「12プレミア」の記事一覧

ジャニーズが「女子アナとの交際禁止令」を発令した裏事情とは?

1704_ogawa.jpg
小川彩佳 番組公式ブログより

 このところジャニーズと女子アナの熱愛が世間を騒がせている。

 Hey! Say! JUMPの伊野尾慧はTBSの宇垣美里アナ、フジテレビの三上真奈アナとの二股交際疑惑が発覚。関ジャニ∞・横山裕も日本テレビの水ト麻美アナとフリーアナ・田中みな実との三角関係が噂されている。さらには、国民的アイドル嵐までもが、二宮和也はフリーアナの伊藤綾子と、櫻井翔はテレビ朝日の小川彩佳アナと立て続けに交際報道が飛び出した。

 櫻井と小川アナには真剣交際のイメージがついているものの、多くはジャニーズのイメージダウンにつながっている模様。そのため、最近になってジャニーズ事務所から所属タレントたちに「女子アナとの交際禁止令」が発令されたという。スポーツ紙デスクが解説する。

「女子アナという肩書は女性からすればモデルやアイドル、CAより“格上”の、いわば勝ち組の象徴。女子アナとの交際は基本、女性ファンからは応援されません。逆にジャニーズのタレントたちからすれば、そういう才色兼備な女性と付き合うのはステータスとなり、ジャニーズ内でも一目置かれるといいます。また、ジャニーズ事務所としても、他の芸能プロに所属しているタレントなら圧力をかけて潰すこともできる。しかし、女子アナはあくまでも会社員で、テレビ局に守られている立場。それだけに万が一妊娠でもさせようものならコントロールが効かず、そのままデキ婚となりかねません。それを懸念して、ジャニーズ上層部は必死に『女子アナとは接触しないように』と注意喚起しているといいます」

 名前が挙がった女子アナの面々はいずれも妙齢なだけに、はたして「交際禁止令」を強行突破する人が現れるのか見物だ。

「NO DRUG, NO LIFE!」『ブレイキング・バッド』のようなドラッグ職人の末路

――犯罪大国アメリカにおいて、罪の内実を詳らかにする「トゥルー・クライム(実録犯罪物)」は人気コンテンツのひとつ。犯罪者の顔も声もばんばんメディアに登場し、裁判の一部始終すら報道され、人々はそれらをどう思ったか、井戸端会議で口端に上らせる。いったい何がそこまで関心を集めているのか? アメリカ在住のTVディレクターが、凄惨すぎる事件からおマヌケ事件まで、アメリカの茶の間を賑わせたトゥルー・クライムの中身から、彼の国のもうひとつの顔を案内する。

1704americancrime14.jpg

 2000年代初頭、テネシー州マディソンヴィルは荒んでいた。中でもホワイト・トラッシュと呼ばれる低所得層の白人達が暮らすトレーラー・パークではドラッグが蔓延し、無法地帯と化していた。

 ジェリー・ライト(当時33歳)も、荒廃したトレーラー・パークの住人であった。だが彼は妻と子どものためにドラッグには手を出さず、毎月の家賃と生活費を稼ぐべくトラックドライバーとして真面目に働いていた。

「俺は、何よりも家族が第一優先なんだ」

 稼ぎは少なく、長期間家に帰ることもできない仕事であったが、働きもせず昼間からドラッグに入り浸る周囲の住人達とは違う生活を送っている。そう思うだけで、ジェリーは一家の主として誇りを感じていた。だが、そう思っていたのは彼だけだった。

 2003年6月、いつも通り長旅を終えて家に帰ると、そこに妻の姿はなかった。自分が仕事で家を空けている間、 母親のもとをたびたび訪れる妻の行動を知っていた彼は、特に気に留めなかった。ところが、この日友人から聞かされたのは、妻が近所の男と頻繁に密会しているという事実。自分が家族のために働いている間、妻はほかの男とよろしくやっていたのだ。妻の情事を知り、ジェリーは怒り狂った。勢いに任せて浮気相手のトレーラーに乗り込むが、真面目が取り柄のジェリーはボコボコにされてしまう。さらに、その姿を蔑むように妻は子供を連れて彼の元を去って行ってしまったのだ。

 この事件以降、ジェリーの生活は一変した。ショックのあまり、仕事もせずアルコールに頼る毎日を送り続け、それでも心の傷が癒えない彼は、友人から勧められたメタンフェタミン――通称クリスタル・メスに手を出してしまう。

家族思いの真面目な男、メス職人へ変貌

 暗い部屋で毎日のようにキメまくり、なくなればまた売人から買う。負のサイクルに陥った彼は、いつしか出口の見えないトレーラー・パークの住人そのものになっていた。だが、向上心だけは失わなかった彼は、いつもお世話になっている売人たちの羽振りの良さに、次第に心魅かれるようになる。

 そして、彼は地元でメスを密造するカリスマ職人に弟子入りを志願する。ジェリーの情熱に心を動かされた密造人は、必要な道具と材料を揃えさせ、一からメスのレシピを教えた。やがて、メスの密造方法を習得したジェリーは、師匠からありがたいアドバイスをもらう。

「信用できるパートナーを雇え」

 独り立ちしたジェリーはこの教えを守り、地元に住むアーロン・ブラッドリーという男をパートナーとして迎えた。自分のメス工房を作った彼は、パートナーと夜から朝方に掛けて毎日メスの密造に励み、少しずつ金を手に稼ぐようになる。やがてメス職人として軌道に乗ると、彼は調子に乗ってさらなるビジネスの拡大を目論み始める。その計画とは、工房をもうひとつ作ってアーロンと手分けして作ることでさらなる収益を得るというものだった。アーロンにはビジネスパートナーとして、メス作りに必要な材料と道具を投資し、成功したあかつきには極上のメスか大金を返してもらうという、ざっくりした契約を交わした。

 師匠からのアドバイスを無視して、再びひとりでメスを作るようになったジェリーは、少しずつ狂っていった。味見のつもりでメスをキメながら作業を続けていた彼は、周囲の密造人達が警察に摘発され始めたのを知り、疑心暗鬼に陥ったのだ。

 そこでジェリーは再び名案を思いついた。それは、警察の捜査を撹乱するために移動式の工房を作るということ。行動派の彼は新しく雇ったパートナーと共に、キャンピングカーを盗み、山奥へと場所を変えて新しい工房を作ったのだ。

 人里離れた山奥で新パートナーとメスを作り続けた彼には、大金が舞い込んだ。だが、増え続ける札束と比例して、使用するメスの量も増え続けた。彼は、密造したメスの半分を売りさばく一方で、半分をパートナーと楽しむのに当てるようになっていた。

 2004年3月5日、調子に乗った2人は家にも帰らず、20日間連続でメスを作り続けた。だが、あまりにもハイになりすぎて判断の利かなくなったパートナーは、重大なミスを犯す。材料のひとつである大量の赤リンを前にして、 タバコを吸うための火を付けたのだ。火は簡単に引火し、ジェリーの工房は大爆発を起こす。何とか生還したジェリーとパートナーであったが、すべてを失ってしまったのだ。

殺害手段はチョークスリーパー!?

 爆発事故によって、メスの密造ができなくなってしまったジェリーは途方に暮れていた。そこで以前アーロンに投資していたことを思い出した彼は、「今こそ恩返しをしてもらう」と彼に連絡をした。

 爆発から2日後、アーロンと約束をしたジェリーは、一発キメてから待ち合わせ場所の農場へと向かった。だが、時間に遅れて来たアーロンもハイな状態で現れ、ジェリーが期待していたような見返りは一切用意していなかった。アーロンがジェリーに渡したのは、売り物にもならない、出来損ないのメス。あまりにも恩知らずなアーロンに激高したジェリーは、掴みかかった。やがて、取っ組み合いの喧嘩へとエスカレートし、ジェリーはアーロンにヘッドロックをお見舞いする。アーロンはもちろん抵抗し、ジェリーの腕は彼の首元へと下がって行った。チョークスリーパーで力いっぱい締め上げると、アーロンはそのまま窒息死。予想もしていなかったアーロンの死に驚いたジェリーは、パニックに陥った。

 動かなくなったアーロンの体を林の中へと運び、穴を掘って埋め、その場を離れたジェリー。トレーラーに戻った後は、人を殺めた罪悪感と、逮捕への恐怖に駆られ、メスをキメずにはいられなかった。2週間後、抱えきれなくなった苦しみから、彼は妹にすべてを白状する。

 2004年3月23日、ジェリーは妹の通報によって逮捕された。

命がけの脱走、だがその先にあったのは…

 刑務所での生活は、ジェリーにとって耐えがたいものだった。まず、塀の中にはメスが無い。単調な刑務所生活の中で、次第に脱走の計画を立て始めた彼にチャンスがやって来たのは、逮捕から7カ月後だった。

 2004年10月31日。ジェリーが運動のために囚人グループと共に庭に出ると、一行をスコールが襲う。囚人たちは慌てて室内に戻るが、この時、看守が囚人の数を数えていないのを見ていた彼は建物の陰に隠れた。ジェリーを置いてドアが閉まると、囚人服を脱ぎ捨て、普段からその下に着ていたカジュアル・ウェアを露わにし、金網をよじ登る。金網に括り付けてあるレーザーワイアーで血だらけになりながら、彼は脱走に成功したのだ。

 ジェリーは血だらけのまま走った。無我夢中で走った。息も切れ、足が痙攣しても走り続けた。刑務所から3キロメートルほどの場所にある友人宅に押しかけると、事情を説明して車でオハイオ州にある母親の家に送ってもらうことになった。すでにハイな状態であった友人が運転する横で、彼は精神を落ち着かせるためにマリファナを吸い続けた。だが、ようやく母親の家に着くも、そこにはすでに警察の車が何台も止まっていた。夜も更け、友人と別れたジェリーは母親の家を諦め、地元に住む新たな友人宅を訪れた。そして、すり減った精神状態を癒すように、友人から貰ったメスをキメまくった。

 翌日、親切な友人はジェリーの潜伏先として、廃墟となったトレーラーをあてがい、暖房のない部屋で少しでも暖をとれるよう、ブランケットとウィスキー、そして大量のマリファナを与える。しかし、トレーラーの中はとにかく寒かった。さらに、廃墟となってしばらく経つ室内の環境は地獄のようなありさまだった。

「これなら刑務所のほうがマシじゃないか……」

 廃墟の中で過ごすことに限界を感じたジェリーは、母親に電話をかけて匿ってほしいと頼むが、母親は連日受けていた警察からのプレッシャーに耐えきれず、息子の頼みを断らざるを得ない状態にあった。

すべては家族のために… メスとは手を切る!

 潜伏生活を送るジェリーは、極寒のトレーラー内で自問自答していた。ここでの生活に限界を感じていたし、何より自分が逃げれば逃げるほど、家族が警察からのプレッシャーに苛まれるのが耐えられなかった。こんなことになっても相変わらず家族第一優先の精神を持ち合わせていた彼は、出頭を決意する。

 自分が刑務所に入れば家族も解放されるし、この絶望的な生活を終わらせられる。それは、彼にとっても望ましいことだった。だが、「出頭の際、武装した警察官に撃たれたらどうしよう」という新たな悩みを抱えることとなる。そこで、彼が思いついたアイデアは、地元テレビ局に電話をして、「脱走犯が出頭する瞬間を撮影しないか?」と企画を売り込むことだった。さすがにカメラの前では撃ち殺されないだろうと計算したのだ。彼から電話を受けたテレビ局のプロデューサーは、滅多に撮れないシーンを撮影できるとあって大喜び。かくして、ジェリーの出頭はテレビカメラが密着するという、前代未聞のものとなった。

 2004年11月4日正午。覚悟を決めたジェリーは警察署に向かって歩いた。テレビ局から連絡を受けていた警察は、不測の事態に備えてスワットチームを用意してジェリーの出頭を待ち構えていた。警察署の正面玄関に近づくと、屋上に配備されたスナイパーが、彼を狙っているのに気が付いた。自分の胸元に、レイザーサイトから放たれる赤い点がいくつも光っていたからだ。もう、ジェリーは怖くて仕方なかった。叫ぶように指示する警察に従い、両手を挙げて跪く。その後の裁判で、彼には懲役22年の刑が下された。

 妻に裏切られてメスに走り、すべてを失ったジェリー。彼の母親は、2012年に放送されたテレビ番組の中で、「出所後は生き別れになっている子どもと過ごすことで、生きる喜びを知って欲しい」と、家族を大切にし、立ち直ってほしいというメッセージを送った。それは、これまで何よりも家族を優先してきた彼の行いを知る母親からの言葉だった。

 だが、獄中インタビューを受けたジェリーは、不安そうな顔でこう答えている。

「出所したら、真面目に生きたいと思ってます。もうドラッグから離れた生活をしたいんだ。もし、できるなら……」

 彼の心の傷が癒える日は来るのだろうか?

井川智太(いかわ・ともた)
1980年、東京生まれ。印刷会社勤務を経て、テレビ制作会社に転職。2011年よりニューヨークに移住し日系テレビ局でディレクターとして勤務。その傍らライターとしてアメリカの犯罪やインディペンデント・カルチャーを中心に多数執筆中。

新聞記者らが語る森友学園問題の裏側と「日本会議の陰謀」

異様な幼児教育と疑惑報道の数々

傘下の幼稚園でなされていた幼児教育の異様さ――「教育勅語暗唱」「中国や韓国を批判する選手宣誓」等々――もあいまって、一気に盛り上がりを見せている、学校法人・森友学園にまつわる疑惑報道の数々。一連の報道の裏には何があり、現場の新聞記者らはそれに対して何を思うのか……。数人の現役記者に集まってもらい、話を聞いた。

1704_ns01.jpg
学校法人塚本幼稚園幼児教育学園HPより。

A:全国紙ベテラン記者
B:全国紙中堅記者
C:全国紙中堅記者

A 大阪市の学校法人「森友学園」による国有地取得問題に注目が集まっているね。これまでスキャンダルが少なかった安倍晋三首相が絡む話だし、学園の籠池泰典理事長は次々と関連本が出版されている「日本会議」の関係者。鴻池祥肇・元防災担当相ら政治家の関与疑惑も次々判明し、一気に報道が過熱する政治案件になった。ネットでは最初、「メディアはわざと大きく報じていない」などと日本会議等の政治圧力をにおわせ、陰謀論的に語られていたね。

B 発端は、2月9日の朝日新聞に載ったスクープだったんですけどね。ただ、他メディアの反応が鈍かったことは確かに事実。同じく安倍政権に批判的な毎日新聞の場合、地元の豊中市議が、売却金額を非公表とした近畿財務局の決定取り消しを求めて提訴したことを同じ9日に書いたけど、大阪本社版に短い記事を載せただけ。問題をきちんと報道するまで数日かかり、毎日の編集幹部は怒り心頭だったとか。読売や産経に至っては、国会論戦が盛り上がってくるまでほぼ無視。各社の政治的なスタンスが浮き彫りになる形となりました。

C まあ、報道の遅れは新聞の制作体制にも原因があるんですよね。この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社制を取っていて、それぞれで独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社の紙面でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは他本社では使われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて「政治部マター」になってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね。

A あと、調査報道は追いかけにくいという問題もあるんだよね。森友学園の問題はもともと、地元でオンブズマン活動をしている市議が「おかしい」と感じて調査を始め、知り合いの記者たちに声をかけたと聞いている。その中で朝日の記者だけが反応して、一緒に情報公開請求や関係者取材を進めたからスクープできたけど、役所が発表している案件ではないから、他社が追いかけようとしても、なかなか裏が取れない。

B 基本的に、新聞の調査報道は最近面白くないですよね。カネにも人にも余裕があって調査報道にも注力してきた朝日にしても、慰安婦報道【1】吉田調書問題【2】でたたかれまくって、社内ではコンプライアンスばかりが言われている。

C それで最近は、「もっと自由に書きたい」と会社を辞めてしまう記者が増えてますよね。2月に注目を集めた早稲田大学ジャーナリズム研究所の調査報道メディア「ワセダクロニクル」の編集長は元朝日新聞記者で、名物連載「プロメテウスの罠」【3】などを担当した渡辺周氏でした。

A ワセダクロニクルの最初のシリーズは、「買われた記事」【4】。製薬会社から依頼を受けた電通側が抗凝固薬を宣伝する記事を共同通信に配信させ、子会社を通して金が流れたとする内容だった。中身を読むと確かに、当事者を見つけ出してよく書いたなあと思う。新聞だと、どんなに取材しても行数を絞らないといけない。でもネットメディアでは書きたいように書けるし、動画でインタビューも載せられるしね。

B ただ、この問題を捕まえてまたもやネットでは、「こんなの“氷山の一角”なんでしょ」なんて意見をよく見かけるけど……いやいや、これは本当にレアケース、あっちゃいけないことですよね。

C まあ、ステマまがいの記事は確かにありますけどね。社の広告部門からの依頼で、日頃から広告で“世話になっている”企業のCSR活動を取り上げるとか、あるいは販売店からの依頼で、地域の話題を取り上げるとか。ただそれにしたって、記者が給料以外の報酬をもらえることはないし。

A この件に関していえば、問題となった共同通信が、非営利組織であるはずの社団法人だからこそ起こってしまったのかも。共同通信は子会社に営利部門の「株式会社共同通信」という会社があって、ここが企業の広報支援などをしている。しかも電通と共同は、もともと戦前は同じ会社だったという歴史もある。共同通信の記者が直接お金をもらうことはないだろうけど、裏ではどうしても、こういう癒着が発生しやすいのかも。

B いずれにせよ最近はワセダクロニクルに限らず、大手メディアを辞めてネットメディアに転身する人が目立ちますよね。元朝日でバズフィード編集長の古田大輔さん、東洋経済からニューズピックス編集長になった佐々木紀彦さんあたりのスター記者が有名だけど、それ以外の朝日や読売あたりでも結構辞めている。

A 最近はどこも人員削減を進めた結果、記者1人の仕事量も増えているし、自由にテーマも選びづらくなっていますからね。「働き方改革」と称して時間外手当を大幅に減らそうとしている某テレビ局のような例もあるし、「夜討ち朝駆け」なんて、要はただのサービス残業ですし……。

C 取材環境も悪くなってますよね。この2月27日から経済産業省が、全執務室を施錠して記者を閉め出し、取材を受けた役人には広報室に報告を義務づける制度を突然取り入れて問題になってます。まあこれは、日米首脳会談前にGPIF【5】が米国のインフラ投資を検討しているという情報が漏れて、激怒した世耕弘成・経産相が情報管理を強化したんだといわれていますが……。

A まあそもそも、これまで役所のセキュリティが甘すぎたという面も。中央官庁内をメディアの記者が自由にうろちょろできるなんて、おかしいといえばおかしい(笑)。防衛省とか原子力規制庁とか、機密を扱う省庁はこれまでも自由に取材はできなかったわけですしね。警察署も、20年前くらいまではデカ部屋と呼ばれる刑事課に記者が出入りして現場の刑事から捜査情報を取れたけど、今は副署長にしか会えなくなった。まあ時代の流れなんだろうね。ただ、機密を扱わない部署でもすべて施錠するのは、少々やり過ぎなところもあると思うけど。

B まあ、どんなに情報管理を強めても、結局は漏れちゃうんですけどね。経済同友会の小林喜光代表幹事が今回の経産省の対応について記者会見で、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉ってました。その通り! リークでメディアコントロールをしてきた最たる例が経産省。結局今後も、官庁内の派閥争いや記者との人間関係の中で情報はリークされ続けるでしょう。その流れが生きている限り、我々オールドマスコミにも存在意義はあると思いますね。

(構成/編集部)

【1】慰安婦報道
1980年代以降朝日新聞が報道してきた、旧日本軍による朝鮮人強制連行に関する記事の一部に虚偽があったことが判明、同社は2014年9月に謝罪会見を行った。

【2】吉田調書問題
2014年5月、福島第一原発事故に関する朝日新聞の報道の中で、「原発所員の9割が所長命令を無視し逃げ出した」と報道、のちにこれが誤報であったことが判明した。

【3】「プロメテウスの罠」
2011年10月より朝日新聞にて連載が開始された、福島第一原発事故、および原発をテーマとした長期連載記事のこと。のちに書籍化もされた。

【4】「買われた記事」
2017年2月から3月にかけ、全4回に渡ってワセダクロニクルにて連載された記事を指す。大手広告代理店・電通が、製薬会社からの依頼に基づき、脳梗塞の予防に使用される薬に関する広告まがいの記事を、共同通信を通して全国配信させたというスクープであった。

【5】GPIF
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人のこと。このGPIFによる米国インフラ事業への投資の可能性を、日本経済新聞が報じた。2月10日に行われた日米首脳会談に際しての“手みやげ”ではないかとの憶測がなされた。

ダンサーから“パフォーマー”でビジネス拡大――EXILEが改革を起こした雑誌から読み解くダンス・ビジネス

――今や学校授業の必修科目としても採用されるストリート・ダンス。その舞台で頂点を極めれば、エンタメの世界で大活躍できるかもしれない。しかし、21世紀に突入した頃は、ダンスで食ってくなんて……絵空事だったんだよ! そんなシーンを支えてきたダンス専門誌と、ダンス・ビジネスを塗り替えたEXILEの歴史を振り返る。

 1990年代前半、バラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の人気コーナー「ダンス甲子園」や、深夜番組ながら人気を博したダンス番組『DADA L.M.D.』(テレビ朝日系)から誕生したダンス&ボーカル・ユニット〈ZOO〉の活躍をきっかけに、日本中を席巻したストリート・ダンスの一大ムーブメント。それまで裏方的存在が強かった“ダンサー”がテレビの主役となり、そんな花形の存在に憧れて、日本全国のティーンエイジャーがダンスに興味を抱く。そしてダンサーを目指す彼らにとって、重要な教科書的役割を担ったのが、雑誌で特集されるダンスの記事であった――。本稿では、日本のダンス雑誌の歴史を紐解きながら、その裏に直結するストリート・ダンスシーン、およびビジネスの流れを追い、最終的には現在のダンス・ビジネスにおける絶対的覇者〈LDH〉との繋がりまでを迫う。

全国のダンサー歓喜 初のダンス専門誌創刊

ダンサーからパフォーマーでビジネス拡大――EXILEが改革を起こした雑誌から読み解くダンス・ビジネスの画像1
「ダンス・スタイル」(リットーミュージック)2号目の表紙を飾ったDA PUMP。創刊号を見て「俺たちが出ねば!」という使命感を背負った、根っからの元祖パフォーマーたちである。

 90年代にストリート・ダンス、およびダンサーを起用して特集を組んでいた雑誌といえば、若者向けのファッション誌がメインで、例えば積極的に誌面で紹介していた「Fine」(日之出出版)であっても、そのページ数は限られていた。一方で、大阪を拠点にダンスコンテスト『DANCE DELIGHT』を主催するアドヒップが、フリーマガジン「ダンスディライトマガジン」を94年に創刊している(日本最初のストリートダンス専門誌といわれ、現在はウェブメディアとして継続中)。そんな中、フリーマガジンではなく、商業誌としてストリート・ダンスシーンに参入してきたのが、音楽出版社〈リットーミュージック〉より01年2月に創刊された「ダンス・スタイル」だ。同誌の初代編集人を務めた坂上晃一氏(現在は、音楽およびダンス関連の企画会社を経営)に当時を振り返ってもらった。

「その頃、リットーミュージックには映像制作部署があり、ギターやベースなどの教則ビデオを作る流れで、私はダンスビデオ(『ダンス・スタイル・ベイシック』)を作ることになったんです。最初は2000本くらい売れればと思っていたんですが、結果的にシリーズ累計で30万本以上売れるヒット商品となった。以後、会社はダンス・ビジネスの拡大を考え、編集スタッフを集めてダンス専門誌『ダンス・スタイル』を創刊しました。

 創刊直後から反響が大きく、TBSの報道番組で取り上げられたのですが、それをツアー中のDA PUMPがたまたま観ていたらしく、『雑誌に出たい』という話になったんです。当時、彼らは飛ぶ鳥を落とす勢いでしたから、2号目の表紙を飾ってもらいました。当初は教則ビデオが売れても雑誌は儲からないだろうと消極的だったんですが、専門誌を作ることによって多方面から声がかかったり、新たなコネクションができたり、ビジネスとして成立するのではないかという感覚を得ました」

 その後「ダンス・スタイル」は季刊化を経て月刊化、「ダンスをやりたいが、情報がない」という地方の中高生などのバイブルとなる(当時の発行部数は10万部)。当時の「ダンス・スタイル」読者のひとりが、EXILE擁するLDHが運営元となるダンス・ボーカル・アクトスクール「EXILE PROFESSIONAL GYM」(以下、EXPG)のマネジメント事業部の部長であり、昨年まで東京校の校長も務めていたKAZUYA氏だ。

「(『ダンス・スタイル』に掲載されたレッスンページを見ながら)とても懐かしいですね。僕の出身は栃木なんですが、近くにダンススクールもなかったので、若い頃は『ダンス・スタイル』や『東京ストリートニュース!』(学研パブリッシング)で特集されたダンス記事を頼りに練習をしていました」

 そういった教則記事のほかにも、全国に点在するスクールの紹介やダンサー向けファッションページといった、実用的なコンテンツを網羅していた「ダンス・スタイル」だが、やはり雑誌の顔となるヘッドラインを飾っていたのは、ダンサー/アーティストのインタビューだ。そこに登場してきたラインナップは、まさに当時の国内ダンスシーンの歴史そのものともいえる。

 創刊号の巻頭インタビューには、振付師としても活躍していたTRFのSAMが登場。2号目には前述の通り、DA PUMP。そして続く3号目には、初代J Soul Brothersから改名したばかりのEXILEの紹介記事が“小さく”掲載されているが、ブレイクを果たした4号目(04年)では、パフォーマーであるHIRO、MATSU、USA、MAKIDAIをフィーチャーしたEXILE初のインタビュー記事が特集されている。そこから一気にEXILEの露出が増えていくことになるが、当時のインタビューについて、前出・坂上氏が話す。

「彼らのインタビューは、こちらの質問に対して答えるというより、すでに自分たちで言いたいことが明確に決まっていた印象があります。おそらく、そういった意識は、事前にメンバー間で共有されていたんじゃないかなと思います。

 HIROさんはZOOのキャリアもあって、芸能界の仕組みを熟知しており、当時のEXILEの基盤作り、ひいてはダンスをアングラなサブカルからメジャー化の道筋を見出すために力を注いでいたのでしょう」

 さて、ダンサーにとって指標であった「ダンス・スタイル」だったが、09年4月号をもって休刊を余儀なくされる。雑誌の売り上げ不振が大きな理由だが、直接的な要因は、並行して販売されていた映像作品(ビデオからDVDへ移行)のセールス鈍化だと坂上氏が続ける。

「それまではDVDの売り上げで雑誌の赤字を補填できていたのですが、だんだんそうもいかなくなってきた。また、読者のダンサーたちが好むようなアパレルブランドやシューズ・メーカー、グッズ販売会社などからの広告収入も目指しましたが、やはりそこはストリート・ファッション誌には到底かないません。雑誌単体として儲けを出すのは、非常に困難となりました」

 ちなみに坂上氏の後に「ダンス・スタイル」の編集長を務めていた人物が、現在は各学校の部活であるダンス部の学生向けフリーマガジン「ダンスク!」を発行していたり、あるいは「ダンス・スタイル」出身のライターがストリート・ダンスのフリーマガジン「SDM」を手がけるなど、ダンス専門誌にかかわった編集者のDNAは、現在も受け継がれている。

 また、「ダンス・スタイル」とほぼ同時期にスタートしたダンス専門誌「DDD」(フラックスパブリッシング)が現在も発行を続けているが、同誌はバレエやミュージカル、コンテンポラリーダンスなど幅広く扱っているため、ストリートダンスを主に扱う「ダンス・スタイル」とは根本的に方向性は異なるといえるだろう(それゆえに現在も存続しているとも考えられる)。

EXILE大ブレイクの陰でダンスビジネスの拡大

ダンサーからパフォーマーでビジネス拡大――EXILEが改革を起こした雑誌から読み解くダンス・ビジネスの画像2
今回の企画に協力してくれたEXPGのマネジメント事業部部長・KAZUYA氏の取材は、中目黒のEXPG東京校にて。とにかく、きれいで、おしゃれで、広かった。また、受付をはじめ、スクール内で働くスタッフや生徒たちの礼儀正しさときたら……。しっかりと教育が行き届いている。

 さて、「ダンス・スタイル」が休刊となる前年の08年6月、「DDD」の出版元であるフラックスパブリッシング協力のもとに創刊されたのが、ご存じ「月刊EXILE」だ。08年にEXLIEが掲げた“パーフェクトイヤー”の一環として創刊された「月刊EXILE」だが、すでに雑誌不況といわれていた時代に出版ビジネスに乗り込むことは、いくらEXILEが絶好調であったLDHといえども“無謀”と思われた。しかし、予想に反し創刊号は30万部近くの発行部数を記録したことで、世の否定的な意見を瞬時に吹き飛ばした。

 創刊から現在(最新号は109号)に至るまで、一貫してHIROが編集長を務める「月刊EXILE」は、ほぼ毎号、EXILEおよびLDHの所属アーティストが表紙を飾り、所属アーティストのインタビューやファッションページ、各アーティストが担当する趣味を生かした連載ページ、さらにメンバーが出演する企業広告まで、さまざまな形での露出が見て取れる。また、ダンスや音楽だけでなく、映画や舞台、ファッション、スポーツから食に至るまで幅広いジャンルを網羅し、大物俳優や若手の人気女優、海外の大物アーティストらも頻繁に登場。誌面を飾る写真やデザインのクオリティも非常に高く、表紙に冠している通り〈総合エンターテインメント誌〉が完成している。

 ちなみに初期の段階で「DDD」とは編集提携を終えているが、12年から現在に至るまで「HUgE」などのファッション誌を手がけてきた右近亨氏が同誌のディレクターを務めている。おそらく洗練された誌面作りは彼の功績による部分が大きい。ただ、これだけエンタメに特化した内容だが、編集の現場は過酷な状況のようで、同誌編集部の内情を知る人物はこう語っている。

「月エグ(月刊EXILE)は基本4人体制の編集部で、とにかく人員が不足していると聞いています。その影響は、少なからず誌面に出ているように感じますね」

 実際、見出しやキャッチには改善すべき点が多く見受けられ、誌面構成の転換期に差し掛かっているのかもしれない。これは雑誌好きの筆者としては、強く改善を望みたいところだ。

 とはいえ、ダンスだけに限らず、音楽、映画、舞台、ファッション、スポーツ、食――LDHがビジネスでかかわるすべてのジャンルを網羅した「月刊EXILE」。同誌を現代の“ダンス専門誌”とくくるには多少無理があるかもしれない。しかし、ダンサーを“パフォーマー”という言葉に進化させ【編註:もともとEXILEはボーカル以外のメンバーをダンサーではなく“パフォーマー”と称し、それが自然と定着した説が濃厚】、裏方から表舞台へと巣立たせたEXILEの手腕、ストリート・ダンスを基盤にしながらビジネスの頂点に立ったLDHが作り上げた「月刊EXILE」は、ある意味で“究極のダンス雑誌”という見方もできる。

 そして、「ダンス・スタイル」から「月刊EXILE」へのダンス雑誌の変革は、LDHが成し遂げたダンス・ビジネス自体の変革でもあり、「ダンス・スタイル」の洗礼を受けた人たちが、現在LDHのビジネスに直接かかわっているのも、ごく自然な流れである。ここで、前出のKAZUYA氏に、再び話を聞く。

「僕がダンスを始めた頃、ダンサーといえば、チームを組んでコンテストに出場し、優勝を目指す。そして、イベントにゲスト・ダンサーとして呼ばれ、その後はアーティストの専属バックダンサーやスクールの講師、あるいは振付師となるのが、ひとつの到達点でした。しかし今ではダンスが学校の必修科目ともなり、当時と比較して、ダンスというツールを使って新たなことにチャレンジできる選択肢は、一気に増えたように感じますね」

 今回、別枠でHIROらEXILEメンバーによるインタビューの名言を掲載しているが、インストラクターでありLDHの一社員であるKAZUYA氏の語る言葉の端々からも、LDHイズムがしっかり叩き込まれているのがよくわかる。

「夜空に光る流れ星を見た一瞬で“願い”を言える人は、常にその願いを持っているから、叶う――という言葉がLDHの考え方にあります。EXPGも“夢の持つ力”を大切にしています。夢に向かって努力したことが、夢の実現や新たな夢の発見につながります」(同)

 余談だが、EXPGのインストラクターは、人と人のつながり、思想の共有を第一に考え、ほぼ全員がその想いを共有した上で入社を果たすという。

 その理由を今回のLDH取材の担当窓口、情報戦略本部・メディア部長の高野氏は、次のように説明する。

「EXILEの看板を掲げたダンススクールですので、EXILEと同じ志を持てるスタッフではないと(採用は)難しいと思います。昔から素性を知っているアーティストやスタッフの仲間であったり、本当に信頼できる仲間と取り組んでいきたいと考えています」

 こういった強い信頼関係によって作られているからこそ、LDHという組織がより強固になっているのだろう。しかし、穿った見方をすれば、究極の囲い込みともいえなくもなく、「月刊EXILE」の誌面同様、すべてのジャンルのエンターテインメントをLDHが独占してしまうかのようにも思える。

「いえ、まったくそういった意識はないです(苦笑)。他者を蹴落とすのではなく、全体の底上げにつながる仕事をまっとうしていきたいと考えています」(高野氏)

 この発言の後、高野氏の目の奥がキラリと光ったような気もしなくはないが、LDHのビジネスはすでに日本国内を飛び越え、世界に目が向けられている。EXPGはすでにニューヨークと台北にも開校し、間もなくロサンゼルスにも進出予定だ。今年頭にはLDHの代表取締役を退任したHIROのLDH WORLDチーフ・クリエイティブ・ディレクターへの就任発表と共に、“グローバル・エンタテイメント企業”としてアジア、ヨーロッパ、アメリカなどへの世界進出を見据えた新体制を発表。昨年末に発売された「月刊EXILE」2月号の誌面では「A new era of LDH」と題した特集が組まれ、さらに別枠で紹介している岩田剛典の発言にもあるように、EXILEは2020年の東京オリンピックにも照準を定めている。

 ストリートから出発したダンスが、ビジネスとして大きな影響力を持ち、最終的にはオリンピックの舞台へ――。

 一昔前のビジネスにおけるダンサーの到達点は、あくまで裏方止まりの印象だったが、EXILEが浸透させたパフォーマーという言葉の定着と共に大きな変化が起きた。それは、アンダーグラウンドで機能していた「ダンス・スタイル」のようなストリート・ダンス専門誌が役割を終え、「月刊EXILE」が総合エンターテインメント誌と成り上がったことが証明しているともいえる。

 EXILE、ひいてはLDHが掲げる、ダンスを軸とした果てしない夢と野望は、「月刊EXILE」の誌面も含め、今後もウォッチしていきたい。

(文/大前 至)

ブサイク芸人と美女のカップルは意外と多い! ローラをガチ口説き中の「コロチキ」ナダルに勝算アリ!?

ブサイク芸人と美女のカップルは意外と多い! ローラをガチ口説き中の「コロチキ」ナダルに勝算アリ!?の画像1
「ROLA(@rolaofficial) | Instagram」より

 新たな美女と野獣カップルが誕生するのか!?

 2月25日に放送されたバラエティ番組『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、コロコロチキチキペッパーズのナダルが、ローラに猛アタックしていることが暴露され、話題を呼んでいる。

「藤崎マーケットのトキによれば、ナダルが『最近いけそうな女性がいるんですよ』と話しており、その相手がローラだと明かしました。番組で共演した際に、食事に誘っている現場を4回目撃されており、これに対してナダルは『釣り行きましょう』と誘っただけと釈明しました。ローラからは『行けたら行きましょ』という返事をもらうも、いまだ実現はしていない模様です。野獣顔のナダルですが、実は素人女性に関しては口説き落とした実績がそこそこあるようで、彼にしかわかからない“手応え”を感じていたのかもしれません。ちなみに、ナダルは芸能人の華やかな結婚に憧れていて、橋本マナミもターゲットにしていると明かしていました」(テレビ誌ライター)

 当然、放送後にはネット上で「無謀」「無理」「勘違い」といったワードが連打されることとなった。しかし、芸能界を見渡せばブサイク芸人と美女のカップルは意外と多い。最近ではマンボウやしろ&Perfumeのっち、バナナマン日村勇紀&元NHK・神田愛花、よゐこ濱口優&南明奈の交際などが報じられており、実際、“抱かれたくない男”殿堂入りの出川哲朗も美人レースクイーンを射止めている。

 美女と野獣カップルが誕生する理由を、心理学に詳しいカウンセラーはこう解説する。

「女性心理としては、裏切らない、尽くされるので疲れない、収入など外見以外の魅力が大きい、別れたときに傷つくことが少ない、断りきれなかった…ということなどが挙げられます。いずれにせよ、美女の隣にいられるのは美女を口説いた男だけですから、ナダルさんにも可能性は十分あるんじゃないでしょうか」

 ナダルの大金星を大いに期待したいところだが、ローラといえば三代目J Soul Brothers・登坂広臣との交際が報じられたこともあり、かなりのイケメン好きと推察される。口説き落とすには“断りきれないほど誘いまくる”しか手はなさそう?

“りこん星人”小倉優子の「幸せ4部作」が黒歴史入り

りこん星人小倉優子の「幸せ4部作」が黒歴史入りの画像1
『小倉優子のはじめてママdays』(主婦の友社)

 タレントの小倉優子が3月6日、ブログを更新し、ヘアメークアーティスト菊地勲氏と3日に“ひなまつ離婚”したことを発表したのは既報の通り。

 小倉は「私事で大変恐縮ですが、この度私たち夫婦は、それぞれの人生を歩むことになりました事をご報告させていただきます。彼には、たくさんの幸せや思い出と、なにより2人の息子というかけがえのない宝物を授かりとても感謝しています。私達が揉めているような報道もありましたが、そのような事はなく、二人で話し合い、このような結論にいたりました」と経緯を報告。「今後二児の母として頑張っていきます」とシングルマザーとしての決意をつづっている。

 一部では「慰謝料7000万円を請求」との報道もあったが、実際は慰謝料なしでの早期離婚を選択したようだ。芸能記者が言う。

「タレントとして稼いでいける自信の表れでしょうが、テレビへの本格復帰には懐疑的です。“こりん星”から“幸せママ”にポジションチェンジして成功した小倉ですが、はたして今後は何を売りにしていくつもりなのか。結婚後に発売した『小倉優子の幸せごはん』『小倉優子のはじめてママdays』『小倉優子の毎日ほめられ ごはん』『小倉優子の毎日おいしい♡おうちごはん』の“幸せ4部作”はみごとに黒歴史入り。“りこん星人”とネタにできるほど開き直れたらテレビ的には面白いですが、さすがに“カリスマママ”の座からそこまでは降りて来られないでしょう。離婚ネタが一巡してからが正念場ですね」

 ワイドショーで5年前の結婚会見のVTRが繰り返し流れていたが、小倉の「私のことがすごい好きなのがわかるから、浮気は絶対にあり得ないです」という発言は今や痛々しいばかり。

 やっぱり慰謝料はガッポリもらったほうがいいんじゃ…。

美人度は政治家にとって必要か? 政策よりも資質と裏の顔を表す! グラビアとしての政治家公式写真

――今月の企画では、モデルやアイドルのグラビア写真について語るが、彼女たちと同じか、もしくはそれ以上に写真が人目に触れ、その写りの良し悪しが仕事を左右する職業がある(と、思う)。その職業とは……すなわち、政治家ではなかろうか?

1703_p4_koike_150.jpg
先の知事選では、自身のカラーである緑に身を包み、圧勝した小池百合子。

 グラビア写真について改めて考えてみれば、選挙中のみならず、定期的に街中にバストアップの写真が大々的に掲示され、不特定多数、たくさんの人に凝視される職業は、もしかすると政治家以外、ないかもしれない。そして、有権者が投票する際には、大なり小なりその写真の印象が判断の材料になってしまう。ことに女性の場合は、「美人かどうか」が、決め手のひとつになってしまうのは、“美人すぎる”などともてはやされる市議がいることを見ても疑いはないだろう。

 そこで本稿では、いささか強引なこじつけではあるが、「グラビアの視点から検証する女性政治家写真」をテーマに、彼女たちの選挙ポスターや公式ホームページの写真を1枚1枚俎上に載せ、考察してみたい。

 まず前提として、政治家の写真をグラビアとして鑑賞していくとどんなことが明らかになるだろうか? 美人であることは女性政治家にとって有利に働くのだろうか? 某政治記者はこのように話す。

「美人であることは、確かに政治家にとって有利な部分は大きい。国会議員でもそうですが、特に都市部の区・市議選などになると、きちんと政策を読み込んで投票先を決める人なんてごく一部。大部分の有権者は選挙当日にポスターとか選挙公報を見て投票する人を決める浮動層が大半です。だから、有権者にとって“キャッチー”な人が選挙に勝ちやすく、結局一番わかりやすいのは『顔』。そしてそれを写している『写真』なんですよね。なんだかんだいっても日本は成熟社会でそれなりに豊かですし、結果として政治にも切迫したものを求めていないとなると、必然的に顔で選ぶという要素が大きくなるのは、致し方のないところでしょう」

「結局のところ、写真が決め手」という実情は、実際は当の女性政治家のほうもわかっているらしい。この政治記者はこんなエピソードを明かしてくれた。

「ある女性政治家を取材したときのことですが、取材後に『ちゃんとチェックさせてくれるんでしょうね』と言うんです。『新聞ですから、原稿チェックはできないんですよ』と言ったら、『違うわよ、写真チェックよ!』と言われたんです(苦笑)。全カット紙焼きにして見せろって言うんですよ。話の内容よりもそこか!ってびっくりしましたけど。でもこれは女性に限ったことではないのですが、政治家は皆さん非常に写真写りを気にしていますよね。やっぱりそれが支持者の人気獲得に直結していることをわかっているんです」

 ただ、それではきれいに写っているほどいいのか、というとそれは少し違うのではないか、とこの政治記者は続ける。

「特に選挙ポスターの場合は、顔と名前を一致させるための意味合いがある。きれいかどうかよりも、むしろ『写真をひと目見ただけで、その人だとわかる』ということが大事なんですね。

 要は、写真1枚でその人だとわからせ、最終的に投票してもらうこと、議員がどんな主義主張をしているのか知らしめる意図がある。女性議員が全般的に原色のスーツを着ていることが多いのも、目立つことが自分の仕事だということをわかっているのでしょう」

 女性政治家たち自らも意識している、選挙ポスターなどの公式写真。その影響力と重要度は、まさにグラビア写真の世界と変わりないのではないか。

入念な準備のもとに撮影される公式写真

 政治家にとって当落をも左右する公式写真。当然、女性政治家たちもかなりのエネルギーを注いで写真映りを良くする努力をしているはずだ。さまざまな媒体で活動するあるカメラマンは、今回例にあげた写真を見た上で、次のように述べる。

「政治家はある程度年齢の高い人が多いわけだから、あえて若々しさを強調する撮り方が一般的。さらに安心感があり、かつ溌剌とした印象を与えるようにする。よくあるガッツポーズなんかはその典型なわけです。さらに女性政治家ともなると、当然美人に見せることは必須。そのためには、まずメイクや髪型で印象を良くしていくわけですが、今は写真の修整技術が進歩しているから、シワを消したり、肌ツヤを良くしたりする処理も行っているはず」

 何回も選挙に出ている女性政治家は、当然どう撮られればいいか研究を重ねているだろうし、贔屓にしているカメラマンもいるだろう。一説では、某大御所カメラマンに選挙ポスターを撮影してもらうと当選する……という、ジンクスも存在するとか。無論、どのように撮影するかも大体パターン化されてくるはずだとこのカメラマンは話す。

「有名になればなるほど、撮影を管理する仲介業者がいるはず。プロのカメラマンはその人をどう撮れば一番きれいに見えるかわかっているから、顔の向きやどっちの肩を前に出すかとか、大体決まっているでしょう。もちろん最低でも正面、右、左からとそれぞれ何パターンか撮影して、どれを使うかは議論するだろうけど、結局いつもと同じ角度に落ち着く、という感じだと思います」

 まさに、政治家の公式写真は、グラビアアイドルの水着写真にも匹敵するほど、入念な準備と作戦を経て撮られているのだ。

就職先としての議員ポスターは履歴書写真?

 さりとて、政治家が美人度で判断されてしまう原因は、政治家のほうにもあるのではないかと分析するのは、前出の政治記者だ。なぜなら、ある年齢以上の女性にとって、議員というのが「都合のいい就職先」になってしまっている現実があると、この政治記者は見る。そのような政治家にとっては、政策の中身よりも見た目で判断してもらったほうが、むしろ好都合というわけだ。その政治記者は続ける。

「かつて小泉チルドレンとして鳴り物入りで政界デビューを果たした杉村太蔵本人も語っていましたが、彼らは70年代後半生まれの就職氷河期世代、いわゆる“ロスジェネ”世代。一流大学を出ても希望通りの就職はできず、いろいろな職業を渡り歩いたのちに、結局議員にたどりついたという人はいる。グラビアアイドルや放送作家、ライターをしていた塩村文夏が典型的な気がします」

 こちらの記事に掲載している政治家の紹介欄にもコメントしているアイドル研究家の北川昌弘氏は、女子アナから政治家への転身も、同じような文脈で読み解けそうだと話す。

「丸川珠代さんにもその臭いを感じますが、(解釈にもよるが)女子アナは30歳定年説というものがある。要は30歳を過ぎると、若手が台頭し、番組や局での立ち位置も厳しいものになる。その時期に政治家に転身するのもひとつの手だということを、みんな気づき始めたのではないかな。局の女子アナ出身と限定すれば、国会議員に転身した人は思いの外、少ないかもしれないし、丸川さんが政界に入ったのは30歳を超えていたけど、彼女の場合は政治家としての変な野心もなさそうで、その点が安倍首相としても内閣に入れるのにちょうどよかったのでは」

 前出の政治記者は、ある意味では女子アナ出身の政治家も重宝されるのではと続ける。

「議員の仕事って、国民に見える部分でいうと、会見とか取材で官僚のつくったペーパーをきちんと読む、ということが実は大半だったりするんですよ。そういう意味では、原稿を読み上げるのがうまい、というのも政治家としては大事な能力ですよね(苦笑)。まあ国会答弁で野党議員とやり合いになったりすると、それだけでは通用しなくなってくるんですが……」

 国会議員が安心できる就職先として機能しているとすれば、選挙ポスターは、さしずめ履歴書に貼る証明写真の意味を含んでいる……とはいいすぎだろうか?

 さて、政治家にとって、本質以上に写真写りが重要になってくる理由には、まださまざまな事情がありそうだ。それにしても、政治家が見た目で判断されている現状は、果たして正しいのだろうか。前出のカメラマンは、ポスターだけを見て投票する有権者が多数いる現状は嘆かわしいとしながらも、写真を見ただけでわかる本質も確かにあると話す。

「蓮舫や小池百合子の写真を見ていると、堂々としていて、自信があるのが伝わってくる。特に小池の写真なんて、目を見ていると、本当に自分が見つめられているような気がしてしまう。これまでさまざまな場所で活躍し、培ってきた度胸というのが、この2人は突出している気がします。それに比べるとまだ当選回数が少なかったり、稲田朋美みたいに突然抜擢されたけど内実が伴っていない人は、写真を見ていてもぎごちない感じがするんですよ。そういう意味では、選挙ポスターだけでも政治家の資質を判断できる部分は確かにあるんでしょうね」(前出・カメラマン)

 政治家としての人生を決定づける公式写真。選挙ポスターこそは、やはり究極のグラビア写真といえるのかもしれない。

(取材・文/里中高志)

女帝化する指原莉乃、噂される京楽の離脱…AKB最新ウラ事情

1703_pachinkoAKB_230.jpg
“蜜月時代”からの契約はまだ続いており、旧機種の別バージョンが発表されるも、すでにほとんどが卒業メンバー……。

 2016年末の紅白歌合戦で島崎遥香が卒業し、この2月には小嶋陽菜が卒業するなど、人気メンバーが続々とグループから離脱しているAKB48。勢いの衰えが囁かれるなか、ひとり気を吐くのがHKT48・指原莉乃だ。

 現在、指原はグループとしてのレギュラー番組に加え、冠番組『さしこく』(フジテレビ系)、4月からゴールデンタイムに昇格する『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)などに出演。準レギュラーの『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、切れ味鋭い“ご意見番”としても人気だ。

 バラエティ能力の高さから“ポスト中居正広”と称されるほどだが、その裏で“スタッフ泣かせ”の行状が多いことは、業界関係者には知られた話。バラエティ番組スタッフが明かす。

「ゲスト出演時はいいんですが、『HKT48のおでかけ!』(TBS系)のような自分メインの番組だと、指原さんの影響力が強すぎて、現場が萎縮【1】していますね」

 同番組は、「HKT48劇場総支配人」である指原とフットボールアワー後藤輝基がMCとなり、HKT48メンバーによるロケVTRを見届けるという番組。

「ロケで活躍できないメンバーがいると、収録後すぐに指原さんが秋元康さんに直接電話、『あの子は次から外してください』などと“密告”してしまう。番組に対する不満も秋元さんに報告するので、スタッフも萎縮してしまって……。だからロケ企画の段階からHKT48運営と秋元サイドにおうかがいを立て、双方からOKが出ないと採用されない。スタッフは指原さんの顔色をうかがってばかりです」(同スタッフ)

 大ベテラン【2】ならまだしも、指原のような若手タレントが、現場のみならず企画にまで強い影響力を発揮するというのはきわめて異例だ。

「よくわからない取り巻きを5人も6人も引き連れて、毎回かなりの仰々しさ。後藤さんにはマネージャーが1人ついている程度なので、現場はいつも気まずい空気。収録が終わると後藤さんは、すぐ楽屋に戻ってしまうことが多い」(同スタッフ)

 雑誌の取材時はさらにひどいようで「インタビュー中、テーブルに足を乗せていた」(テレビ誌ライター)といった声も。

「番組収録現場に入ってライター数人で多数のメンバーからコメントを取る時なんかは、誰が指原に話を聞くかで“じゃんけん大会”(笑)。もちろん負けたら指原です」(同ライター)

 コンサートの裏側でも、指原の“女帝”ぶりは存分に発揮されるという。別の出版関係者が話す。

「去年の9月15日に横浜アリーナで開催された総選挙上位メンバーが出演するAKB48グループ全体のコンサート『今年はランクインできました祝賀会』の終演後、取材に来ていた媒体関係者にメンバー全員が挨拶をしたんですよ。これまでAKBではそういう“お見送り”はあまりなかったので、人気低迷でいよいよマスコミに媚びを売り始めたかと記者仲間の中では話題になったのですが……当然のごとくそこに指原の姿はなかった【3】(苦笑)」

 ただでさえ人気が下降気味のAKB48なのに、総選挙1位の最重要メンバーがそんな態度で大丈夫なのか──と心配にもなってくるが、実はいまのAKB48を悩ませる大きな問題がもうひとつ、ほかにあるという。パチンコ業界関係者が明かす。

「京楽がAKBから撤退するのではないかとの噂が出ています」

 パチンコメーカー京楽産業.(以下、京楽)は、AKB48、SKE48、HKT48、NGT48の運営会社であるAKSに資本提供をしており、AKB48グループにとっては最大のスポンサーとも呼べる存在。そんななか、吉本興業と京楽の合弁会社「KYORAKU吉本.ホールディングス」が運営していたNMB48が、昨年末に吉本興業の子会社「Showtitle」に移籍したのだ。

「京楽と吉本の提携は続いていますが、NMB48から撤退したことで、京楽とAKSとの関係が解消されるのではないかといわれています。というのも、京楽はここ最近目立ったヒット機種を出せず、業績がかなり悪化しているんですよ」(同関係者)

 16年11月に発表された京楽の決算公告によると、15年7月から16年6月までの純損失は約277億円。前年は純利益約43億円だったことを考えると、ただならぬ状況といえそう。

「今後の京楽の経営を心配する声も多い。そもそも京楽はアイドルグループを運営したかったわけではなく、AKB関連のパチンコ台を出して儲けたかっただけ。AKB人気も衰えてもう金にならないと踏んで、あっさり撤退する可能性は高いと思います」(同パチンコ業界関係者)

 さらに気になる動きも。京楽は11年、時代劇『銭形平次』を題材とした「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」を発売、これにAKB48のメンバーたちが「チームZ」なる特別ユニットを結成し登場していた。ところが今年1月、別のパチンコメーカー高尾が、「ぱちんこCR銭形平次withでんぱ組.inc」を発表したのだ。

「パチンコの版権が別会社に移動することはたまにあるけど、銭形平次ものはAKBを絡めてシリーズ化する動きもあったものなので、京楽が手放したのはきわめて意外。京楽はもう、AKBがらみのパチンコビジネスを展開する気がないのかもしれないです」(同パチンコ業界関係者)

 また、カジノ解禁に向けたIR(統合型リゾート)推進法が昨年末に成立したことが少なからず影響しているとの見方も。

「吉本の大崎洋社長は、沖縄にカジノを含んだ一大エンタテインメント施設を造る構想を掲げています。吉本主催の沖縄国際映画祭はその下準備であり、京楽もそこにおけるカジノ利権を確保すべく、同映画祭のスポンサーとなっている。そんななか業界内では、京楽がパチンコを捨ててカジノに向けて大きく舵を切るのではないかとの観測さえある。しかしAKBは未成年メンバーも多くカジノ構想にからめることは困難。よって京楽がAKBに見切りをつけたとしても、決して不自然ではないでしょうね」(同パチンコ業界関係者)

 近い将来起きてしまうかもしれない「最大スポンサー消滅」という危機を乗り越えるには、総選挙1位、弱冠24歳にしてこの“女帝”ぶりを発揮する指原莉乃の力は不可欠なのかも。実際、強烈なこのキャラが人気の秘訣なのだろうし……。まあ、その前にスタッフから総スカンを食らって干されないことを願うばかりである。

(編集部)

【1】現場が萎縮
指原莉乃のバックには、彼女に甘い秋元康がおり、番組スタッフは「面倒くさい」と嘆いているとか。HKT48の番組を担当している放送作家に至っては、指原が出演する別のネット番組への参加を依頼されるも断ったという……。

【2】大ベテラン
明石家さんまや往時の島田紳助、女性でも和田アキ子や上沼恵美子バリの大ベテランであれば、周囲も納得するのだろうが、指原莉乃はやっとこさ芸歴10年めの若手である。

【3】指原の姿はなかった
現場の記者たちは、「さすが指原は違うな」と苦笑いするしかなかったという。ちなみに、その場に出てこなかったメンバーがもうひとりいたとか。SKE48の松井珠理奈である。

微妙なドラマの視聴率にあがく木村拓哉が現場で見せた意外な姿とは?

1702_alife01.jpg
TBS『A LIFE~愛しき人~』ドラマHPより。

 鳴り物入りでスタートした木村拓哉主演のTBSドラマ『A LIFE~愛しき人~』だが、これまで視聴率は全て15%以下、3話は13%台に急落するなど、微妙な結果となっている。通常ドラマの数倍ともいえる予算をかけているだけに、スタッフからは落胆の声も聞こえてきた。

「主演クラスを集めているだけに、ギャラだけでも予算オーバー。食事ひとつとってもケータリングを用意するなど気を遣っています。バックアップしている日本医師会で会見を開くなど、何かと手間暇もかかっています。最低でも15%、あわよくば20%というのがTBSサイドの本音。このままではキムタクブランド崩壊の烙印を押されかねないのが実情です」(ドラマ関係者)

 そんなスタッフの声とは裏腹に、キムタクは現場でも上機嫌で、差し入れをはじめ、共演者やスタッフに大盤振る舞いしているという。

「主要キャストやプロデューサーとの内輪の飲み会が開かれましたが、支払いは木村さんのポケットマネー。結婚したばかりの木村文乃にプレゼントを送るサプライズまで用意していました。またドラマのロゴ入りのスタッフジャンパーも自腹で作るなど、とにかくスタッフへの気遣いを欠かしません。SMAP解散以降で初のドラマだけに、失敗できないという思いが強く、スタッフの士気を上げようと必死なようです。これも視聴率へのプレッシャーがあるからでしょう」(前出)

 肝心のドラマの内容については概ね好評なだけに、あとは視聴率だけといったところか。

未成年との淫行疑惑で活動自粛中の【狩野英孝】に違法賭博疑惑も浮上か!?

1702_kano.jpg
マセキ芸能社狩野英孝プロフィールページより。

 地下アイドルとして活動していた17歳の女子高生との淫行疑惑を写真週刊誌「FRIDAY」に報じられ、無期限の活動自粛となってしまったピン芸人・狩野英孝。1月21日に開かれた記者会見では、相手から22歳であると聞かされていたと釈明。肉体関係の有無については明言を避けたものの、「大人として付き合っていた」と交際の事実を明かした。また、周囲に恋人であると紹介する前に17歳であることを知り、それ以降は2人きりで会っていないという。

 さらに、週刊文春は、この女子高生の元カレが狩野英孝のモノマネ芸人であったことを報じた。芸人裏事情に詳しい芸能事務所関係者はこう話す。

「この女子高生は熱心なお笑いファンで、SNSを通じていろんな芸人と直接やり取りをしました。報じられている以外にも、複数の芸人との関係があったと言われています。派手に遊ぶタイプというよりも、かまってちゃんタイプ。俗に言う“メンヘラ”系の女子高生ですね」

 昨年は川本真琴と加藤紗里と二股騒動を発端に“6股疑惑”が報じられるなど、女遊びが激しいことでお馴染みの狩野英孝だが、今回の女子高生のような“メンヘラ系女子”こそがストライクゾーンど真ん中なのだという。

「狩野英孝は、異常に痩せていたり、顔色が悪かったりする不健康そうな女性がとにかく大好き。たとえば、合コンでリストカット痕のある女の子なんかがくると、急にテンションが上がって口説き始めるらしいです。もしも付き合ったら絶対に面倒くさそうな“地雷臭”がする女の子とばかり遊んでいたので、いつか何かしらのトラブルを起こすだろうと、周囲の関係者はずっと思ってましたよ」(同関係者)

 その女癖の悪さは、今に始まったことではない。狩野は2012年に3歳年上の一般女性と結婚するも、入籍6日後に合コン相手と不倫していたことを写真週刊誌『フラッシュ』で報じられた。その後も複数の女性と頻繁に不倫をしていたようで、結局2014年に離婚。昨年の6股騒動以前から、女関係のトラブルが絶えなかったのだ。

 今回の活動自粛についても「淫行疑惑による一発アウト」というわけではないとの見方が有力だ。これまでの女関係のトラブルが積もりに積もって、所属するマセキ芸能社としても流石にかばいきれなくなったのではないかといわれている。

 しかし、ある週刊誌の記者は「トラブルは女関係だけではない」と声をひそめる。

「いちばんの問題は裏社会との繋がりだといわれています。いわゆる“闇スロ”と呼ばれる違法賭博にハマっているとの噂が絶えないんですよ」(同記者)

 闇スロとは、正規のパチンコ・パチスロ店では設置が許可されていないギャンブル性が高いパチスロ機を高いレートで打つことができる違法な店のことだ。自身も闇スロに通っていたという30代の男性タレントはこう話す。

「闇スロは、警察の摘発を逃れるために、場所を転々と変えては、常連客だけに場所を教えて営業するというのがパターンです。僕が10年前くらいによく行っていた歌舞伎町の闇スロで、狩野英孝をよく見かけましたよ。たしか、テレビに出始めたころだったと思います。ブレイクしてからも狩野は通っていましたが、顔が売れて目立ちすぎるということで、店からも警戒されていましたね」

 闇スロは違法であるだけでなく、暴力団の資金源となっていることがほとんど。狩野英孝のような有名人がそこに出入りしていた証拠が出てくれば、大スキャンダルになりかねない。

「2008年頃にはすでに狩野の闇スロ疑惑が噂されていて、一部のマスコミでも報じられています。このときマセキも狩野に対して厳重注意をしたそうですが、その後も狩野の闇スロでの目撃情報は後を絶ちません。バドミントンの選手や巨人の選手が闇スロに行っていたことが発覚した際も、“次は狩野英孝か?”と言われていましたね」(前出週刊誌記者)

 裏社会との接点は闇スロだけではない。2009年1月には、狩野英孝名義の銀行口座が闇金業者の振込口座に使われていたことが「フラッシュ」にて報じられている。このとき狩野は、同誌の取材に対し、闇金業者との関係を否定したうえで、過去に銀行のカードが入った財布を落としたことがあり、残高が入っていなかったことからそのまま紛失届を出さずに放っておいたと説明。狩野が落としたカードをたまたま闇金業者が拾って勝手に使われたという、かなり無理のある話だが…。

「売れない時代には借金も抱えていたようですから、そのころに闇金からお金を借りていた可能性もあるでしょう。負債者が返済のために闇金に口座を売るというケースも多いですし。それに、闇スロと闇金が裏でつながっているということは珍しくないですから、闇スロルートで闇金とつながっていた可能性もあると思います」(同記者)

 いずれにしろ、女関係だけでなく、裏社会とのつながりに対する懸念もあった狩野英孝。淫行疑惑だけでは済まされない大スキャンダルに発展する前に、マセキ芸能社としても“無期限活動自粛”という形で先手を打ったのかもしれない。

 しかしそんな狩野に対して、テレビ業界からは冷淡な視線が送られている。

「狩野英孝が出ているのは、『東北魂TV』(BSフジ)、『未来広告ジャパン!』(NHK Eテレ・放送終了)、『超ポンコツさまぁ~ず』(テレビ東京系)の3つのレギュラー番組と、あとはテレビ朝日の『アメトーーク!』と『ロンドンハーツ』くらいなものです。レギュラー番組のスタッフは迷惑でしょうが、それ以外で大きな影響があるのは実質テレ朝くらいなものですよ。はっきり言って、ほかの局は完全に通常運転。今回の活動自粛で厄介者のイメージがついてしまったので、今後のキャスティング会議でも狩野英孝の名前はあんまり挙がらないと思います」(バラエティー番組スタッフ)

 なかなかシビアな状況に追いやられてしまった狩野英孝。女関係だけでなく、様々な面でしっかり身辺を整理しないことには、活動再開も難しそうだ。

サブコンテンツ

このページの先頭へ