「賢いネットの歩き方」の記事一覧

送信後に顔面蒼白! 「メールの誤送信」を防ぐ手だては?

mail0623.jpg
イメージ画像(Thinkstockより)

 いつも通り見積もり書を作成して、履歴からちょいちょいと相手を選択して、送信。“あれ、ちょっと見覚えのないアドレスだな”と思って送信後に確認したら、送った会社のライバル会社。見積もり価格が異なっていたため大問題になり、取引中止に……。または、同僚の態度に頭が来て長文のちくりメールを上司に送ろうとしたら、本人に送ってしまい、大げんかになった。浮気相手への連絡を妻に送って、修羅場勃発などなど。メールの誤送信の怖さは周知のことだろう。

 誤送信は怖いので、慎重に確認しよう、といったふわっとした努力目標は効果ゼロ。いつかまた絶対に繰り返すことになる。では、どうすればいいのか?

 その答えのひとつが、7月1日にKDDIからリリースされる、メールの誤送信防止アプリ「Nazori Mail Checker」だ。法人向けのソリューションだが、オールドスタイルかつ画期的な手法を取り入れている。アドレスや件名、添付ファイルなどをマウスでなぞることで確認を強制的に促し、ミスを見つけてくれるのだ。ルーチンワーク的に適当になぞると、確認していないと判別し、再度操作を促すという徹底ぶり。確認すべき重要情報は色が変わったり、ローマ字や英語表記のメールアドレスをひらがなに変換したり、アプリをインストールしたPC間で添付ファイルを相互になぞり操作で確認するなど、ミスを見つけるための機能が充実しているのが特徴だ。

 とはいえ、個人が導入できるシステムではない。まず個人の場合は、送信直後にミスに気がついた際、キャンセルできるアプリを使うことをお勧めする。GmailやInbox、そして筆者のメインメーラーである「Shuriken 2016」(ジャストシステム)などは送信キャンセルができるので活用したい。

 添付ファイルを誤送信することで情報が漏洩するのを防ぎたいなら、パスワード付きのZIPに圧縮すればいい。解凍用のパスワードをメール以外の方法で送っているなら、最悪の事態は免れる。その際、ファイル名も送信先の名前を含めた具体的なものにしておくと、さらに安心だ。「柳谷様_見積もり」というファイル名で山田さんに送ろうとしていれば、確認画面でも見つけやすい。

 送信先は履歴やアドレス帳から選択することが多いと思うが、その際、メールアドレスだけを見て選択するのは避けたほうがいい。必ず、正確な漢字で名前を登録し、送信画面で確認できるようにしておこう。アルファベットの羅列だと、一瞥しただけだけではミスに気がつかない可能性が高いからだ。日本語なら「河合」と「川井」など、同じ読みでも見た目が異なるのでわかりやすい。

 普通の人であれば、誤送信は1~2年に1回というところだろうが、その時に運が悪いと、大きな被害を招きかねない。普段から負担にならない程度の誤送信防止対策を取っておくと、トラブルを回避できる可能性が高まる。喉元過ぎると熱さを忘れるのが人間だが、できる限り、日々実践することをお勧めする。
(文=柳谷智宣)

遠隔操作ソフト乗っ取りで不正ログイン事例多発! パスワードはサービスごとに変更を

<p> 6月6日、楽天銀行は「遠隔操作ソフトウェア ご利用のお客さまへ」というタイトルで、遠隔操作ソフトウェアを利用しているユーザーに対して警告文を出した。</p>

<p> 遠隔操作ソフトウェアとは、外出先から自宅のPCに接続して操作するためのもので、別に怪しくもなんともない。筆者もこれについて多数の記事を執筆している。その多くは、IDとパスワードで本人を識別するのだが、ここを突破されて不正アクセスされてしまったのだ。そうなったら、もうほとんど本人と同じ操作が可能。ネットショップで買い物しまくったり、ネットバンクから送金したりできる。ブラウザにパスワードが入っていれば手間がかからないし、そうでなくても操作画面をのぞき見されたり、キーロガーを入れられたらどうしようもない。</p>

Google Playがまたやらかした! 人気アプリに偽装したマルウェアが審査通過、DL時には十分注意を

googleplay.jpg
「Google Play」

 またもやAndroidスマホの問題が勃発。Android向けアプリをダウンロードできる「Google Play」にマルウェアが混入したのだ。今回はブラックジャックのゲームアプリに偽装し、ダウンロードした人の端末から金融データやメッセージといった個人情報を抜いて、外部に送信するもの。ダウンロードしたのは5,000人程度のようだが、別にこれは珍しいことではない。現在このアプリは、Google Playから削除されている。

続きを読む

被害拡大中の“身代金ウイルス”ランサムウェア、ダークウェブまで追いかけてみた

20160401a.jpg

 3月下旬、ネット上に大規模なランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)がばらまかれた。もちろん、筆者は怪しいファイルには触れないし、そもそもセキュリティソフトをきちんと運用しているので気にも留めなかった。しかし、ニュースで被害に遭っている人が増えていることを知ってびっくり。一種のランサムウェア(記事参照)で、ダークウェブに誘導しているというので、試してみることにした。

 問題となっているウイルスは、ZIPやRARで圧縮され「Documents」のような件名のメールに添付されている。その添付ファイルを解凍し、中に入っているJavaScriptのファイルを実行すると感染するのだ。

 しかし、感染してもいい環境を用意したのだが、感染させるのに一苦労した。Windows 10のWindows Defenderは見つけ次第駆除してしまうし、Gmailもウイルス検知機能で排除してしまう。Dropboxでもやりとりできないので、USBメモリーで運ぶことにした。実験台のPCはセキュリティ機能を根元から全部切って準備することに。普通に機能をオフにしている程度だと、ウイルスをはじいてしまうのだ。

 なんとかファイルを移動させて、jsファイルをダブルクリックすると、PC内のすべての画像ファイルが暗号化され、壁紙が変更された。そこには、日本語で「重要な情報!!!!」として、ファイルを暗号化したので、ダークウェブにアクセスし、復号化するように指示されていた。言い回しに特におかしなところはない。ご丁寧に、Torブラウザの入手先まで書いてある。

 指定されたURLを手打ちしてアクセスしたところ、「Unable to connect」となり、接続できなかった。もう目標金額を入手したのか、騒ぎが大きくなって逃走したのかは不明だ。

 暗号化された画像ファイルを元に戻す方法は、今のところない。安全性を考えれば、このまま全部リセットしたほうがいい。

 今回のテストを行うにあたって、なぜウイルスに感染するのか、やっぱり理解に苦しむ。OS標準のセキュリティ機能があるだけで、さまざまなアクセスが遮断され、実行できないはず。この連載では繰り返しになるが、これらの被害に遭わないための最低限の心得として、「1 Windowsは最新状態に保つ」「2 Windows Defenderを有効にしておく」だけは守るようにしよう。
(文=柳谷智宣)

iPhone 6s「SIMロック解除」で月額料金大幅ダウンも、格安SIMへの移行は下調べを!

sim20160327.jpg

 3キャリアともiPhone 6sのSIMロック解除に対応し、格安SIMを使えるようになった

 総務省の動きにより、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアともSIMロックの解除ができるようになった。従来も解除できる機種はあったものの、一部のAndroid端末のみだったのだ。それが、2015年5月以降に発売された端末であれば、原則全機種がサポートされる予定。もちろん、制限はあり、各社とも購入から180日を経過すると解除できるようになる。ただしドコモは、端末の購入日から6カ月が経過していれば、新機種を購入する際に即日SIMロック解除できるとしている。これは太っ腹だ。

続きを読む

4インチディスプレイの「iPhone SE」がお目見えも、iPhone 6sを超える点はなし? 

iphonese.jpg
Appleより

 3月21日、アップルがiPhoneの新モデルを発表した。その名も、ナンバリングのない「iPhone SE」。リーク情報の通り、iPhone 5 sとほとんど同じデザインで、ディスプレイサイズは片手に収まる4インチだ。

 iPhone 5sの根強い人気を受けてのリリースとなるが、気になるのはスペックだ。ボディを流用しているので、いろいろなスペックが2013年に発売されたiPhone 5sと同じなのだ。例えば、液晶解像度は1,136×640ドットでコントラスト比は800:1、本体サイズも58.6×123.8×7.6mm、重量は113gとまったく同じ。ストレージは16/64GBとiPhone 5sの時と同じで、iPhone 6sのような128GBモデルは用意されていない。3D Touchには対応せず、気圧計も搭載せず、Touch IDは第1世代。前面カメラの解像度も120万画素のままだ。

続きを読む

違法コンテンツのオンパレードで、警察も常時監視中! 興味本位で「ダークウェブ」にアクセスするべからず

20160317.jpg
「アルファベイマーケット」という、ダークウェブ上のショッピングサイト。

 3月3日、愛知県警はダークウェブで銀行口座を売ろうとしていた男性を逮捕したと報じられた。以前、「>ありとあらゆるダークサイト情報が満載! 賢い『ディープウェブ』の歩き方」で取り上げたダークウェブの注目度が上がっているようだ。まずは、軽くダークウェブのことをおさらいしてみよう。

続きを読む

「秘密の質問」は、実は狙われやすい!? Google研究結果でわかった“特に危ない質問”とは

himitsu.jpg
イメージ画像

 久しぶりに利用するウェブサービスだと、パスワードを忘れているかもしれない。そこで「パスワードを忘れた人はこちら」のリンクをクリックすると、「秘密の質問」が表示されることがある。アカウント作成時に設定したプライバシーにまつわる質問を表示し、正確に答えられたら本人確認ができたと判断し、パスワードをリセットできるようにするものだ。

続きを読む

iPhoneをレンチンすると充電できる? iPhoneにまつわるデマ情報にはご用心

<p>を確認する作業を必ず行ってほしい。</p>

<p> 例えば「iPhoneの日付設定を1970年1月1日にして再起動すると、メモリーがリセットされて高速化できる」と聞いて、試したりはしていないだろうか? このネタを検索すれば、iPhoneが再起不能になる不具合だということがすぐにわかる。しかし、日時設定を変更するくらいではどうにもなるまい、という素人判断をすると痛い目に遭う。再起動時にフリーズし、復元もきかなくなり、アップルに持ち込むしかなくなってしまうのだ。<br />
</p>

話題の「監視カメラ映像見放題サイト」批判は的外れ! トラブル防止にパスワード変更を

webcamera.jpg
「insecam.org」より

 先日、防犯や監視に使われているウェブカメラの映像が、海外のサイトから閲覧できるというニュースが流れ、話題になった。「insecam.org」というサイトを開くと、全世界2万カ所以上のウェブカメラの映像にアクセスできる。国別で見ると、アメリカが約7,400カ所で一番多く、2番目は約5,400カ所の日本だ。

続きを読む

サブコンテンツ

このページの先頭へ