「03カルチャー」の記事一覧(21 / 84ページ)

全国216万人を喰い物にする“悪い奴ら”──貧困ビジネスと闘った900日『潜入 生活保護の闇現場』

<p> 生活保護法は、戦後、路上に溢れた孤児や大黒柱を失った家庭を救済するため、GHQ指導のもとに戦前の生活保護制度といえる救護法を廃止してスタートした国内最大のセーフティネットだが、実態がどういったものか知る人は少ないだろう。</p>

<p>『潜入 生活保護の闇現場』(ミリオン出版)は、生活保護受給者を喰い物にする悪しき「貧困ビジネス」と闘った著者・長田龍亮の900日のルポだ。長田は、ひょんなことから貧困ビジネスを展開していた「ユニティー出発(たびだち、以下ユニティー)」の施設で暮らすことになる。</p>

42歳非モテ男と、18歳フィリピーナの壮絶すぎる国際結婚物語『愛しのアイリーン』

<p> 国際結婚というと、皆さんがすぐに思い浮かべるのは千昌夫とジェーン・シェパード夫人、梅宮辰夫とクラウディア夫人、川崎麻世とカイヤ夫人、後藤久美子とジャン・アレジ等の華々しい結婚ではないでしょうか。えっ、どれも古いって?</p>

<p> 今回ご紹介する『愛しのアイリーン』は、1995~96年まで「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載されていた新井英樹先生による作品で、国際結婚がテーマです。しかし、国際結婚といっても、いま挙げたような華やかな事例とはちょっと違い、フィリピン人女性とのトンデモ国際結婚がテーマとなっています。</p>

<p> 80~90年代まで、日本人男性がフィリピンに行って嫁探しをし、フィリピン人女性は出稼ぎ感覚で日本に嫁ぐ……そういったスタイルの国際結婚が社会現象になっていました。「ジャパゆきさん」という言葉がはやったり、フィリピン人女優のルビー・モレノが活躍したりしました。『愛しのアイリーン』は、そんな社会情勢に強く影響を受けています。</p>

増加する“ストーカー殺人”加害者の心の深淵をのぞく『ストーカー加害者:私から、逃げてください』

<p> 先月、東京・小金井市で女子大生シンガーソングライターがファンを名乗る男に襲われる痛ましい事件が発生した。男は、SNSで女子大生に対して脅迫めいた発言を続けていたと報じられている。2010年代に入り、こうしたネットを介したストーカー事件が後を絶たない。そういった中で、無視され続けてきたストーカー加害者のパーソナリティを知る必要があるという声が上がるようになった。その声の主は、ストーカー殺人の被害者遺族だった。</p>

<p> 『ストーカー加害者 私から、逃げてください』(河出書房新社)は、著者でドキュメンタリー・ディレクターとして活躍する田淵俊彦が複数のストーカー加害者とされる人に行ったインタビューを元にしたルポだ。</p>

瀧本哲史が考える、最強の「マッチメイク」読書術!『読書は格闘技』

<p> 本屋に行けば「ブックガイド本」というジャンルの書籍が並び、雑誌「サイゾー」でも「本特集」は人気企画のひとつ。いったい、どんな本を読めばいいのかという指針を求めている人は少なくないようだ。しかし、ブックガイド本を購読するくらいならば、そこに紹介されている本から手に入れるほうが早いのではないだろうか? いったいなぜ人はまず「ブックガイド本」を選んでしまうのだろうか?</p>

<p>『武器としての決断思考』(星海社新書)、『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)などで知られる瀧本哲史の新著『読書は格闘技』(集英社)は、「組織論」「グローバリゼーション」「教養小説」「児童文学」など、12のテーマごとに読むべき本を紹介するブックガイド本である。本書の中で、瀧本は「読書は格闘技」であり「書籍を読むとは、単に受動的に読むのではなく、著者の語っていることに対して、「本当にそうなのか」と疑い、反証する中で自分の考えを作っていくという知的プロセス」と持論を展開する。瀧本は、いったいどのような形で「格闘」を繰り広げているのだろうか? いくつかの例を見てみよう。</p>

デビュー作からK点越えの過激露出! ロリ美少女・高畑舞花、おっぱいポロリ&食い込みマッサージ!

※画像:『衝動サプライズ/高畑舞花』(スパイスビジュアル)より  「黒髪の清楚な美少女が、ここまでやるとは……!」と話題の高畑舞花のデビューDVD『衝動サプライズ』(スパイスビジュアル)。タイトルに偽りなしのサプライズ満載の「過激作」だ。  エンジのリボンに白のシャツ、紺のスカ…

うっとうしいけど、憎めない!? 時代に翻弄される中国人の姿を描く“倦中本”『激ヤバ国家 中国の正体!』

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『激ヤバ国家 中国の正体! 』(宝島社)

 いまやお昼の情報番組から週刊誌まで、中国ネタは欠かすことのできないおなじみコンテンツとなっている。

 しかし、そこに登場する中国人たちの行動といえば、白昼の路上で突然裸になったり、横転したトラックの積み荷をわれ先にと奪い合ったりと、われわれ日本人からすれば“とっぴ”と言わざるを得ない。彼らは、日本人と顔形が似ているからこそ、われわれの常識にそぐわない行動をすると、余計に奇妙奇天烈に映る部分もあるだろう。

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納豆は日本人だけのソウルフードではなかった!? 辺境作家・高野秀行が追った納豆ルポ『謎のアジア納豆』

<p> 納豆。それは、日本人だけが食べる超庶民派ソウルフード、のはずであった。ところが、実はミャンマーやタイ、ネパール、中国、ブータン、ラオスでも、古くから食べられていた――!</p>

<p> そんな世界を股にかけた衝撃の納豆ルポ『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』(新潮社)が発売された。著者は、辺境作家のレジェンド・高野秀行氏。早稲田大学在学中の『幻獣ムベンベを追え』(PHP研究所)でデビューした彼も、まもなく50歳を迎える。にもかかわらず、まったくといっていいほど、好奇心と行動力は衰えず、まさに生きる伝説である。これまでに、コンゴ奥地の幻獣ムベンベ探し、ゴールデン・トライアングルでアヘンを栽培する村に潜入、無政府状態のソマリア国内に存在する独立国家ソマリランドを取材したりと、好奇心の赴くまま、奥へ奥へと突き進み、取材を繰り返してきた。</p>

お堅い職に就く女性ほど濃い性欲を持て余す! 女性行員らの業務上不適切性交渉!!

※画像:『女子銀行員 業務上不適切性交渉』より  普段はスーツをビシッと着こなして颯爽と顧客回りをする見目麗しい女性行員が、実は肥大した性欲を持て余していて、父親ほど年の離れた大口顧客に誘われるがまま股を開いてしまう…。そんな淫らな本性を隠し持つ女性行員3名の性態を、オムニバス…

オッパイ揺れからVゾーンの縦スジまで…元“やりすぎガール”春菜めぐみが新作DVDで魅せた!

※画像『密着恋愛』竹書房より  「肉食系アイドル」の本命、春菜めぐみの7作目となるイメージDVD&Blu-ray『密着恋愛』(竹書房)が発売された。  2010年にSUPER GT「TEAM MACH マッハ車検GAL」としてレースクイーンデビュー。同年には人気バラエティ番組『…

理想の恋人という偶像(アイドル)を追い求めてしまう若者の哀しい心理『エクス・マキナ』

<p> 男はいくつになっても、理想の女性像を追い求めてしまうものらしい。友松直之監督の『老人とラブドール』(09)や城定秀夫監督の『ユリア100式』(09)といった独身男性と女性型アンドロイドとのラブロマンスを描いたファンタジー作品は男たちの涙腺を刺激してやまない。その一方で、自分の理想像を現実世界の女性に身勝手に押し付けた「元アイドル刺傷事件」という悲惨な事件が起きてしまった。多くの男は思う。犯人はなぜ生身の女性に稚拙な理想像を求めたのだろうと。そんな自分に都合のいい理想の女性なんて実在するはずないのにと。現実の世界には理想の女性は実在しない。それゆえに、余計に自分の脳内にいる理想の恋人が愛しく思えてくる。『わたしを離さないで』(10)の脚本家として知られるアレックス・ガーランドの監督デビュー作『エクス・マキナ』は、最新のAI(人工知能)を搭載した女性型ロボットに恋をしてしまう若者を主人公にした興味深い内容となっている。</p>

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