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ピーコがNHKに戦争批判コメントをカットされたと告白!「放送を見て力が抜けた」…永六輔追悼番組で

『片目を失って見えてきたもの』文藝春秋 【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  放送作家の永六輔、そして大物司会者の大橋巨泉と、今年の夏はラジオ・テレビという放送メディアをつくり…

「フジテレビ完全終了のお知らせ」フジのエース『サザエさん』の視聴率が壊滅的に…!

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『サザエさん』公式サイトより。

 日本が誇る国民的アニメ『サザエさん』、『ちびまる子ちゃん』(ともにフジテレビ系)が瀕死状態にあると話題になっている。なんと今月14日の放送の視聴率が『サザエさん』8.2%、『ちびまる子ちゃん』4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、数年前を考えると想像できないような数字を記録したのだ。これには「サザエさんも二桁行かなくなったな」「20%いってた頃が懐かしいなあ」「普通に悲しい、時代の移り変わりを感じる」「フジテレビ完全終了のお知らせ」と驚きの声が多く上がっている。

『サザエさん』と言えば、不振が続くフジテレビの中でも安定して二桁をとるエース級の番組として有名で、数年前は視聴率が20%台にのることもざら。また『ちびまる子ちゃん』も二桁を切ることは珍しく、この二番組が放送されている日曜の18時から19時はフジテレビの独断場であったのだ。

 しかし、2014年頃から裏番組の『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系/以下『バンキシャ』)に押されはじめ、2015年度は(2015年4月~2016年3月)『バンキシャ』が年間平均視聴率13.6%を記録し、ついに民放同時間帯単独トップを獲得、『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』は敗れ去った。

 その後、覇権を取り戻すことはなかなか難しく、2016年度も毎週のように『バンキシャ』に敗北、さらに5月22日には裏で『笑点』(日本テレビ系)の歌丸卒業回が放送された影響で『サザエさん』の視聴率は7.7%とかつてなく悲惨な数字を記録した。だが、この出来事はかなりイレギュラーで、翌週には『サザエさん』14.0%、『ちびまる子ちゃん』10.0%と回復。まだ根強い人気があるかに思えたが……。

 7月3日の放送は、18時30分より放送開始した『SASUKE2016』(TBS系)の影響を受けてか、『サザエさん』は9.9%とまたもや二桁割れ。そしてその後も7月10日は11.1%、17日は10.7%、31日は12.7%、8月7日は10.1%、ともはや二桁にのせるのがやっとという状態になってきて、14日にはついに、これといった強い裏番組が放送されていないにもかかわらず二桁を切る8.2%となったのだ。

 時期的に「お盆が関係してるだろ」「みんな出かけてるんじゃない?」という擁護の声も上がったが、このあたりの時間帯に放送されている他の番組を見ると、『バンキシャ』(午後6:00~6:55放送)は7日が11.2%、14日が11.9%、『笑点』(午後5:30~6:00放送)は7日が14.6%、14日が16.9%と、むしろ数字が上がっている。また『サザエさん』自体も、2015年8月16日放送回は13.1%、2014年8月17日放送回は14.3%と、お盆シーズンにも関わらず、昨年一昨年は高視聴率を記録していた。

 フジテレビと言えば、SMAP解散発表直後の15日放送の『SMAP×SMAP』の視聴率が前週から4.3%も上昇したのだが、それでも12.1%。極楽とんぼの山本圭壱が10年ぶりに地上波に復帰した7月30日放送の『めちゃ×2イケてるッ!SP』が、今年最高を記録するもたった11.9%と、超ドーピングを使ったわりには数字が伸び悩んでいる。孤軍奮闘の『サザエさん』がついに瀕死、劇薬を使っても数字は並みと、本格的に壊滅状態にあるフジテレビ。果たして全盛期の勢いが戻ることはあるのだろうか。

シネコンの上映作品はどう選ばれる? “どこも同じ”になりがちな編成事情と、各館の差別化戦略

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SMAPファンがジャニーズとマスコミの嘘を次々指摘! 4人が解散申し出した日、ジャニー社長は別の場所に?

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“セクシー過ぎる”ヘビ !? 『ジャングル・ブック』スカーレット・ヨハンソン演じるカーの映像公開

【リアルサウンドより】

 現在公開中の『ジャングル・ブック』より、スカーレット・ヨハンソン演じるヘビ・カーの本編映像が公開された。

 本作は、ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリと、自然の掟と共に雄々しく生きる動物たちの悲喜こもごもを描いたエンターテイメント大作。監督は『アイアンマン』のジョン・ファヴローが務めた。

『ジャングル・ブック』スカーレット・ヨハンソン演じるカーの本編映像

 この度公開された映像は、主人公・モーグリがジャングルの中でヘビのカーと遭遇する場面。セクシーな声でモーグリに「二人で楽しみましょう」と語りかけながら、今にも飛びかかりそうなカーと、怯えながらもカーを見つめるモーグリの姿が描かれている。

 監督のジョン・ファブローは「『her/世界でひとつの彼女』を観たとき、スカーレットがその声だけでインパクトを残していることに驚いたのをよく覚えています。彼女の声にはすごい存在感がありますからね!」とスカーレット・ヨハンソンをカーに抜擢した理由を語った。

 一方、カーを演じたスカーレット・ヨハンソンは「このキャラクターは巨大なニシキヘビで、とても誘惑的な身のこなし方で動くの。魅惑的でとても魅力がある。この動きに対して、それに合った声の演技を心がけたわ。また、わたしの声の演技が、カーのキャラクターの印象にも影響していると思う。声の演技と、キャラクターのビジュアルと動きが合わさって、実際に一人で演じる演技とはまた違うものが誕生するの」とコメント。続けて、「私は若い頃から声の仕事をすることが大好きだったの。俳優には、身体や声など様々な表現方法があるわ。その一つを敢えてなくしてみることで、自分の癖や傾向に新しい発見をすることできるの。それが時に喜ばしいアクシデントを起こしてくれることがあるのよ」と、アフレコに対して以前から興味関心があったことを明かした。

■公開情報
『ジャングル・ブック』
全国公開中
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ニール・セディ、ベン・キングズレー、ビル・マーレイ、ルビタ・ニョンゴ、クリストファー・ウォーケン、スカーレット・ヨハンソン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
原題:「The Jungle Book」
(c)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/junglebook

「変態」コピーで炎上、オリラジ写真集はやっぱりLGBT差別だ! 中田敦彦の保守的価値観とエリート主義

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『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 お笑いコンビ・オリエンタルラジオが、9月2日に発売する写真集をめぐって炎上騒ぎとなっている。

 その写真集とは、『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)。『スクールガール・コンプレックス』などで知られるフェチ写真家の青山氏が、オリラジのふたりがもし「同棲」していたら、という設定で撮り下ろされたというが、問題は、「お笑いナタリー」に掲載された写真集の発売告知記事。記事タイトルは、こうだ。

『オリエンタルラジオ”究極の変態写真集”発売、2人の同棲物語』

 まるで”同性カップルの同棲=変態”とも感じられる、このタイトル。記事のほうでも、〈写真集の制作にあたってオリラジが望んだことは「究極の変態写真集」であることや、青山の紡ぎ出す写真世界に自身が入り込むこと〉と書かれていた。そのため、ネット上では「異性間ならノーマルで同性同士の睦まじい絵ならば”変態”?」「あきらかな同性愛差別だ」などと大炎上したのだった。

 こうした事態を受けて、KADOKAWA文芸編集部の公式Twitterでは担当編集者が、このように釈明した。

〈誤解も生まれているようですので明確にしておきたいのですが、本書の製作において「同性どうし」”だから”「変態」という意識はみじんも有りません。「変態」ということばは、「青山さんの写真表現」に依るものです。〉
〈「同性どうしの同棲」は、ありえる日常、普通の風景として設定したにもかかわらず、紹介の文脈で、製作上意図していない差別を発想してしまったかたがいること、それにより傷ついたかたがいることは、申し訳なく思っております。〉

 だが、「変態」という言葉が同性カップルをさしているのではなく、青山氏の写真を評価したものだったとしても、この写真集にほんとうに〈差別性〉はないのか。

 そもそも、今回の写真集は、中田敦彦が青山氏のファンで、「自分たちも撮ってもらい、写真集を作りたい」と熱望したことから企画がはじまったという。青山氏といえば、これまでおもに女性を被写体にして作品を発表、なかでも男性目線から見た女子高生のフェティッシュな写真で人気を集めてきた写真家で、男性芸能人の写真集を手がけるのはオリラジが初となる。

 そして、実際の写真集づくりでも、オリラジのネタや「PERFECT HUMAN」と同じように、中田がコンセプトを立て、中田主導で進められた。”同性の同棲”という設定も、おそらく中田のアイデアだろう。

 では、中田はいったいなぜ、そんな写真集をつくろうとしたのか。福田萌と結婚して家庭を築いている中田と、さまざまな女性と浮名を流す”チャラ男”キャラクターの藤森慎吾に同性愛的な要素はないし、それ以前に、中田と藤森には男同士の同居を想像させるようなコンビとしての仲の良さがまったく感じられない。二人の間に漂っているのはむしろ、中田が藤森を一方的に抑圧している主従関係であり、険悪な空気感だ(実際、一時は解散危機も報じられるなど、二人の仲が悪さは業界でも有名だ)。

 にもかかわらず、中田がこんな設定を考えついたのは、明らかに「腐女子ウケ」という計算をしたからだろう。以前、バナナマンが不動産情報のCMに出演し、今回と同じようにまるでふたりが同居しているかのような演出がなされ、BL愛好家のあいだで密かな話題となったことがあったが、そうした狙いが中田にはあったはずだ。

 その計算自体が「俺、今の時代のこと、わかってるでしょ」的ないやらしさ丸出しで中田らしいが、しかし、もっと問題なのはその中身だ。

 現在、公表されている写真集のカットを見ると、ふたりがテーブルを囲んで中田が相方の藤森慎吾に箸で食べ物を口に運んだり、ふたりが添い寝したり、中田のネクタイを藤森が結んだりと、露骨な二人の絡みがこれでもかと強調されている。

 担当編集者は「ありえる日常、普通の風景を設定した」と弁明していたが、こうした写真を見るかぎり、彼らが演じているのは「日常」などではない。世間が考えるステレオタイプな同性愛者像。しかもそれは、異性カップルの古色蒼然とした的な性役割を男同士に当てはめただけの、偏見に満ちたものだ。その背景にあるのは、異性愛こそスタンダードであるという考え方だ。

 そこからは、「どうせゲイカップルってこんな感じで、いちゃついてるんでしょ」という決めつけと、同性愛者の性をネタとして嘲笑しようとする態度が透けてみえる。

 たとえば、異性のカップルを描いた今どきの恋愛ドラマや映画に「慎吾、あーん」みたいなベタなシーンがあるかどうか考えてみればいい。そんなベタなことを平気でやれるのは、「男同士だったら面白い」という発想があるからだろう。かつて、とんねるずがコントで「保毛尾田保毛男」などというゲイ差別ギャグを平気で繰り広げていたひどい時代があったが、中田がやっていることはそれとほとんど大差ないのではないか。

 しかし、中田がこうしたマイノリティ差別をしてしまうのは、当然のことなのかもしれない。そもそも、中田の本質はエリート主義で、非常に保守的な恋愛観、結婚観の持ち主だ。福田萌と結婚した直後は高学歴夫婦を売りにし、ベッキーの不倫騒動ではベッキーを厳しく糾弾。ファンキー加藤の不倫では「不倫はよくない。これは言い続けないといけない」と、現在の世間を覆う道徳ファシズムの代表のような意見を述べていた。

 ようするに、旧来的な結婚観、恋愛観の持ち主である”エリート”中田にとって、同性愛者は「異物」でしかなく、今回の写真集も「異物」をいじっているだけ、という感覚なのだろう。

 いや、同性愛者に対してだけではない。こんなもので「腐女子ウケ」を狙っているところを見ると、腐女子に対してもその志向をまったく理解せず、上から目線でバカにしていることがありありとうかがえる。

「PERFECT HUMAN」で再ブレイクして以降、「発想が新しい」「時代に対する感度がすごい」などともてはやされている中田だが、実はかなり古くて、グロテスクなエリート思想の持ち主なのだ。「PERFECT HUMAN」の歌詞は、意外にホンネだったりして。
(酒井まど)

庵野の次は虚淵玄!『ゴジラ』アニメ映画化決定も「シンゴジの後じゃ、よっぽどいいもの作らないと叩かれる」!?

アニメ映画『GODZILLA』公式サイトより。  19日、庵野秀明が総監督・脚本を務めた『シン・ゴジラ』が大ヒット中の『ゴジラ』シリーズが、今度は『GODZILLA』のタイトルでア…

『サイレント・ナイト』DVDリリース決定 サンタクロースに扮した殺人鬼の場面写真も

【リアルサウンドより】

 『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』が、11月2日にDVDリリースされることが決定し、あわせて場面写真が公開された。

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『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』ジャケット写真

 本作は、80年代に公開されたカルト・スラッシャー映画『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』のリメイク版。クリスマス・イブを迎えたウィスコンシン州の田舎町を舞台に、サンタクロースの恰好をした殺人鬼が、次々と町の住民たちを血祭りに上げていく模様を描く。7月中旬より新宿シネマカリテで開催された“カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2016”で上映された。

 メガホンを取ったのは、『エクストラクション』のスティーヴン・C・ミラー監督。『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェル、『シン・シティ』シリーズのジェイミー・キング、TVシリーズ『GOTHAM/ゴッサム』のドナル・ローグらが出演している。(リアルサウンド)

「SMAPは15年前に壊れていた」報道は真っ赤な嘘! ジャニーズは自己正当化のためにSMAPの歴史を汚すな

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ジャニーズ事務所とマスコミが流す嘘に騙されるな

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 SMAP解散報道で、ジャニーズの御用メディアと化しているのは、スポーツ紙とワイドショーだけではないらしい。週刊誌、あの文春までがジャニーズの情報を垂れ流しして、解散の責任を香取慎吾や草なぎ剛に押し付けようとしている。

 その典型が今週号の「SMAPは15年前に壊れていた」という報道だろう。「週刊文春」(文藝春秋)は、同号でSMAPメンバーの説得にあたっていたのがジャニー喜多川社長だけではなく、独立騒動の際にも登場したジャニーズ事務所顧問・小杉理宇造氏が5月頃からSMAPメンバーと何度も面談していたと指摘。「ジャニーズ事務所幹部」の証言で、その面談の詳細を報じた。

 それによると、木村拓哉と中居正広のツートップは「このままやって行く」という結論で一致していたが、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人は「5人ではやりたくない」、つまり木村とは一緒にやりたくないという姿勢を崩さなかったという。

「なぜ、やりたくないのか尋ねても、三人とも口を閉ざしてしまうのです。(略)五人でやりたくないというより『やれないんです』と言うのです。そんな、禅問答のような応酬がひたすら続いていました」(「週刊文春」に掲載されたジャニーズ事務所幹部のコメント)

 そして、このジャニーズ事務所幹部は、香取と草なぎがあるとき、小杉氏に対して突き放すようにこんな発言をしたと証言したのだ。

「昨日今日に始まったことではないんです。僕たちは十五年前にもう壊れていたんです。でも、そこから十年やり続けた。それを理解してください」

 そのうえで、記事は、「十五年前」というのがちょうど木村が結婚した直後であること、飯島三智マネージャーが木村の結婚に猛反対していたことを指摘し、キムタクの結婚を機に、他のメンバーと木村の関係が大きく変わったと解説した。

 この香取と草なぎの「15年前に壊れていた」発言は、「あの文春が書いたのだから」とネットでも大きく取り上げられ、すでに事実として一人歩きしている。

 しかし、はっきり言うが、これはジャニーズが流した真っ赤なウソだ。香取、草なぎが「僕たちは15年前にもう壊れていた」なんてことを言うはずがない。なぜなら、当の2人が今から4年前、木村に対する信頼を熱く語っていたからだ。

 2012年4月7日に放送されたスペシャル番組『SMAPがんばりますっ!!』(テレビ朝日系)では、各メンバーが他のメンバーに普段言えない”ありがとう”や”ごめんなさい”を綴る「SMAP交換日記」という企画があった。

 そのなかで、香取が”ありがとう”を言う相手として木村にチョイス、二人の間にあった心温まるエピソードを綴っていた。

 話は、まだ小学生だったとき、キムタクが革の財布をくれたことから始まる。香取は財布を持っておらず、それが人生はじめての財布だった。喜んだ香取は、この財布を宝物のように大事にし、以来、24年くらいその財布を使い続けてきた。壊れても、修理に出したりしながら、ずっと使ってきた。すると、それを知ったキムタクが最近、「いいかげん、変えろよ」とその財布に似た新しいお財布をまたくれたのだという。

 香取はこのエピソードを紹介して〈もしも、いまのお財布がなくなったら、そっちを使います、ありがとう〉と綴っていたのだ。しかもこの日記には、〈日本一の男がSMAPにいてくれてありがとう〉という言葉も添えられていた。

 香取だけではない。この企画では草なぎも木村への思いを綴っていた。草なぎは”ごめんなさい”を言いたい人として木村をチョイスし、こんな交換日記を書いていた。

〈僕はよく、コンサートライブのリハでは手を抜いたり、二日酔いのままのぞんだりしてるときがあったよね。そんな僕を木村君は全部見抜いていたよね。そんなとき、いつも言われていた言葉がある。「お客さんは、そんな剛を見に来てるんじゃないぞ!」〉
〈そんなふうに僕に注意をしてくれる兄貴。いろいろと迷惑をかける弟で本当に本当にごめんなさい。最後にひとつ…いつも『ぷっすま』を見てくれてありがとう。木村君の感想を聞くと、テンション上がります。これからも、日本一カッコイイ兄貴でいて下さい!〉

 ちなみに、キムタクのほうも、草なぎには〈剛が参加した映画やドラマ、舞台を見ると「こいつ、とんでもねえ”爪”光らせてんじゃんか!って思うんだよね」〉〈でも5人の現場にくると、剛一人の現場では光らせてる爪をあえて出さずにいてくれてるような気がするんだよなあ。それってSMAPのバランスを考えてくれてるんじゃないか〉〈これからは、5人の現場でちょいちょい出してくれよな〉。香取には〈ライブの構成、衣装、ステージング、全部慎吾が背負ってくれてるよな〉〈これが当たり前の感じになってる、システムになってしまっていることに、ちゃんと感謝しなきゃいけないのに、ありがとうを言えなくて、ごめんなさい〉と返している。

 繰り返すが、これは今から4年前の話だ。いくら番組とはいえ、15年前に関係が壊れていて、こんなメッセージを交わし合えるものなのだろうか。

 しかも、その翌年には5人の固い絆をもっとはっきり知らしめる出来事があった。『SMAP×SMAP』で結成25周年企画として放映された「はじめてのSMAP5人旅」(2013年4月8日放送)だ。

 これは SMAPの5人だけで1泊旅行に出かけ、行き先や宿泊先も、自分たちで決め、撮影許可も自分たちでとるというドキュメンタリー企画で、”5人旅新規”(5人旅からファンになった人)まで生み出したほど大きな話題になった。

 この番組が注目された理由はやはり、素の部分でメンバー同士の関係が見えたことだろう。

 当時から、SMAPメンバーはふだん仲が良くないといわれ、当人たちもプライベートではほとんど交流がないことを認めていたが、いざ旅をしたとたん、5人が根っこのところではすごく仲が良く、信頼し合っていることが伝わってきたのだ。それはキムタクとメンバーの関係もそうで、番組中、キムタクは稲垣とすごく親しげに自然に会話をし、香取にはいいアニキという感じのやさしさ溢れる態度で接していた。そして、草なぎには翌朝出発の早い彼のために出発時間を確認したり、まるで奥さんのように世話を焼いていた。

 キムタクと中居はほとんど会話がなかったが、カラオケスナックで、中居がSMAPの「BEST FRIEND」で号泣。「俺、100人だったら、相手できる」「俺、10人かかってきても、SMAP守れるよ、今」などと酔っぱらって熱く語ると、キムタクは爆笑しながら、本当にうれしそうにしていた。

 実際、キムタクは後日、自分のラジオでも「途中で中居が泣いてるなと思ったら『BEST FRIEND』が流れてて」と、この日のことをうれしそうに語っていた。

 これらについて「テレビ用で演じていただけでしょ」と言う人もいるかもしれないが、しかし、これが演技なら今でもそれができるはずだ。5人でいっしょに旅に出かけ、あの空気感をつくれたというのは、やはり5人にベースとなる関係があったからだろう。

 さらに決定的だったのは、昨年11月16日放送『SMAP×SMAP』での香取の発言だ。香取はこのとき、木村の自宅に遊びに行ったときの話をはじめたのだ。

「大きな写真が貼ってあるの、こんな……誰だっけ、エアロスミスのスティーヴン・タイラーと(キムタク)の写真が、すごいデッカいの」「全部のスペースは見てないんだよね。さすがにそこまでは言えなかった。さすがに『おじゃMAP!!』的にガンガン開けるのは……。自分の書斎みたいなの?」

 これに対して、キムタクも「おまえ、言い過ぎんなよ」「自分の部屋あるけど、書斎みたいな感覚じゃないし、まずいない。自分の物を置いとくスペース」と返すなど、結婚後に香取が家に遊びに行ったのは明らかだった。

 しかも、観覧したファンの情報によれば、放送ではカットされたが、収録中、香取はこのときキムタクの娘と遊んで、ラブレターをもらったという話もしていたという。

 いずれにしても、香取は木村と不仲どころか、結婚後も家に招かれるような関係だったのだ。それが「15年前に壊れていた」なんてことを言うはずがないだろう。

 では、「週刊文春」はなぜ、こんなデタラメな情報を掲載したのか。実は、「文春」に情報を提供したのは、その記事で、5人に面談し、説得にあたったと書かれていたジャニーズ事務所顧問・小杉理宇造氏当人らしい。

「文春は今年初めの独立騒動のとき、小杉氏からアプローチを受け、インタビューを掲載しているんですが、以来、ずっと小杉氏をネタ元にしているようなんです。今回の記事も、コメントしているのは『ジャニーズ事務所幹部』ということになっていますが、すべて小杉氏当人のようです。まあ、記事を注意深く読めば、そんなことは丸わかりですが」(芸能関係者)

 小杉氏はもともと音楽プロデューサーだったが、途中からメリー喜多川副社長の懐刀的存在として、ジャニーズのさまざまなスキャンダル潰しに暗躍してきた人物。たとえば、中森明菜が近藤真彦との交際中に自殺未遂を起こした際、ジャニーズ事務所がかなりえげつないかたちで、明菜潰しを行っているのだが、その中心になったのがこの小杉氏だった。

「小杉氏は入院中の明菜をメリー氏とともに説得して所属事務所の研音から独立させて、自ら社長になった新事務所に所属させ、近藤から隔離、そのうえで破局後に新事務所から手を引いて明菜を置き去りにしてしまったんです。そんな小杉氏が仕掛けている情報だとしたら、今回の文春情報も当然、裏があると見るべきでしょう」(前出・芸能関係者)

 今回、小杉氏が「15年前に壊れていた」という香取らの発言をでっちあげたのはおそらく、SMAPの関係が壊れた本当の理由を隠したかったからだろう。これまで説明してきたように、SMAPのメンバーの信頼関係、キムタクと香取、草なぎの関係はつい最近まで壊れてはいなかった。それが決定的に破綻したのは、やはり、昨年末から今年にかけての独立騒動で、キムタクが裏切ったことが原因であることは明らかだ。

 とくに、2人が我慢ならなかったのは、裏切りそのものよりも、4人が残留を決めた後、『SMAP×SMAP』での公開謝罪で見せた木村の態度だったという。

「そもそも、今回の騒動は木村が裏切って頓挫したわけです。その結果、飯島三智マネージャーは事務所を追われることになった。そして、4人も芸能界追放の危機にさえおちいっていた。普通なら、木村が4人に謝罪をするというのが普通で、彼らも残留を決意したときは木村がそういう行動を取ってくれるだろうと期待したようなんです。ところが、木村は一切謝罪せず、逆に、公開謝罪で不遜な態度を見せ、中居にとってかわってリーダー然と振る舞い始めた。それで、香取、草なぎが激怒し、一気に関係が険悪になっていったんです」(香取に近いジャニーズ関係者)

 しかし、これが明らかになったら、それこそ公開謝罪を強制したジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長とその名代としてふるまった木村へのバッシングが再燃しかねない。それで、確執はもっと前、キムタクの結婚に反対した飯島マネージャーについた香取、草なぎと木村の間に亀裂が生じていたという話に仕立てようとしたのだろう。つまり、愛を貫こうとした木村を妨害した”悪者”飯島に、香取、草なぎがくっついているという構図をつくり出そうとしたのだ。

 だが、これもまったく事実と違う。「週刊文春」は”飯島マネージャーが静香との結婚を強硬に反対していたのを、メリーが守って結婚させてくれた”かのように書いているが、実態はまったく逆だったと元ジャニーズ関係者が当時の状況を語っている。

「むしろ木村の結婚への反対はメリーさんが強硬で、飯島さんは完全に木村との間で板挟みになっていました。結婚を強行できたのは、飯島さんがメリーさんを説得したおかげなんです。だいたい、結婚への強硬な反対が飯島さんの問題ではなくジャニーズの方針であることは、他のジュリー派のグループを見てもわかるでしょう。『文春』は1月にも”静香とキムタクの共演を飯島さんが勝手に断って、静香が怒った”みたいな話をあたかも飯島さんの理不尽のように書いてましたけど、夫婦共演なんてジャニーズで誰もしてないし、ジャニーズじゃなくてもよほど安い感じのタレントじゃないとしないですよ。まったく言い掛かりとしか思えません」(前出・香取に近いジャニーズ関係者)

「文春」が掲載したジャニーズ幹部のコメント、そして「僕たちは15年前に壊れていた」発言がいかに恣意的に操作されたものであるかがわかってもらえただろうか。しかも、「文春」は一方で木村拓哉のことを擁護するこの幹部のコメントもしっかり載せている。

「木村にしてみれば、一度は事務所に残ることを決めたのに、なぜ五人でやりたがらないのか理解できない。『は? なんで? やるために残ったんじゃないの』と。本人たちに確認したくとも、彼には他の四人とコンタクトを取る術すらなかったのです」(同前)

 スポーツ紙、ワイドショーだけかと思ったら、週刊誌までが垂れ流し始めた香取、草なぎバッシングと木村擁護。せめて「週刊文春」くらいは、ジャニーズ事務所の情報操作に乗っからない姿勢を貫いてほしいものだが……。
(時田章広)

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