「コミック」の記事一覧(2 / 7ページ)

見た目も性格もブスなのに、気になって仕方ない!『トモちゃんはすごいブス』

<p>「ジャケ買い」という言葉があります。予備知識なしで、CDのジャケットや本の表紙を見ただけで買ってしまうというアレですが、今回は思わず「タイトル買い」してしまいたくなる作品をご紹介しましょう。</p>

<p> その名も『トモちゃんはすごいブス』。ものすごくストレートに女子を誹謗していますね。こんなタイトルなのに、単行本の表紙が美少女というところもミステリアス。一体どんなドブスが出てくるのか、気になって気になって、悩んだ挙げ句げに、つい手に取ってしまう……そんな作品です。<br />
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くだらない下ネタの宝石箱や~! 絶倫諸国マン遊記『男!日本海』

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『男!日本海』(日本文芸社)

 大ヒットするマンガといえば、たいていは息もつかせぬスリリングな展開、読者の期待を裏切るどんでん返しなど、ハラハラドキドキな要素がめじろ押しだったりするものです。しかし、そういうマンガばかり読んでいると、たまにはまったく中身のない、頭を空っぽにして読めるものが恋しくなったりすることはありませんか?

 今回ご紹介する『男!日本海』こそ、ストレス社会で闘うあなたへの癒やしとなり得る作品であり、誤解を恐れずにいえば、頭をまったく使う必要がない、最高にくだらないマンガです(一応、褒めてます!)。タイトルだけを見ると、日本海を舞台にした硬派な漁師マンガをイメージしがちですが、そんな要素は微塵もありません。単なるスケべ野郎マンガです。

『男!日本海』は、いわゆる「諸国マン遊マンガ」というジャンルに属しています。日本全国を漫遊しながら、行く先々で登場する女性とひたすらエッチするという、硬派度も意識の高さも限りなくゼロというか、むしろマイナスです。同じようなタイプのマンガとしては、日本全国のソープ嬢とバトルする『ソープ水滸伝』(作画・出井州忍、原作・古山寛)などがあります。

 なぜ、このようなジャンルが存在するのか? それは、主人公が旅を続ける限り、絶えず新しい女性が登場し、ネタ切れすることがないというメリットがあるからでしょう。読者がエロを求める限り、永遠に作品を続けることができるという、永久機関のようなジャンルなのです。

 本作の設定をご紹介しましょう。主人公は魁日本海(さきがけ・にほんかい)という高校生。『魁!!男塾』(宮下あきら)のキャラとして出てきてもまったく違和感のない感じの硬派な名前をしていますが、ただの女好きのドスケベです。

 寺の息子として育った日本海は、そのあまりの女好きぶりで親に勘当されてしまい、ヒッチハイクで日本全国アテのない旅を続けます。ヒッチハイクでは、なぜか必ず欲求不満な女が運転する車に乗せてもらえます。そして、助手席で巨大なイチモツをモッコリさせている日本海に対し、女が「まあ、なんて大きいの!」とか感動しちゃって、そのままベッドインするという話です。どうですか、くだらないでしょう!

 ちなみに、女性をとりこにする日本海の自慢のイチモツは、幻の名刀「八寸胴返し」とか「極楽棒」などと呼ばれ、薪やビール瓶を真っ二つにするほどの破壊力を持っています。暴漢に襲われた時などは、突然勃起させて、その勢いで相手を突き飛ばして失神させたりもできます。

 こんな感じで下ネタしか取りえのない作品ではあるのですが、その下品さについては徹底しており、ある種の職人的なこだわりを感じさせます。たとえば、作中に出てくる固有名詞。行く先々の土地のネーミングがことごとく下ネタになっており、ハイグレードなオヤジギャグ的センスが光ります。
 
 松葉葛市(まつばくずし)、万毛市(まんげし)、佐瀬古市(させこし)、金道村(こんどうむら)、江楠田市(えくすたし)、木古市(もっこし)、横珍市(よこちんし)、座面村(ざあめんむら)、 仙吊市(せんずりし)、因毛市(いんもうし) 等々……若者の住みたい街ランキングをやったら、1,000位圏外になりそうな地名ばかりですね。

 日本海とエッチする欲求不満な女性キャラの名前も、ことごとく下ネタ。もはや、ひどすぎて名付け親が訴訟を起こされても致し方ないレベル。

 麻立好子(あさだち・すきこ)、矢来瀬益代(やらせ・ますよ)、槍間久里子(やりま・くりこ)、群田麻多代(むれた・またよ)、笛良千代(ふえら・ちよ)、木津久志芽子(きつく・しめこ)、又津礼子(またづ・れいこ)、瀬入梨代(せいり・なしよ)、生賀須喜代(なまが・すきよ)。

 単行本10巻分、終始ずっとこんな調子です。下ネタ縛りで人名とか地名をずっと考え続ける作業って、普通の人だったら気が狂いそうですけど、それをやり遂げる精神力。これこそ、プロの仕事ではないでしょうか。

 余談ですが、本作品では毎話、ドラマでよくありがちな『前略おふくろ様』風のナレーションが入ります。これがまた、最高に頭悪そうなのです。

「前略 母ちゃん、春です。勃起する春です。」

などなど、そんなこといちいち母ちゃんに報告するなよ! っていう下ネタばかり。勃起する春って、どんな春なんだ!?

 そんなわけで、くだらない下ネタの宝石箱のような作品『男!日本海』をご紹介しました。仕事仕事で疲れ切っているあなた、たまにはこういうマンガを読んで、脳ミソを強制的にリセットしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくんhttp://ablackleaf.com/>)

「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

エロチックな色白美人は元過激派だった! 定番ジャンルの異質マンガ『おんな教師』

<p>「女教師」……不思議とエロチックな響きがするのは、なぜでしょうか? 僕が煩悩の塊だから? いや、それだけではないはずです。世の男性諸君は、誰しも「女教師」という言葉に少なからずエッチなニュアンスを感じ取っているに違いありません。</p>

<p> それはおそらく、われわれの頭の中に『まいっちんぐマチコ先生』とか『いけない!ルナ先生』などといった、エッチな女教師マンガを読んだ記憶が残っているからにほかならないのですが、もしこんな先生が実在して授業をしてくれていたら、きっと僕らの人生は変わっていたのではないでしょうか? それも、悪い意味で。<br />
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「これはファックではない訓練だ!」伝説のハードボイルドエロ劇画『実験人形ダミー・オスカー』

<p> 今回ご紹介するのは『実験人形ダミー・オスカー』という作品。小池一夫先生と叶精作先生の巨匠コンビによる名作です。しかし、タイトルは知っているけど読んだことがない、という人も多いのではないでしょうか? その異様な響きのタイトルといい、あまりにエロ劇画的で近寄りがたいオーラが漂う表紙といい、恐れをなして手を出せないという気持ちもわかります。実際、僕もそのひとりでした。</p>

<p> 今回は、この狂気の名作、『実験人形ダミー・オスカー』の魅力について語り、今まで敬遠していた人にもぜひ読んでもらいたいという趣旨で書いておりますが、もしかしたらいま以上に敬遠する結果となるかもしれません。それほどにアクの強い作品、「ハードボイルド・セクシーコミック」なのです。</p>

芦田愛菜も顔負け! 芸能界をあざとく生きる天才子役マンガ 『このゆびとまれ』

<p>「天才子役」。このワードを聞いてすぐにイメージするタレントといえば、芦田愛菜ちゃん、加藤清史郎くんあたりでしょうか。かつては、日本テレビ系『家なき子』で一世を風靡した安達祐実、NHK朝ドラ『おしん』の小林綾子も、天才子役と呼ばれていましたね。</p>

<p> そんな天賦の才能を持った子役たちが魑魅魍魎はびこる芸能界で生き延びるには、大人顔負けのプロ根性や、世渡り上手さも必須です。当然、天使のような表の顔に対し、裏では性格が最悪だった……なんていうウワサも常につきまといます。今回ご紹介するのは、そんな天才子役にスポットを当てたマンガ『このゆびとまれ』です。</p>

気が狂っている……! B級ヒーロー“犬溶接マン”とゴッサム・シティの変態的な仲間たち『HITMAN』

<p> アメリカンコミックス原作の映画がヒットを連発している昨今、『バットマンvsスーパーマン』をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『デッドプール』(すべて2016年公開)などのアメコミファンが見たかった大作や、知る人ぞ知るマイナー作の実写化が相次いでいる。</p>

<p> アメコミの双璧マーベルコミックとDCコミックが中心となり、今後数年先までさまざまな作品を実写化すると発表しているが、ここでは何があっても“実写化不可能”なアメコミヒーローを紹介したいと思う。</p>

格闘マンガ以上にバイオレンス! 豪胆すぎる梶原一騎の人生劇場『男の星座』

<p> マンガの世界では、マンガ家自身の半生をテーマにした「マンガ家マンガ」というジャンルがあります。その中で、最高峰かつバイブル的な存在といえば、藤子不二雄A先生による『まんが道』でしょう。この作品を読んで、マンガ家を志した方も多いのではないかと思います。 </p>

<p> ところで、皆さんは梶原一騎という人物をご存じでしょうか? 『空手バカ一代』『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』『プロレススーパースター列伝』などなど、日本を代表するスポ根マンガの原作者であり、「劇画王」とまでいわれている人物ですが、マンガ作家でありながら、そんじょそこらの格闘マンガの主人公よりも遥かに破天荒な人生を送ったことでも有名です。<br />
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女だったら女帝を目指せ! 究極の成り上がりホステスマンガ『女帝』

<p>「日刊サイゾー」の読者の皆さん、こんにちは。皆さんは「成り上がりマンガ」は好きですか? 成り下がってばかりの潜水艦のような人生を送っている僕にとって、「成り上がりマンガ」は最高のカタルシスです。</p>

<p> このジャンルは、男性が主人公の作品が多数を占めています。スポーツマンガ、任侠マンガ、格闘マンガ、ビジネスマンガなど、多くの男性向けマンガは「成り上がる」こと自体が命題となっているので、当然ですね。</p>

<p> では、女性を主人公にしたマンガはあるのでしょうか? もちろんあります。それも、強烈なやつが。それが、今回ご紹介する『女帝』です。</p>

「集めて編むのが編集だ!」名言連発の熱すぎる編集者マンガ『編集王』

<p>『重版出来!』というマンガをご存じでしょうか? 大学を卒業したばかりの新人女性漫画編集者、黒沢心が、本が売れない時代に作品を売り出すために奮闘するという、いま一番熱い“編集者マンガ”です。現在も「月刊!スピリッツ」(小学館)誌上で連載中であり、黒木華主演でドラマ化もされました。</p>

<p>『重版出来!』はもちろん素晴らしい作品ですが、僕らのような90年代のマンガをこよなく愛するロートルマンガ読みにとって、どうしても忘れられない編集者マンガがあります。それは、土田世紀先生の『編集王』です。<br />
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無職だけど、料理は絶品!! “クズッキングパパ”の貧乏グルメ 『貧民の食卓』

<p> 世間はすっかり夏のボーナス時期ですね。「ボーナス支給額が上がった!」「祝・景気回復!!」という人もいれば、「ボーナスなんか存在しないし、景気など回復していない!」「呪・アベノミクス!!」なんて人もいるのではないでしょうか。消費税も8%になりましたし、実感としては、まだまだ景気が悪いと感じる人のほうが多いと思います。</p>

<p> というわけで、今後も当面続くであろう格差社会を生き抜くために、食に関するコストは極力抑えたい、自炊して食費を限りなくゼロにしたい、なんて思っている人にピッタリなのが、今回ご紹介するグルメマンガ『貧民の食卓』なのであります。</p>

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