小保方晴子、佐村河内守、百田尚樹……今年もお騒がせ!【2014年週刊誌スクープBEST10】
<p> 今年もあっという間に1年が過ぎてしまった。今年を振り返れば、なんと週刊誌ネタの多かった年だろうと思う。佐村河内からSTAP細胞、小渕優子や渡辺喜美のカネがらみのスキャンダルが多発した。</p>
<p> ここでは取り上げなかったが、朝日新聞の慰安婦、吉田調書報道問題や、日テレの女子アナ内定取り消しなど、メディアのおかしさが噴出した1年でもあった。<br />
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「06連載」の記事一覧(209 / 221ページ)
<p> 今年もあっという間に1年が過ぎてしまった。今年を振り返れば、なんと週刊誌ネタの多かった年だろうと思う。佐村河内からSTAP細胞、小渕優子や渡辺喜美のカネがらみのスキャンダルが多発した。</p>
<p> ここでは取り上げなかったが、朝日新聞の慰安婦、吉田調書報道問題や、日テレの女子アナ内定取り消しなど、メディアのおかしさが噴出した1年でもあった。<br />
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<p> あくまで筆者の個人的な感想であるが、2014年の女子アナ界で最も驚かされたニュースはTBS・吉川美代子アナの定年退職。昨今の民放キー局では「30歳定年説」がささやかれる中にあって、一般企業の定年まで勤め上げることの難しさは想像に難くないわけで、快挙と呼べる出来事である。このほかにも、今年の女子アナ界について報じられたニュースは多彩であり、その内容は実に悲喜こもごも。そん</p>
<p> 昭和は遠くになりにけり。日本映画界を代表するスター俳優・高倉健さんが11月10日に、菅原文太さんが11月28日に相次いで亡くなり、そんな言葉を思い浮かべた人も少なくなかっただろう。年末最後ということで12月23日にDVDが再リリースされた高倉健さん主演のハリウッド映画『ザ・ヤクザ』(74)を振り返</p>
『タモリ』(Sony Music Direct)2014年のテレビを振り返ろうとするなら、フジテレビ『笑っていいとも!』の終了に触れないわけにはいかないだろう。日本に住むすべての人々にとって、そこにあることが当たり前の風景は、2014年3月をもって失われた。テレビ番組とは終わることを宿命付けられたものだと頭では理解していても、一つの時代の喪失を目の当たりにするというのはなかなかに寂しいものだ。しかしだからといって、もちろん「テレビ」そのものが終わってしまったわけではない。
『笑っていいとも!』の最後のセレモニーは、絶対に共演はあり得ないとされていた芸人たちを一つのフレームに収めた。あって当たり前の風景が失われたのならば、あり得ない風景を見ることができるかもしれない。喪失とは、次の誕生への第一歩である。『笑っていいとも!』のセレモニーは最後を告げる葬式であり、同時に新たな時代の誕生を呼ぶ祝祭でもあったはずだ。テレビは新しくなる。新しくならなくてはいけない、そういう時期だ。そんな2014年。テレビで何が起こっていたのか、タレントという視点から振り返ってみたい。
<1>ベテラン勢が見せた「強さ」
『笑っていいとも』が終了した今年、タモリは新番組『ヨルタモリ』(フジテレビ系)をスタートさせた。年齢も年齢であり、大人向けのトーク番組あたりに落ち着くのではという周囲の予想は、いい意味で完全に覆された。タイトルにあるように、まさしく「夜のタモリ」全開のエキセントリックに振り切れたアナーキーな番組。なんというか、ものが違う。第一線で活躍し続けたタレントの「強さ」を、あらためて認識させられたのだった。
また今年は、TBS『水曜日のダウンタウン』が開始された記念すべき年でもある。演出の藤井健太郎氏は1980年生まれであり、いわばダウンタウン直撃世代といえるが、松本人志や浜田雅功に媚びることなく、変に恐れることなく、ただただまっすぐに面白いVTRをぶつけてくる。それを見て笑うダウンタウンの笑顔が、また愛おしい。それでいてこの番組は、小さく閉じることなく世間に向かっている。情報性がないと見てもらえないだとか、このタレントだと数字が取れないだとか、そんな下らない意見には耳を貸さず、自分たちが面白いと思うものは視聴者も面白いと思うはずだという信念。そして、その信念に見合った技術としつこさ。今のダウンタウンだからこそできる出演者とスタッフの化学反応が、この番組には確かにある。
そしてとんねるずは、フジテレビ『みなさんのおかげでした』で新たな秀逸な企画を量産し、ハライチの澤部佑ではなく岩井勇気に「チンピラ」という視点を与えるなど、とんねるずにしかできないやり方で多くの種をまいている。内村光良はNHK『LIFE!』にコントの場を求め、南原清隆の日本テレビ『ヒルナンデス!』は一見ほのぼのしたお昼の情報番組という体裁を取りながらも、実はそのVTRは非常にレベルの高いバラエティをやり続けている。いずれをとっても、今年、ベテラン勢の「強さ」が目立った。それはとても素晴らしいことだが、この牙城を崩す若きタレントが求められているというのも、また事実ではあるだろう。
<2>「本業アリ」タレントのブレーク
ふなっしー。ヒロミ。坂上忍。織田信成。いずれも今年ブレークを果たした、あるいは昨年のブレークからさらに飛躍を果たしたタレントだが、彼らには共通点がある。それは「本業がある」という点だ。ふなっしーの本業はあくまでもゆるキャラであり、タレント業はいわば余技であるといってもいい。ヒロミは実業家としての顔を持ち、坂上忍は役者であり、織田信成はフィギュアスケーターだ。タレント業がなくてもおそらく生活していけるであろう人々が、今年ブレークを果たした。
ここ数年でいわゆる「ブレーク」を果たしてきたのは、いずれも芸人であった。特に持ちギャグやフレーズを持った芸人である。スギちゃんしかり、レイザーラモンHGしかり、エド・はるみしかり。今年も日本エレキテル連合というブレーク芸人は誕生したが、かつてと比べてその数は明らかに減っている。これはお笑いブームがいったん終わりを告げたという事実にも由来するが、視聴者や制作サイドが、いわゆる「一発屋」に辟易しているということもあるだろう。むしろ現在の「一発屋」の座は、佐村河内守氏や、小保方晴子氏や、号泣県議が担っている。これ以上の「一発屋」は、もはや必要ないということだ。
だからこそ前述したブレークタレントは、「本業」を持っていることが重要である。本業がほかにある以上、「一発屋」になることはない。テレビ以外の場所が彼らにはあるのだから。そして社会全体がどうかしてしまっている今、この傾向は今後も続くだろう。テレビしか場所を持たないタレントは、なかなか世に出るのが難しい時代が来ているのではないだろうか。
<3>「芸人」は新たな地平を目指す
2014年12月現在、いわゆる「ネタ番組」は日本のテレビには存在していない。数年前のネタブームがウソのようだが、今年は最後の砦ともいえるNHK『オンバト+』が3月をもって終了。いよいよ若手芸人が光を浴びる場所はなくなっている。加えて、前述したように上が「強い」あまり、中堅芸人の高年齢化も進んでいる。どこを見渡しても八方ふさがりの状況で、「芸人」は新たな地平を目指すことになった。
劇団ひとりの『青天の霹靂』映画監督デビューや、アンジャッシュ・渡部のグルメタレントへの転換などもその一つだが、最も象徴的だったのはバカリズム脚本によるフジテレビのドラマ『素敵な選TAXI』が挙げられるだろう。深夜のチャレンジや単発ものではなく、夜10時台の連続ドラマの脚本である。そしてバカリズムはそのハードルを軽やかに飛び越え、脚本家としても一流であることを証明した。決して強いキャストが集まっているわけでもなく、時にはほぼ丸々タクシーの中だけで完結する回もあったが、視聴率的にも大健闘。面白い脚本があればドラマは見られる、という当たり前の事実を知らしめた。
もちろん、そんなことができるような才気と意欲あふれる「芸人」は多くはないだろうが、しかし事実として「芸人」の数に対して席が少なすぎるというのは確かだ。しかしこれは、ある意味ではチャンスでもあるだろう。席がなければ、席を作ればいい。ライブシーンを見れば、漫才もコントもネタの質は充実している。テレビの枠を飛び越えて「芸人」の才能が求められる場所をどうやって作るのかが、これからの「芸人」の課題になるだろう。
<総括>
『笑っていいとも!』終了という事件は、将来から振り返っても大きな転換点だったと語られることだろう。さらにいえば、視聴環境の変化やネットにおける動画配信サービスの充実、ならびにデバイス環境も大きく変わりつつある。コンテンツだけでなく、テレビそのものが大きく変わることを要請されていて、実際に大きく変わりつつある。今後もテレビの試行錯誤が続くことは間違いないが、それでも新しい息吹は確かにある。新しいテレビの時代が、もうすぐそこまで来ている。2015年からのテレビは、果たしてどんな風景を見せてくれるのだろうか? いち視聴者として、楽しみでならない。
(文=相沢直)●あいざわ・すなお
1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。
Twitterアカウントは @aizawaaa
<p> 文春はNHKの『ニュース7』の人気気象予報士・岡村真美子(30)と、TBS系の『ひるおび!』の気象予報士・佐藤大介(41)らとの「ダブル不倫騒動」を報じている。</p>
<p> 岡村は国</p>
2014年のデジタルギア業界は、世界を変えるほどの製品は出なかったものの、総じて豊作だった。今回は2014年を振り返って、注目度の高かった製品を紹介する。 「Surface Pr…
2013年のドラマ界は、NHK朝ドラ『あまちゃん』や『半沢直樹』(TBS系)が高視聴率を獲得、社会現象を巻き起こした。それに比べると、今年のドラマ界は正直、話題性に乏しかった感が否めない。だが、今年もNHK朝ドラは、『ごちそうさん』『花子とアン』『マッサン』と高視聴率が続き、特に『花子とアン』は、ドラマファンからは賛否両論あったものの、花子のセリフ「ごきげんよう」が新語・流行語大賞にノミネート。完全に、一時期の低迷から復活したといえよう。また、『HERO』(フジテレビ系)が13年ぶりにリメイクされたのも話題を呼んだ。放送前は不安視されたものの、始まってみれば、キムタクの健在ぶりが光った。そして、世間の話題や視聴率にこそつながらなかったが、『ごめんね青春!』(TBS系)や『アオイホノオ』(テレビ東京系)など、クオリティの高いドラマが数多く作られたことにも触れておきたい。そんな今年のドラマ界を振り返る。
■躍動する小栗旬と満島ひかり
小栗旬を侮ってはいけない。いや、もちろん、彼が素晴らしい役者であることは十分に証明済みだ。けれど、今年の小栗は、そんなハードルを軽々と超える演技を見せつけた。まず『BORDER』(テレビ朝日系)では、死者と話ができる刑事を繊細に演じた。そして『信長協奏曲』(フジテレビ系)では、現代からタイムスリップして信長のニセモノを演じる高校生役と、明智光秀と名乗ってニセモノの信長に仕えるホンモノの信長役という、その説明だけでも複雑な役どころを、一人二役で演じ分けた。前者は軽妙洒脱の人たらし、後者は重厚で品位あふれるキレ者。『信長協奏曲』の基本的にベタで分かりやすい展開に説得力を持たせたのは、間違いなく小栗の演技によるところが大きい。
そして『BORDER』では、「光」と「影」のボーダーラインで揺れ動いていた主人公が、その境界を越えてしまうという役どころに挑んだ。衝撃的で後味を引きずる、刑事ドラマ史に残る名シーンといっても過言ではない、圧巻のラストだった。また、コメディタッチの第5話で見せた、宮藤官九郎との名コンビっぷりも印象的だった。
女優陣で目立ったのは、満島ひかりだろう。『若者たち2014』(フジテレビ系)では気丈な妹役を感情豊かに演じ、『おやじの背中』(TBS系)では女子ボクサー役で出演。父親役の役所広司を相手に、文字通り体当たりの演技を披露した。が、なんといっても『ごめんね青春!』でのヒロイン・蜂矢りさ役がスゴかった。彼女の新境地にして、真骨頂といっていいだろう。特に、最終回直前の第9話での、主人公の平助(錦戸亮)から愛と罪の告白を同時に受けるシーンにおける、喜怒哀楽すべてがごちゃまぜに詰まったような表情の演技は、言葉ではとても言い尽くせない素晴らしいものだった。
また、窪田正孝も忘れてはならない。『花子とアン』ではスピンオフドラマが作られるほど人気を得たキャラクターを演じ、『Nのために』(TBS系)では透明感と闇を併せ持つ、彼にしか表現できないであろう難しい役を演じ、それぞれの作品でしっかりと脇を固めた。
『失恋ショコラティエ』『ディア・シスター』(フジテレビ系)の石原さとみは、完全に清純派から艶っ気全開の女優へと変貌を遂げ、強烈なインパクトを残した。
“新人”では、『アオイホノオ』の「津田さん」、『ごめんね青春!』の「会長」役の黒島結菜や、『ブラック・プレジデント』(フジテレビ系)や『セーラー服と宇宙人』(日本テレビ系)の門脇麦が印象的だった。
■一級品の地味ドラマ
今年は、話題性が乏しく、視聴率は低かった地味な作品にこそ、秀作が多かった。たとえば、『ペテロの葬列』や『Nのために』(TBS系)がそれだ。共に宮部みゆき、湊かなえという人気ミステリー作家の作品を原作にしたドラマだが、それぞれ、原作からのアレンジも巧みで、キャスト陣もハマっていて好演。見応えも抜群だった。そのクオリティの高さほど話題にならなかったのは残念だ。
『あすなろ三三七拍子』や『ブラック・プレジデント』(フジテレビ系)も低視聴率に苦しんだが、作品の出来は一級品。奇しくも、どちらもすでに社会人である主人公が大学に通うという共通点もあったが、いずれもオリジナリティあふれる作品だっただけに、もっと多くの人に見てもらいたかった。
そんな地味な秀作といえば、毎年のようにそういった作品を量産しているのがNHK。今年も『さよなら私』や『聖女』を筆頭に、挑戦的でかつ安定感があるという離れ業。特に挙げた2作品では、主演の永作博美、広末涼子の実力と魅力を、あらためてまざまざと見せつけた。
■2014年のドラマ界は「青春」だった
今年を代表するドラマといえば、冒頭にも挙げた『アオイホノオ』と『ごめんね青春!』だろう。今年のドラマ界は「青春」だった。今年はこの2作品のほかにも、『なぞの転校生』(テレビ東京系)、先出の『あすなろ三三七拍子』など「青春」(の残滓)をテーマにしたドラマが目立ったのだ。
福田雄一が脚本・演出を務めた『アオイホノオ』。次々と深夜のコメディドラマを量産している福田は昨今コント番組が作れないテレビ界において、ある意味、最もコンスタントにコントを作り続けている作家だ。そんな福田と原作の島本和彦の過剰な熱、そして柳楽優弥をはじめとするどハマりしたキャストの組み合わせは、大きな笑いと思わぬ感動を生んだ。もちろん、庵野秀明や岡田斗司夫らが実名で登場する本作は、80年代のサブカル史としても面白い。だが何よりも、自分には特別な才能があると信じて疑わない若者たちの挫折、葛藤、嫉妬、挑戦を描いた、ド直球の青春ドラマなのだ。そして本作は最後に主人公がプロ漫画家になり、責任を抱えた「青春の終わり」までを描いたのも秀逸だった。
同じように「青春」からの“卒業”までを描いた『ごめんね青春!』は、『あまちゃん』の宮藤官九郎の脚本。主演は錦戸亮、ヒロインは先出の通り、満島ひかり。仏教系の男子校とキリスト教の女子校が合併し学園祭を開くまでを描いた本作は、「秘密」「懺悔」「赦し」をめぐるドラマだ。登場人物の多くは「秘密」を抱え苦しんでいる。「懺悔」は、自分の心の中で反省するだけでは終われない。「秘密」を告白する行為そのものが、「懺悔」だ。「ごめんね」と伝えなければ、「懺悔」ではないのだ。そして「懺悔」することで、最終的にたいていのことは赦される。しょうもないところも、ダメなところも、罪も、全部含めて「青春」なんだと。「人間なんてそんなもん」と、「青春」はすべてを赦してくれる。「勝ちよりも負けのほうが青春!」なのだ。だから宮藤官九郎の描く世界は優しく、そして強い。青春時代に後ろめたい悔いや思い残しのない人なんて、きっといないだろう。『ごめんね青春!』は、そんな青春時代に戻してくれる。そして僕らの“罪”を残酷に浮き彫りにした上で、そっと優しく赦してくれるのだ。
青春時代は、自分がまだ何者でもないという現実を、残酷なまでに教えてくれる。本当のことを知りたいと思いながらも、それを知りたくないという矛盾と苦悩に満ちた時間だ。あまりに楽しく、笑えて、そして儚く切ない。『アオイホノオ』も『ごめんね青春!』も、そんな「青春」を見事に描いていた。それにしても『ごめんね青春!』がドラマのクオリティと反比例なほど低視聴率だったのが、あまりにももったいないし、腑に落ちない。いみじくも本作の主人公が言っている。
「腑に落ちないのが青春なんだ」
■総括
今年は、新しい“挑戦”をしているドラマも目立った。『MOZU』(TBS系)はWOWOWとの共同制作で、通常の地上波ドラマとは異質の映像クオリティを生み出した。第1シリーズを地上波で、第2シリーズをWOWOWで(後に地上波でも)放送するという形式も新しかった。『おやじの背中』(TBS系)は「親子」を共通のテーマに据えた1話完結で、大物脚本家の連作という試み。さらに『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)では、現役で第一線で活躍するお笑い芸人バカリズムを脚本に起用した。また夜8時台に、中高年にターゲットを大胆に絞った『三匹のおっさん』(テレビ東京系)や、『天誅』(フジテレビ系)などの成功も印象深い。こうした新たな試みは、日本のテレビドラマの可能性を拡げていってくれるはずだ。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
早いもので、2014年もそろそろ終わりが近づいてきました。さまざまな自然災害、事件が日本全体を揺るがした激動の一年でしたが、みなさんが大好きなアニメ業界にとってはどんな一年だったのでしょうか? 独断と偏見で、ざっくりと2014年のアニメ業界を振り返ってみましょう!
■キッズアニメの王者が世代交代か!?
あっちで「ゲラゲラ」、こっちで「ポー」といった具合に、『妖怪ウォッチ』が席巻した今年のキッズアニメシーン。今年5月にバンダイが0~12歳の子どもを持つ親を対象に行った「子どもの好きなキャラクターランキング」によると、1位の『それいけ!アンパンマン』に次いで『妖怪ウォッチ』が2位にランクイン。
一方、比較対象としてしばしば挙げられる『ポケットモンスター』は、なんと8位。この結果を見る限りは完全に、子どもに人気のゲームキャラの座はピカチュウからジバニャンへと世代交代した感があります。
12月20日に公開された『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』の動員・興行収入も順調な滑り出しを見せており、このペースで行くと今夏公開された『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー/ピカチュウ、これなんのカギ?』の興行収入成績を上回るのでは……といわれています。
しかし、『ポケモン』は20周年を間近に控えた怪物コンテンツ。片や『妖怪ウォッチ』はまだ始まって数年の、新参コンテンツです。世代を超えて愛される『ポケモン』が定番の強さで人気を維持し続けるのか? それとも『妖怪ウォッチ』が、第2のポケモンとして完全にお株を奪ってしまうのか。今後も注目です。
■『ラブライブ!』、『エヴァ』に迫るソフト売り上げを記録!
アイドルアニメが数多く制作された2014年のアニメシーンですが、その中でもとりわけ多くの支持を集めたのが『ラブライブ!』です。昨年1月より放送された第1期の続編となる第2期が、4月より放送スタート。通常、第2シーズンものは前作よりも人気が落ち着くことが多く、映像ソフトなどの売り上げも縮小しがちなのですが、『ラブライブ!』は第2期で人気が大ブレーク。Blu-ray第1巻は11万枚オーバーの超ヒットを記録! 2015年に開催予定のライブチケット先行抽選券が封入されるというブーストがあるとはいえ、この記録はちょっと尋常ではありません。ちなみに1巻以降も4~5万枚で売り上げは推移。第1期のほぼ倍の売り上げを維持していることから、どうやら単にチケット目的で第1巻のみが売れたわけではないみたいです。
ちなみにこの枚数がどれだけすごいのかというと、テレビシリーズアニメのBD/DVD売り上げランキングで見てみると、2000年代以降に放送された『魔法少女まどか☆マギカ』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『化物語』などの人気深夜アニメはすべて後方にぶっちぎり、残るは90年代に発売された『新世紀エヴァンゲリオン』数巻と『The World of GOLDEN EGGS』くらいという状態。CDも3枚がゴールデンディスク入りするという快挙を成し遂げた『ラブライブ!』は、来年劇場版の公開も控えており、今後この人気がどこまで伸びるのか非常に気になるところです!
■今年も生まれた! 大量のアニメ流行語
昨年は「にゃんぱすー」「駆逐してやる」といった流行ワードが生まれたアニメ発の流行語ですが、今年も昨年に負けず劣らずのパンチラインが誕生。ファミリー層には「ゲラゲラポー」「もんげー」「妖怪のせい」など、『妖怪ウォッチ』一色な感じだと思うのですが、深夜アニメ大好きクラスタはこんな感じでしょうか?
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」
「さすがはお兄様です(さすおに)」
「(^q^)くおえうえーーーるえうおおwww」
「コネクティブヒナアアアアアアアア!!!!!」
2014年秋スタートのアニメ『SHIROBAKO』で登場した「万策尽きた~」も、なかなか汎用性があっていいですよね。ちなみに、個人的には「かしこまっ!」がヒットでした。
■ロボットアニメは男のロマン! しかし、ロマンだけでは面白くならない……?
近年、妙に増加傾向のあるロボットアニメですが、今年も例年以上に多くのタイトルが発表されました。しかし、それらがきちんとヒットしたかというと……どうなんでしょう。
まずは、今年35周年を迎えたガンダムシリーズは、秋より『ガンダムビルドファイターズトライ』と『ガンダム Gのレコンギスタ』の2作品を同時展開。同時期に、別の局で複数タイトルが本放送されるなんて、ガンダム史上初の試みです。
熱さと発想の自由度が魅力のガンプラバトルが展開する『ビルドファイターズトライ』、富野由悠季監督による独特の言語感覚とドライブ感が癖になる『Gレコ』とそれぞれ魅力あふれる作品なのですが、ネット上では日夜両作品のアンチによる言い合いが繰り広げられています。個人的には、どっちも面白い『ガンダム』作品なんだけどなあ。と思う一方、人類はまだまだニュータイプには程遠いなと再認識させられますね。また、フルCGの硬質なタッチがハードな世界観にマッチした『シドニアの騎士』なんかも、なかなか面白かったように思います。
その一方、『キャプテン・アース』『M3-ソノ黒キ鋼-』『白銀の意思 アルジェヴォルン』『バディコンプレックス』『ノブナガ・ザ・フール』『風雲維新ダイ☆ショーグン』『健全ロボ ダイミダラー』なんかもありましたが……う~む……。「ミリタリー度を強めろ」と言われたり、「もっとエロネタを!」「もっと萌えを!」と言われたり、いろいろと大変かと思いますが、制作者の皆さんも頑張ってください!
■グラビア、結婚、スキャンダル!……そして訃報。激動の声優業界
いまやアイドルに匹敵する人気を誇る声優。アニメに欠かせない裏方である一方、タレントとしての需要も日々高まっています。そんなわけで、今年も声優のメディア露出が大きな話題を呼びました。
グラビア系声優として人気の内田真礼が青年誌に複数回登場! セクシーな水着グラビアを披露し、声優ファンを歓喜させました。無名時代からホテルなどでの個人撮影をしていた経歴のある彼女だけあって、水着の着こなしもセクシーな見せ方も心得たもの。今後も僕らを魅了してください!
そして永遠の17歳声優・ほっちゃんこと堀江由衣が、12月22日発売の週刊誌「FLASH」(光文社)で制服グラビアを披露! 今年でデビュー17周年を迎えながらもいまだにみずみずしさを失わない彼女の姿に、「ホ、ホ、ホァアーーーーーー!」と叫んだファン多いはず!
また、今年も多くの声優さんがご結婚されました。主な女性声優だと南里侑香、椎名へきる、仙台エリ、生天目仁美、本名陽子、MAKO、沢城みゆき、仁後真耶子、長谷川明子、儀武ゆう子、瀧本富士子、阿澄佳奈など。
対する男性声優は、瀧本富士子と入籍した荻原秀樹くらいしか名前が挙がらない。ほかには、一般人が、とある男性声優の結婚式に参加したことをうかがわせるツイートを投下。ネットを騒がせるという事件が起きたが、本当に男性声優の結婚がたまたま少なかったのか。それともタレント的な事情で公表していないだけなのか。どちらにしろ、おめでたいかぎりです。
そんなめでたいニュースが多くあった一方、訃報もまた少なくありませんでした。永井一郎、納谷六朗、家弓家正、中村秀利、仲村秀生など、人気キャラクターを多く演じた声優が続々と他界……。ご冥福をお祈りします。
というわけで、ざっくりと2014年のアニメ業界を振り返ってみました。来年はどんなニュースがアニメ業界を盛り上げてくれるのでしょうか!? 楽しみですね!
(文=龍崎珠樹)
「ダメよ~、ダメ、ダメ」
日本エレキテル連合のこのフレーズが、新語・流行語大賞に輝いた2014年。流行語にはノミネートされなかったが、どぶろっくも「もしかしてだけど」の歌ネタで小~中学生を中心に大ブレークを果たした。お笑い芸人発の言葉がひとつもノミネートされなかった昨年と比較すると、お笑い芸人が注目された年といえるだろう。
思えば、今年はテレビのバラエティ番組史に残る激動の年だった。それはなんといっても、32年もの長きにわたり続いた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了だ。同じく20年以上の長寿番組だった『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)も最終回を迎えた。ある一時代の終わりを象徴するものだろう。
そんな2014年のテレビバラエティを振り返ってみたい。
今年のバラエティタレントMVPを挙げるなら、やはりバカリズムではないだろうか。『ウレロ☆未体験少女』(テレビ東京系)で客前一発本番のシットコムに、『リアル脱出ゲームTV』(TBS系)では俳優としてドラマに主演、『伝えてピカッチ』(NHK総合)でキャプテンとしてゲームを楽しみ、『ビットワールド』(Eテレ)では子ども番組で違和感なく活躍し、『アイドリング!!!』(フジテレビ系)でアイドル相手に司会に、『有吉反省会』(日本テレビ系)で反省見届け人として鋭いコメントを連発、『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)では大喜利で“主役”を張り、『OV監督』『オモクリ監督』(同)では映像作品を量産している。単発ながらバナナマンとの冠番組『そんなバカなマン』(同)も好調だ。その上で、テレビ以外にもラジオ『オールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)のパーソナリティを務めたり、変わらず単独ライブも成功させている。さらに『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)では、なんとゴールデンタイムの連続ドラマの脚本を担当するという離れ業。もちろん、これは第一線で活躍するお笑い芸人として前人未到の快挙だ。
ほんの少し前まで、バカリズムといえば「孤高の天才コント職人」というイメージだったが、いまやテレビ界屈指のマルチタレントへと、瞬く間に可能性を拡げていった。脚本を務めた『素敵な選TAXI』は、過去に戻ることができるタクシーを舞台にしたドラマだ。そのタクシーが過去に戻る時、音もしないし、時空も歪まず、「タイムスリップ感」がない。「タイムスリップ感がないのが、性能がいい証拠」と主人公は言う。確かに、事も無げにスゴいことをやってのけるのが本当の高性能だ。まさに、バカリズムもそうだ。事も無げにジャンルを横断しながら、思いもよらない発想でハイクオリティな作品を作り続けている。まさに「天才」。ついに、時代が天才バカリズムに追いついたのだ。
また、今年はバカリズムの所属するマセキ芸能社の躍進が目立った。看板であるウッチャンナンチャンは、それぞれピンで安定した活躍を見せている。南原清隆は、結果的に『いいとも!』終了の一因となった『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)を率い、内村光良は、コント番組がほとんどない時代にNHKでコント番組『LIFE!』をレギュラー化させた。今後もまさにライフワークのようにシリーズ化されるだろう。ほかにも『イッテQ』や『笑神様は突然に』(日本テレビ系)など、MCを務める番組も好調だ。ナイツも次世代の芸人が集結した『ミレニアムズ』(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢され、塙宣之はエース格として存在感を放っている。三四郎の小宮浩信は出川哲朗や狩野英孝を継ぐ「マセキ幼稚園」の系譜として『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)、『ゴッドタン』(テレビ東京系)など、お笑い濃度の濃いバラエティ番組に引っ張りだこ。“新人賞”といっていい活躍だった。
『クイズ☆タレント名鑑』(TBS系)で悪ふざけの限りを尽くし、テレビっ子たちに熱烈に支持をされながらも、2012年にあえなく打ち切りの誹りを受けた、「今」のテレビを代表するプロデューサー・演出家である藤井健太郎。彼の逆襲の始まりは、昨年末に放送された『クイズ☆正解は一年後』だった。1年前に回答パートを収録し、その1年後に生放送で答え合わせをするという、テレビ制作の常識を破った本作は強烈な印象を与えた(今年も12月30日に放送予定)。
並行して、それより少し前から始まった『Kiss My Fake』では、ジャニーズアイドル・Kis-My-Ft2を隠れ蓑に悪意をまぶしていた。だが、こちらは3月で終了。その直後に始まったのが、『水曜日のダウンタウン』だった。ダウンタウンと藤井の組み合わせは否が応でも期待が膨らんだ。開始当初こそ探り探りだったものの、「ロメロスペシャル 相手の協力なくして成立しない」説、「勝俣州和のファン0人」説など徐々に藤井色が濃くなっていくと、ダウンタウンもそれに呼応。悪意にツッコみながら、逆に悪意を増幅させるというダウンタウンしかできない芸当を見せ番組がスイングし続けている。今年は、後述する『いいとも』グランドフィナーレなど特別番組に強烈なインパクトを与えた番組が多かったが、レギュラー番組として最も安定したクオリティと爆発的な面白さを両立させていたのは、間違いなくこの番組だろう。
さらに、単発で放送された『クイズ☆アナタの記憶』もまた、『タレント名鑑』イズムを引き継ぐ渾身の作品だった。オードリーの春日俊彰の実家を丹念に探索し、本人も忘れているであろうこと(『ドラゴンクエスト』の「ゆうしゃ」の名前や林間学校の班名など)をクイズとして出題したり、高橋ジョージに第何章の「ロード」かイントロクイズを出題したり、ビッグダディに自分の子どもの名前を当てさせたり、いしだ壱成にドラマ『未成年』の再現として手錠をはめさせたりと、やりたい放題。
よくお笑いには、対象への愛が不可欠だといわれる。しかし、藤井が対象へ向けるのは悪意だ。一方で、面白い現象には愛を惜しまない。対象ではなく、現象こそに偏愛を捧げているのだ。
やはり今年もっとも印象的な番組といえば、32年もの歴史に終止符を打った『笑っていいとも!』だろう。フジテレビの最終回、あるいはテレビの葬式。『いいとも』の「グランドフィナーレ」の光景を見て、そんなふうに形容する人もいた。確かに、「ネットが荒れる!」という松本人志の発言が引き金になって実現したタモリ、明石家さんま、笑福亭鶴瓶、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、爆笑問題、ナインティナインというお笑いのレジェンドたちが同じ画面、同じ舞台にそろうという、ありえない“奇跡”のような瞬間にそんな連想をしてしまうのは、無理からぬことかもしれない。昨年10月に『いいとも』の終了が発表されると、その後の約半年間、とんねるずが前代未聞の不定期レギュラーになったり、テレフォンショッキングに現役の首相が登場したりと、テレビの持つ、なんでもありな雰囲気を漂わせたお祭り騒ぎに突入した。そして、それが結実したかのようなグランドフィナーレだった。そんなレジェンドたちがそろった現場を仕切ったのが、平成バラエティの申し子ともいえるアイドルであるSMAPの中居正広だったのも象徴的だ。彼は最後の挨拶で「バラエティって、非常に残酷なものだなとも思います」と涙ながらにゴールのないバラエティのツラさを訴えた。
そのSMAPがメインMCを務めたのが、今年のフジテレビ『27時間テレビ』。その名も『武器はテレビ。』だった。いみじくも、オープニングはSMAPの生前葬。一度何かに終止符を打って、生き直すかのように27時間を駆け抜けた。『いいとも』で「なんで終わるんですか……」とだだっ子のように泣きじゃくった香取慎吾は、『27時間テレビ』の最後、「テレビのウソが大好きです」と笑った。まさに、この2つの大型特番は、幸福な「テレビのウソ」を作り上げてきた80年代の『オレたちひょうきん族』以降続く、フジテレビ的スターユニット型バラエティの集大成だった。
2014年は『6人の村人!全員集合』(TBS系)でも、志村けん、内村光良、三村マサカズ、岡村隆史、日村勇紀、田村淳というウソのような共演が実現した(前述の藤井健太郎も演出で参加)。「何かが起こりそう」な「今」を映すのが「テレビ」だ。その「何か」は間違いなく起こった。その最たるものを見せつけたのが、「今」にこだわり続けた『いいとも』だったのだ。『いいとも』「グランドフィナーレ」はテレビの葬式なんかじゃない。新たな時代の到来を予感させる、「今」のテレビの誕生祭だ。
だからこそ、最後は、タモリのセリフは「明日もまた見てくれるかな?」だったのだ。
『いいとも』の終了が象徴する、テレビ史の転換期と言っても過言でない年だった2014年。『ひょうきん族』『夢で逢えたら』などフジテレビ伝統のお笑いユニット番組として『ミレニアムズ』がスタートした。オードリー、ナイツ、流れ星、ウーマンラッシュアワー、山里亮太と、これまでの番組に比べるとキャリアも知名度もすでに高いメンバーだ。それは、現在の若手高齢化の状況を反映しているといえるだろう。この世代のエース格であるオードリーは、単発の冠番組『とんぱちオードリー』(フジテレビ系)で漫才や春日の体を張った企画、そして中学生とのロケ企画(と思わせてのフェイク。つまり全編コント!)と、お笑い純度100%のオードリーを見せつけた。いよいよ胸を張りながらゆっくりとテレビの中心に歩み寄ってきたオードリーたち。新時代到来の息吹は静かに、だが、確実に芽生えている。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
<p> 桃太郎は桃から生まれ、ドラえもんはのび太の机の引き出しから現われ、メリーポピンズは空から舞い降りてきた。人気キャラクターはどこから登場するかがとても重要である。その点、『バッド・マイロ!』のマイロくんは人気キャラクターになりえる条件を楽々とクリアしている。黒目がちなつぶらな瞳に、ぬるッとした肌色のボディが印象的なマイロくんは、生温かい臭いと共に人間のケツの穴から這い出てくるのだ。しかも、このマイロくんはちっちゃい体ながら、宿主である人間が潜在意識で嫌っている人たちを次々と噛み殺してしまう凶暴キャラ。最近のゆるキャラブームに食傷気味の方にぴったりなゆるキャラならぬ、きつキャラなのだ。</p>
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