい。初めてお会いしたときは、とにかくオーラがすごかったです! 今度はぜひ、昆虫採集にご一緒していろいろ教えていただきたいです。

カブトムシゆかり
1989年、東京都生まれ。タレント。無類のカブトムシ好きであり、過去に最多で約300匹、現在も多数飼育している。『アウト×デラックス』(フジ)に準レギュラー出演中。


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【証言13】夏原 武『近寄りがたいどころか、近寄りたくなるような人』
私が原作を担当したマンガ『クロサギ』がドラマ化されたとき、哀川さんは刑事役で出演されていました。私も受刑者役でゲスト出演したんですが、緊張している私に「僕の目を見ないで鼻を見るといいよ」と言ってくださって、おかげでだいぶ緊張が取れました。人をほぐそうほぐそうとする気配りの人で、魅力的なんだけど、近寄りがたいどころか近寄りたくなるような人です。哀川さんが好きで作品をよく観ていたので、待ち時間には、自分が観た作品のことを話したのですが、「そんなのまで観てるんだ」と喜んでくれて嬉しかったです。(写真/三輪憲亮)

夏原 武
1959年、千葉県生まれ。ライター・マンガ原作者。アウトロー・ヤクザを得意分野とする。マンガ『クロサギ』(小学館)原案。近著に「ワルの生き方」(宝島社)など。


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【証言14】長浜之人(キャン×キャン)『共演者オーディションでカリスマ性を感じました』
ハイサイです! 哀川さんと共演したことはございませんが、俳優としてはもちろん、歌手、タレント活動を拝見して、芸人には絶対に出せないオーラ、雰囲気、男性も女性も憧れるセクシーさを兼ね備えているタレントさんだと思います! 『ゼブラーマン』の出演者オーディションの司会をさせていただきましたが、哀川さんと共演したいという参加者の熱意からも、そのカリスマ性を感じました! 僕自身も哀川さんと共演したいですし、子どもの頃から昆虫が大好きなので、哀川さんとお話できる日を楽しみに、日々漫才のほうを頑張ります!

長浜之人
1977年生まれ。お笑いコンビ・キャン×キャンのボケ担当。深夜情報バラエティ『アカデミーナイト』にて、哀川翔主演『ゼブラーマン2』出演者オーディションの司会を務めた。


つづきは明日公開!

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<映画紹介>
『25 NIJYU-GO』©2014東映ビデオ
監督/鹿島勤 脚本/柏原寛司ほか 出演/哀川翔、寺島進、温水洋一、高岡早紀ほか 製作/東映ビデオ配給/東映 公開/11月1日
主演の哀川翔のほか、小沢仁志・和義兄弟、寺島進、石橋蓮司、大杉漣、本宮泰風、竹中直人などなど、Vシネマで活躍した俳優たちが大挙出演する、東映Vシネマ25周年を記念して製作されたピカレスクロマン。

カネに困った悪徳刑事コンビ(哀川&寺島)、60億円の巨額横領事件を起こした公務員(温水)、彼が入れあげた高級クラブママ(高岡)、組織の掟に背いてドラッグの取引を進めるヤクザ、取り引き相手の中国マフィア(竹中)、金を強奪しようとする半グレ集団……と、25者25様の悪人が、25億円の金をめぐって奔走する。

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