「映画」の記事一覧(15 / 42ページ)

二極化する世界への違和感──『FAKE』森達也が“ゴーストライター”佐村河内守を撮ったワケ

<p> オウム真理教の信者を追ったドキュメンタリー映画『A』『A2』の森達也監督にとって15年ぶりとなる単独監督作『FAKE』が、6月4日から渋谷・ユーロスペースほか全国で順次公開される。</p>

<p> 今回は、あのゴーストライター騒動でおなじみの、元“現代のベートーベン”佐村河内守を追ったドキュメンタリー映画。</p>

<p> 騒動の大きさとともに、あまりにもうさんくさすぎるルックスのせいで「ミスター・ペテン師」として日本中に知られることとなった佐村河内氏を、森監督がどう料理するのか!? いろんな疑惑を暴いてくれるんじゃないか? ……と、公開前から期待が高まりまくっている『FAKE』だが、森監督のカメラに切り取られた佐村河内氏は、ワイドショーなどで繰り返し紹介されていた「ペテン師」キャラクターとはまた違った面を見せており、映画を見た人は良くも悪くも、佐村河内氏をちょっと好きになってしまうことだろう。<br />
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映画史上もっとも“陰鬱な日本映画”月間が到来!! 無差別暴行、連続殺人鬼ほかドス黒映画が集中公開

<p> 映画史上もっとも“陰鬱な日本映画”月間と呼びたい。柳楽優弥と菅田将暉が無差別暴行魔に扮した暴力ロードムービー『ディストラクション・ベイビーズ』が5月21日から劇場公開されたのに続き、V6の森田剛がストーカー&連続殺人鬼役で迫真の演技を見せている犯罪サスペンス『ヒメアノ~ル』が同28日より公開。さらに神戸児童無差別殺傷事件ほか幾つかの実在の事件をベースにした加害者家族の崩壊劇『葛城事件』、北九州監禁連続殺人事件や尼崎連続変死事件を連想させる黒沢清監督作『クリーピー 偽りの隣人』が6月18日(土)に同日公開。日本中の警察組織を震撼させた“稲葉事件”の悪徳刑事に綾野剛が渾身の演技で成り切ってみせた実録犯罪もの『日本で一番悪い奴ら』も6月25日(土)の公開日を待っている。</p>

叶わなかった未来と愛すべき日常生活との交差点。 阪本順治監督×藤山直美の奇妙なコメディ『団地』

<p>『ドラえもん』やSF映画を観て、子どもの頃は21世紀になれば月や火星に自由に行けるようになっているんだろう、科学が進歩して日常生活の煩わしさから解放されるようになるんだろうなとバラ色の未来社会を夢想していた。でも、実際に大人になってみると、子どもの頃に思い描いていた未来像とずいぶん違うことに愕然とする。その一方、高度経済成長期にはモダンなライフスタイルとして憧れの存在だった集合住宅(団地)は、時代の流れと共に色褪せたものへと変わっていった。叶わなかった未来と経年劣化が目立つようになったかつての憧れがクロスする、奇妙な感覚のコメディ映画。それが阪本順治監督の新作『団地』だ。</p>

<p> 本作の主人公であるヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の夫婦は、以前は漢方薬局を営んでいた。でも、半年前にお店を畳み、郊外の団地へと引っ越してきた。団地全体から昭和な雰囲気が漂い、子どもがいないヒナ子たち夫婦が慎ましく暮らすには手頃な物件だった。落ち着いたシニアライフを送ろうとしていたヒナ子たちだったが、毎日いろんな人たちが訪ねてくる。自治会長の正三(石橋蓮司)はお調子者だが、その妻・君子(大楠道代)は夫が浮気していると愚痴をこぼしに来る。久々に現われ、「五分刈りです」とおかしな挨拶をする真城(斎藤工)は漢方薬局の常連客だった。健康そうな見た目とは裏腹に虚弱体質らしく、今も夫婦が作る漢方薬を欲しがっている。ヒナ子は清治のための食事の準備に加え、スーパーマーケットでパートタイマーとして働き、なんだかんだと忙しい。</p>

“無料宣伝ツール”か“モラルなき行い”か――韓国の大ヒット映画を悩ませる「スポ」って?

<p>「スポ」というネット用語をご存じだろうか? 日本では耳にしない単語だが、韓国ではすっかり定着している。「スポ」とは「spoil」の略語で、「台なしにする」という意味。要するに、「ネタバレ」となる書き込みを行うことを指す。</p>

EXILE TRIBE『HiGH&LOW』に現場から不満噴出!「LDHの要求がムチャ」「札束で顔をひっぱたかれるよう」

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『HiGH &LOW THE MOVIE』オフィシャルサイトより

 EXILE TRIBEのメンバーを中心に豪華キャストが出演した、ドラマシーズン1総集編の劇場公開作品『ROAD TO HiGH&LOW』が今月7日より全国140スクリーンで2週間限定公開されたが、興行収入は2.7億円を突破。同月21日からも71スクリーンで公開延長が決定した。

「7月16日から公開の映画『HiGH &LOW THE MOVIE』はEXILE TRIBEの所属事務所・LDHが社運をかけた一大プロジェクト。なんとしても成功させなければならず、現在は日本テレビでドラマのシーズン2を放送中。ネット媒体を中心に映画の特報映像を流したり、豪華アーティストが参加した劇中歌を集めたアルバムを発売したり、並々ならぬプロモーション戦略を展開。仕上げは、公開直後から始まる、映画の世界観をモチーフにしたツアーステージ。一体、今年、LDHはいくら稼ぐことやら」(映画業界関係者)

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『テラフォーマーズ』の悪夢再び……『鋼の錬金術師』実写化に悪寒「CG多用&カタカナ名」は大コケ必至!?

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 荒川弘氏による大ヒット漫画『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)の実写映画化が正式発表され、主演のHey! Say! JUMP・山田涼介(エドワード・エルリック役)ら主要キャストが発表された。しかし、早くも「『テラフォーマーズ』の二の舞いになるんじゃ……」と心配する声が相次いでいる。

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裏切ったのは一体どっち!? オバマvs凄腕ハッカー 戦いの記録『シチズンフォー スノーデンの暴露』

<p> 伊勢志摩サミットに出席するオバマ大統領が、サミット終了後に広島を訪問することが決まった。米国の現役大統領の被爆地訪問は初となる。任期が残りわずかとなったオバマ大統領としては、広島から平和メッセージを世界へ発することで大統領任期のラストイヤーを美しく飾りたいところだろう。核兵器のない世界を訴えノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領だが、実際には核軍縮はほとんど進まず、今回の広島訪問は大統領引退後に執筆される回顧録のための思い出づくりの観が強い。「チェンジ」を合い言葉にした大統領就任時は多大な期待を寄せられたオバマ政権だが、既成勢力の厚い壁を突き崩すことはできなかった。さらにオバマ人気を支えてきた若い世代も失望させることになったのが、2013年に起きた「スノーデン事件」だった。米国の諜報機関CIA(中央情報局)やNSA(国家安全保障局)でハッカーとしての職務を請け負っていたひとりの青年エドワード・スノーデンの告発によって、オバマ政権は米国内だけでなく世界中の信頼を失った。</p>

マスコミから袋叩きにされた渦中の男を密着取材!佐村河内氏主演の純愛ドキュメンタリー『FAKE』

<p> テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ネットが伝える情報はどこまで正しいのか。事実を歪めている箇所はないか、どの程度の歪みなら許容できるのか。それらを見極める能力はメディアリテラシーと呼ばれ、情報が溢れる現代社会においてはとても重要なものとされている。また、判断を下すのは個人に委ねられているので、与えられた情報をどう受け止めるかは千差万別となる。“ゴーストライター”騒ぎで話題となった佐村河内守氏に長期密着取材したドキュメンタリー映画『FAKE』は、観客ひとり一人のメディアリテラシー能力を激しく問う作品だ。テレビのワイドショーや週刊誌の記事でしか触れることができなかった佐村河内氏が、カメラに向かって心情を告白する。彼の言葉はどこまで信憑性があるのかを確かめるため、観客はスクリーンに映し出された彼の表情や周囲の反応を凝視することになる。<br />
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清原被告にぜひ観てほしいドキュメンタリー映画! マイケル・ムーア監督作『世界侵略のススメ』

<p> アポなし突撃取材で有名になったマイケル・ムーア監督の6年ぶりの新作ドキュメンタリー『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』は、多くの人にすすめたい映画だ。例えば覚せい剤所持で逮捕された清原被告は、ポルトガルではどんな薬物使用も罪に問われないことをこの映画で知ったら「栃木じゃなくてポルトガルに行っとけばよかった」と悔やむかもしれない。秋葉原殺傷事件を起こした加藤死刑囚は、ノルウェーには死刑制度がなく、しかも多くの重犯罪者たちに明るく優雅な一軒家が与えられていることに驚くかもしれない。世界は想像以上に広く、様々な価値観を持って暮らす人々がいて、米国や日本とは大きく異なる社会があることを、マイケル・ムーアはふんだんにジョークを交えて伝えている。</p>

絶好調のイケメン俳優・野村周平は“男版・上野樹里”!?「プライベートが奔放すぎて……」

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「今まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いですね。ドラマ、映画関係なく、若手役者が集る物語だと、真っ先に名前が挙がっていますよ」(映画関係者)

 現在公開中の映画『ちはやふる-下の句-』に出演中の俳優・野村周平。毎月のように出演映画が公開され、今夏クールではフジテレビ「月9」にキャスティングされるなど、その姿を見ない日はない。

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